第1ラウンド、10番でバーディーを決めた松山英樹=パインハースト・リゾートで(共同)
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◇全米オープン<第1日>
▽11日、米ノースカロライナ州パインハースト パインハースト・ナンバー2(7562ヤード、パー70)▽曇り、気温17度、弱風▽賞金800万ドル、優勝144万ドル▽156選手
【パインハースト(米ノースカロライナ州)テッド・ムース】男子ゴルフのメジャー第2戦が開幕。2週前のメモリアル・トーナメントで米ツアー初優勝を飾り、日本男子初のメジャー制覇がかかる松山英樹(22)=レクサス=はインからスタートし、前半をイーブンパーで折り返した。日本からはこのほか、谷口徹(46)、矢野東(36)、宮里聖志(37)が出場している。
松山が最大目標であるメジャー制覇に向けスタートした。会場は全米屈指の難コース。フェアウエーを外すと長くて根の強いヒース(草)や深いバンカーが待ち構える。「優勝スコアはイーブンパー」という予想が多い。そんな中、前半を終えて1バーディー、1ボギーのイーブンなら好発進といえる。
メモリアル最終日にドライバーを折ってしまい、代わりのクラブを何本も試したが、いまひとつ納得しきれないまま、それでも1本を選んで大会に入った。プレー前は「試合で使ってみてという感じ。今度は折れないように気をつけます」と苦笑いした。
だが、もともと戦略性を重視するタイプで、ふだんからティーショットにドライバーを使わないことが多い。スタートの10番パー5も、第1打でスプーンを握り、フェアウエーへ。2打目を打ちやすいところまで運び、そして3打目をピンまで約2メートルに乗せてバーディーを奪った。その後も距離のあるパー4でもスプーンを使うケースが目立った。
予選2日間は、20歳のジョーダン・スピース、25歳のリッキー・ファウラーと、米国の次代を担う若手スターたちと同組。大会前半の看板役を任された形だ。
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