北沢拓也
2014年6月13日05時47分
犯罪摘発のための通信傍受(盗聴)の対象犯罪が拡大する見通しとなった。振り込め詐欺や組織的な窃盗の捜査にも活用できるようになる。12日にあった刑事司法改革の議論で方向性が示された。一方で、議論の最重要テーマである冤罪(えんざい)防止のための取り調べの録音・録画(可視化)については範囲が固まっていない。捜査当局の「武器」拡大が先行することには批判もある。
検察の証拠改ざん事件を受けて設けられた、法制審議会(法相の諮問機関)の「新時代の刑事司法制度特別部会」でこの日、議論された。法務省が示した「試案」に対し、強い反対意見は出なかった。傍受についての実質的な議論はこの日で終わるため、法制審は試案をもとに法相への答申案をつくる。法務省は来年の通常国会に法案の提出を目指す。
現在、傍受ができるのは薬物、銃器犯罪、組織的殺人、集団密航の4種類。試案では新たに詐欺、窃盗、傷害などの10種類を加える。ただし、複数人が共謀する場合にだけ認められるとする。
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朝日新聞社会部
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