イラク軍、首都北方50キロ付近でイスラム武装勢力と交戦
2014年06月13日 17:52 発信地:バクバ/イラク
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×イラクの首都バクダッド(Baghdad)から軍のトラックでイスラム武装勢力の進撃が続く北部へ向かう志願兵たち(2014年6月13日撮影)。(c)AFP/ALI AL-SAADI
【6月13日 AFP】イラク軍は13日、首都バグダッド(Baghdad)の北方わずか50キロの距離にあるディヤラ(Diyala)州の州都バクバ(Baquba)近郊で、イスラム武装勢力と交戦状態に入った。警察当局と軍の幹部が明らかにした。進撃を続けるイスラム武装勢力は首都バグダッドに迫りつつある。
警察と軍によると、イラク治安部隊はバクバから北東に35キロ離れたムクダディヤ(Muqdadiyah)郊外で、バクバに向けて進撃するイスラム武装勢力と戦闘に入った。バクバはアラブ人とクルド人、イスラム教スンニ(Sunni)派とシーア(Shiite)派が混在して暮らす都市で、2003年の米軍主導のイラク戦争以降、治安が悪化している。
イスラム武装勢力は今週に入って既にサラハディン(Salaheddin)州の州都ティクリート(Tikrit)とニナワ(Nineveh)州の州都でイラク第2の都市モスル(Mosul)の2つの州都を掌握している。
一方、ディヤラ州の副知事は同州のサーディヤ(Saadiyah)地区とジャラウラ(Jalawla)地区でイラク軍が撤退し、クルド人治安部隊が治安維持に当たっていると述べた。この2地区については12日夜、スンニ派武装組織に掌握されたと軍幹部が語っていた。(c)AFP