比女性監禁容疑:警視庁、4人逮捕…人身売買でも捜査
毎日新聞 2014年06月12日 19時18分(最終更新 06月12日 22時13分)
フィリピン人女性を監禁したとして警視庁保安課は12日、川崎市高津区千年(ちとせ)、無職、松本功(64)とフィリピン人の妻カルメリータ・エストレリア(60)の両容疑者ら4人を監禁致傷容疑などで逮捕したと発表した。同課によると、松本容疑者らは中東ドバイからフィリピン人女性を来日させ、日本人男性に「愛人」として売り飛ばしていたとみられ、2005年に新設された人身売買容疑でも捜査する。営利目的の場合、法定刑の上限は懲役10年。
逮捕容疑は今年5月15日午前8時〜午後5時ごろ、松本容疑者宅で女性(28)を模造刀で脅すなどして監禁し、暴行して軽傷を負わせたとしている。同課によると、松本容疑者は否認し、エストレリア容疑者は「夫が監禁した」と供述しているという。
女性は先月7日、松本容疑者と関係があるとみられるフィリピン人男性に「いい仕事がある」とだまされ、ドバイのホテルで働いていた同僚女性(28)とともに来日。同僚女性は60代の日本人男性に30万円で売られたが、15日に東京都港区のフィリピン大使館に逃げ込み、事件が発覚した。【林奈緒美】