ポテチ200キロ30万円分をポイ捨て 奈々さまのライブ招待応募券だけ欲しかった…
人気声優で歌手の水樹奈々(34)のライブ招待券の懸賞を目当てに購入したポテトチップス約200キロを雑木林などに捨てたとして、兵庫県警明石署は10日、廃棄物処理法違反の疑いで、明石市の会社員・福元一輝容疑者(25)を逮捕した。応募券だけを切り取り、ポテトチップスは開封しないまま箱詰めで捨てられていた。福元容疑者は「何としてもライブチケットを入手したかった」などと供述しているという。
明石署によると、福元容疑者の逮捕容疑は、5月4日から23日にかけ、同容疑者の自宅近くや神戸市西区の雑木林など計6か所で大量のポテトチップスを捨てた疑い。近くの住民が発見し通報した。6か所とも福元容疑者の生活圏内だった。
段ボール箱は合計89箱で、重さは約208キロ。中身はカルビー社のコンビニエンスストア限定ポテトチップスで、約1000袋のほとんどが「コンソメWパンチ味」だった。一部に「濃い逸品炙りチャーシュー味」など別の味も含まれていた。
捨てられたポテトチップスは、総額約30万円分。袋からはすべて水樹奈々のライブ招待などへの応募券の部分だけが切り取られていた。
ライブ招待はカルビー社が3月10日から5月31日まで実施したキャンペーン。8月3日に横浜スタジアムで開催される水樹のライブを見た後、楽屋で本人と会うことができるという特典付きで、抽選で10人を招待することになっていた。
明石署は、明石市など計6か所のコンビニで応募対象商品のポテトチップスを大量に箱買いしていた男がいたことをつかみ、福元容疑者が浮上。福元容疑者のコンビニのポイントカードには、ポテトチップスの購買履歴が残っていたという。「どうしてもライブのチケットが欲しくて買った。中身は処分に困って捨てた」と容疑を認めているという。明石署は「きまじめにゴミ出しさえしていれば何も問題なかったのに」と話している。
水樹は2009年に声優としては初めてNHK紅白歌合戦に出場。カルビー社によると、水樹とのタイアップ企画は今回で5回目だった。
同社広報は「契約の関係上、応募数は言えませんが、かなりの数の応募を頂いています。召し上がっていただくために販売しているものなので、捨てられたのは残念です」と話している。