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韓国にも「モスル」 モンゴル族に支配された痕跡が今も

産経新聞 6月14日(土)12時0分配信

 韓国南端のリゾート地、済州島に「モスルポ」という漁港がある。中文観光団地に近く、秋になると沖合にブリが回遊してくるので「ブリ祭り」をやる。ブリ好きはよく出かけるが、いけすに泳がせたブリはキロ単位で売っているので到底1人では食べきれず、いつも悩む。

 漁港「モスルポ」の「ポ」は「浦」だから漢字で書けば「モスル浦」となる。しかし「モスル」の語源は実はモンゴル語だと韓国の学者から聞いたことがある。モンゴル語で駐屯地とか基地という意味なのだそうな。朝鮮半島は高麗時代(10〜14世紀)にモンゴル族の元(げん)に支配され、その痕跡が今も残っているというわけだ。

 元は当初、済州島を拠点に日本侵攻(元寇)を考えたが、実際は半島南部の馬山が侵攻基地になった。馬山には「蒙古井戸」という史跡がある。ちなみに鎌倉時代に元が高麗を手先に日本を侵攻した“中韓連合軍”による元寇を、韓国の教科書は「遠征」とか「征伐」と書いて平気である。

 「モスルポ」を思い出したのは、イラクでイスラム武装勢力がイラク第2の都市「モスル」を制圧したとのニュースが流れたからだ。往時、世界を制覇したモンゴル軍の足跡は中東にも残っていた?と想像するのも面白い。(黒田勝弘)

最終更新:6月14日(土)12時0分

産経新聞

 

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