蹴球探訪
英に逸材16歳「夢は日本のフル代表」
サイ・ゴダード(3月18日)
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【大リーグ】田中将、勝ち星&防御率リーグ2冠 同僚も期待「史上最も偉大な1年目」2014年6月13日 紙面から ◇ヤンキース4−2マリナーズ日本を代表する右腕2人がそろって快投を演じた。ヤンキースの田中将大投手(25)は11日(日本時間12日)、敵地でのマリナーズ戦に先発。9回に2ランを浴びて2度目の完封こそ逃したが、9イニングを6安打2失点でメジャートップに並ぶ10勝目(1敗)を挙げた。レンジャーズのダルビッシュ有投手(27)は地元でのマーリンズ戦でメジャー初完投となる完封(日本人8人目)で7勝目(2敗)。田中将は11、ダルビッシュは10とともに2桁三振を奪い、田中将はメジャー通算100奪三振を達成した。メジャーの打者も脱帽する2人の勢いは、まだ止まりそうもない。 9回2死、田中将がこの日投じた110球目。この日最速タイとなる95マイル(約153キロ)の直球が捕手のミットに吸い込まれると、主審の右手は迷うことなく上がった。直前にカノに2ランを被弾。今季2度目の完封を逃した右腕は、複雑な表情で捕手のマキャンと抱き合った。 「最後、ああいう形でホームランを打たれてしまって、悔しさが一番なんですけど、最後まで投げきることができて良かった」。両リーグトップに並ぶ10勝目。日本人投手では2002年の石井一久(当時ドジャース)の12試合に次ぐ13試合目で2桁に到達したが、25歳の顔には苦笑いしか浮かばなかった。 ほろ苦さ残る完投勝利。だが、内容は圧倒的だった。序盤からツーシームの切れ、制球ともに抜群で、左打者7人を並べたマ軍打線を3回まで無安打。4回の2死一、二塁のピンチは5番モリソンをスプリットで空振り三振に仕留め、8回の1死一、三塁の場面も併殺打で切り抜けた。 5回から6回には5者連続三振もマーク。6回に2人目の打者チャベスのバットをスプリットで空を切らせ、メジャー通算100奪三振も記録した。デビュー13試合目での3桁到達は、メジャー史上5人目の快挙。開幕からのクオリティースタート(6イニング以上自責3以下)も13試合に伸ばした新人に、ジラルディ監督も「彼のここまでの成績を見てくれ。過去に同じくらいの活躍をした選手が思い浮かばないよ」と最大級の賛辞を贈った。 防御率も2・02でア・リーグのトップを守り、勝ち星と合わせて2冠。だが、当の本人は「僕は自分のできることを毎試合やるだけ。シーズンが終わってから振り返ります。勝ち星は」とサラリ。まるで浮かれることがないが、同僚テシェイラは期待を込めて言う。 「このままのペースでいったら、メジャー史上最も偉大な1年目を過ごした投手になる。楽しみで仕方ない」。すでに歴史的な1年目。シーズンを振り返る時、どこまで白星を重ねているのか今は想像もできない。(シアトル穐村賢) PR情報
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