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東京五輪当て込み無許可ホテル経営 英国籍の男逮捕

ウッド容疑者が宿泊施設として営業していた3階建て建物
ウッド容疑者が宿泊施設として営業していた3階建て建物
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 許可なく東京都足立区内で簡易宿泊所を営んだとして、警視庁保安課は16日までに、旅館業法違反の疑いで英国籍の無職ジェームス・ウッド容疑者(28)を逮捕した。賃貸の一戸建て住宅を勝手に宿泊施設にし、外国人旅行者らに有償で提供。「東京五輪も開催されることから、外国人に低料金の宿泊施設を提供したかった」と2020年の東京五輪景気を当て込んでいた。

 問題の物件は、インターネットのホテル予約サイトに「Tokyo Places(トウキョウ プレイスズ)」の名称で写真を公開。畳の和室にベッドを置いた部屋や、ツインルームのようにベッドを2台並べた部屋などがある。無料の無線LANやコンピュータースペースなども設けていた。

 保安課によると、同容疑者は昨年11月から、木造3階建ての自宅の1〜2階部分を宿泊施設として営業。宿泊施設部分は3部屋あり、延べ床面積は24・9平方メートル。外国人客を中心に、1泊1人2500〜5000円程度で提供していた。「日本に来る外国人が増え、東京五輪も開催されることから、低料金の宿泊施設を提供したかった」と供述し、容疑を認めている。

 逮捕容疑は、3月10日〜4月27日、足立区長の許可を受けずに、中国人やタイ人ら計7人を有償で宿泊させた疑い。足立区保健所によると、旅館業法では簡易宿泊所営業には1部屋3平方メートル、延べ33平方メートルが必要とされており、同保健所は10回にわたり改善と許可を取るようにと指導していた。また、各階に必要なトイレの数なども基準に足りていなかった。

 しかし、容疑者は「宿泊施設ではなく、シェアハウスだ」と主張し、改善しようとしなかったという。

 この家は賃貸で、容疑者は3階で妻と子とみられる家族と生活。家賃は14万円だったが「ねずみが出たので下げろ」と12万円に値下げさせていた。大家が旅館経営を知っていたかは不明。近所に住む人は「不特定多数の外国人が出たり入ったりしていて不思議だった。屋上で酒盛りをしていたこともあり、うるさかった」と証言した。

[ 2014年5月17日 05:30 ]

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