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性同一性障害などの子ども 606人
6月13日 18時20分

心と体の性が一致しない性同一性障害やその疑いがある子どもは、少なくとも606人いることが、文部科学省が初めて行った調査で分かりました。

このうち、制服を心の性に合わせるなど、特別な配慮を受けている子どもは6割で、文部科学省は対応の事例集を学校に配付して取り組みを促していくことにしています。
この調査は、性同一性障害の子どもの実態を把握するよう当事者団体から要請があったことなどを受けて、文部科学省が初めて行いました。
全国のすべての小中学校と高校などに尋ねたところ、性同一性障害やその疑いで学校に相談を寄せた子どもは、少なくとも、▽小学生が93人、▽中学生が110人、▽高校生が403人と、合わせて606人いることが分かりました。このうち、およそ6割の子どもたちについては、学校が特別な配慮をしていると答えていて、▽制服を心の性に合わせるなど服装に関する配慮が43%、▽保健室を更衣室として使用するといった配慮が35%、▽修学旅行のときに入浴時間をずらすなど宿泊を伴う行事での配慮が28%でした。
一方で、特に配慮を受けていない子どもは、4割近くを占めることになります。
また、子どもたちの様子を尋ねたところ、周囲の理解が十分で受け入れられているケースがある一方で、保護者に拒絶されたり、自傷行為に及んだりするケースもあり、置かれている状況に大きな差があることが分かりました。
文部科学省は、対応の事例集を、年度内に作って学校に配付するほか、相談体制を整えるなど取り組みを促していくことにしています。

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