【MLB】米メディアが特集 「第2の田中将大」は誰だ?
Full-Count 6月13日(金)17時43分配信
メジャー球団は「第2の田中」を探し始めている。ニューヨークの地元紙ニューズデイは「次のマサヒロ タナカをスカウトする」と題した特集記事を掲載した。ヤンキース担当の記者で、優れたコラムニストとしても有名なデビッド・レノン氏によって書かれている。
名前を挙げられているのは前田健太(広島)、金子千尋(オリックス)、大谷翔平(日本ハム)の3選手。ヤンキースの田中将大投手(25)が1年目からメジャーに適応し、圧倒的なパフォーマンスを見せていることで、日本人投手に対する注目度は今まで以上に高まっているようだ。
ヤンキースは田中をポスティングシステム(入札制度)で獲得するため、入札金と年俸総額を合わせて1億7500万ドル(約180億円)の大金をつぎ込んだ。だが、ここまでは圧倒的な活躍でその価値を証明しており、記事では「すべての先発試合を見ていると、この額はバーゲンだったように見える」と記されている。
その結果から、メジャーの球団が今探しているのは「次の田中」だという。米国にスムーズに適応できるだけでなく、インパクトを与えることが出来る日本人投手だ。もっとも、レノン氏は「日本のプロ野球、もしくは高校生からワールドクラスのタレントを持つ投手を探し出すのは、簡単なことではない」と指摘している。
11月にポスティングシステムを使ってメジャー挑戦することを望んでいると紹介されているのは、広島のエース・前田だ。田中が昨年、メジャーでプレーする希望を楽天に伝えたように、前田もすでにその意向を明かしている。そして、メジャーのスカウト陣は右腕の米国での成功を信じているという。
あるメジャー球団の幹部は「彼は田中ではない。しかし、次のベストピッチャーだ」とコメントしている。
前田は最近、左脇腹の負傷に悩まされており、先週には日本ハムの大谷との投げ合いに敗れた。ただ、田中が日本で通算防御率2・30だったのに対して、前田は2・43。また、メジャーでは1つの四球を与えるまでに奪った三振の数が評価基準の1つとされているが、その数値は田中の4・50に対して3・75となっている。
田中が昨年、楽天での最後の1年間で「素晴らしいお別れツアー」を送ったのに対して、今年の前田は数字を落としている。防御率は2・68で、9イニングあたりでの奪三振率は昨年の8・1から6・7へと下がっている。それでも、前田の速球は最速95マイル(約153キロ)を計測し、田中のようなスプリッターこそないが、匹敵するボールを持っていると評価されている。
さらに記事では前田と並ぶ「第2の田中」の候補について、オリックスの金子千尋の名前も挙げている。ただ、金子に関しては、米国でのプレーに興味を持っていないために巨人に移籍するのではないか、とメジャー関係者は見ているようだ。
最終更新:6月13日(金)18時56分
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