マンハッタン集合住宅賃料、5月は5年ぶり高水準-月34万円
6月12日(ブルームバーグ):米ニューヨーク市マンハッタン地区では引っ越しの繁忙期を迎え、集合住宅の賃料が5年ぶり高水準に上昇した。賃料はこのところ下落していたが、再び家主に有利な状況に転じている。
ニューヨークの不動産鑑定会社ミラー・サミュエルとブローカーのダグラス・エリマン・リアル・エステートが12日発表したリポートによると、5月の賃貸料の中央値は月額3300ドル(約34万円)と、前年同月比で3.1%上昇。空室率は1.60%から1.58%に低下した。
住宅販売の増加で空室率が上昇した昨年9月以降、集合住宅の賃料は半年にわたって下落していた。ミラー・サミュエルのジョナサン・ミラー社長はインタビューで、雇用の伸びで賃貸物件の入居希望者が増えたほか、厳格な融資基準と物件価格の上昇で潜在的な住宅購入者が賃貸市場に流れたと述べた。
同社長は「賃貸市場の弱さは一時的なものだった」と指摘。分譲よりも賃貸のほうが雇用の伸びへの反応が大きいと説明した。
ニューヨーク州労働局によると、ニューヨーク市の雇用者数は4月までの1年間で7万5000人増加。失業率は7.9%と、前年同月の8.8%から下がった。
原題:Manhattan Apartment Rents Rise to 5-Year High in BusySeason (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Heather Perlberg hperlberg@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Kara Wetzel kwetzel@bloomberg.netChristine Maurus, Daniel Taub
更新日時: 2014/06/13 10:16 JST