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STAP問題 理研理事長 対策早急に取る
6月13日 11時36分

STAP問題 理研理事長 対策早急に取る
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STAP細胞の問題で、研究不正の再発防止のための提言を受けた理化学研究所の野依良治理事長は13日朝、文部科学省を訪れ、下村大臣に提言の内容を報告するとともに、対策を早急に取る方針を伝えました。
野依理事長は報道関係者の取材に対し「提言の精神はできるだけ、くみ取りたい」と話しました。

理化学研究所は12日、小保方晴子研究ユニットリーダーが所属する、神戸市の「発生・再生科学総合研究センター」の解体などを盛り込んだ不正の再発防止策のための提言を外部有識者による改革委員会から受けました。
これについて理化学研究所の野依理事長は13日、文部科学省を訪れ、下村大臣に提言を伝えるとともに、「内容を吟味したうえで実効性あるプランを策定したい」と述べ、早急に対策を取る方針を伝えました。
13日に改革委員会が提言した再発防止策の内容に強制力はなく、理化学研究所は信頼回復のため、どのような対応を取るのかが問われています。
これについて報道関係者の取材に応じた野依理事長は、「提言の意味合いは、それなりにすべて理解できるので、その精神はできるだけくみ取りたい」と述べました。また、解体を求められた「発生・再生科学総合研究センター」についてはこれまで挙げてきた成果などを説明したうえで、「社会からの期待も踏まえて改革していきたい」と話すにとどまりました。
一方、自身の責任や進退については、「今の私の仕事は、改革をしっかりやっていくことです。それ以外に何もありません」と話し、当面は理事長として改革に取り組む意向を示しました。

「作業チーム設置し指導していきたい」

下村文部科学大臣は閣議のあとの記者会見で、「野依理事長からは、今回の提言を踏まえ、理化学研究所として、今後、早急に具体的な研究不正防止策を講じるとの報告があった。文部科学省としても、理化学研究所で研究不正が再び起きることがないよう、実効性ある対策の策定と実施に向け、指導していきたい」と述べ、近く省内に理化学研究所の対策を指導する作業チームを設置する考えを示しました。
そのうえで、下村大臣は、「これをきっかけに、理化学研究所が、国の内外から信頼される組織体となり、所属する職員が、自由かったつでクリエイティブな研究活動ができるような環境整備を、ぜひ作ってほしい」と述べました。

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