平和宣言原案で集団的自衛権懸念
長崎市
長崎市は、8月9日の長崎原爆の日に田上富久市長が読み上げる平和宣言文の原案を、14日の第2回起草委員会に提示した。集団的自衛権の行使容認を目指す政府に対し「北東アジア地域の緊張が高まる中で、多くの被爆者や戦争体験者が憲法の平和理念が揺らぐのではと懸念している」と指摘し、被爆者らの声を聞くよう求めている。
被爆者や有識者ら委員は原案をたたき台として議論し、7月末までに宣言文をまとめる。
原案の文中に「集団的自衛権」の文言自体は盛り込んでいない。この日の会合では、委員から「戦争、戦闘ができる国に大きく転換していると強調した方がいいのではないか」との意見も。(共同通信)
【 2014年06月14日 12時20分 】