2014年06月12日18時52分
米国のライス大統領補佐官(国家安全保障担当)は11日、米国の外交・安保政策について演説し、国際社会や地域の課題に対処するためには、米国だけでなく同盟国も応分の負担をするべきだと訴えた。
ライス氏は、米国が引き続き世界で指導的役割を果たし、同盟国を守る決意を表明。一方で、米国単独ではなく、ほかの国々と協調して課題に対処する重要性を強調した。「我々のパートナーにも集団安全保障で負担を分かち合うことを期待する。同盟は両側通行だ」と訴えた。
ライス氏はそのうえで、ウクライナ情勢を踏まえて、北大西洋条約機構(NATO)に加盟する欧州諸国に国防費を増やすよう求めた。「アジアの同盟国も地域の安定のため負担を引き受けている。北朝鮮の脅威を前に、韓国とは抑止戦略を進展させている。日本とは防衛協力の指針(ガイドライン)の見直しを進めている」と語った。