県内景況３年ぶり低水準、４〜６月　「駆け込み」反動減響く

　財務省秋田財務事務所が１１日発表した２０１４年４〜６月期の法人企業景気予測調査によると、景況判断ＢＳＩはマイナス２８・１となり、前期（１〜３月期）に比べ１８・５ポイント悪化した。東日本大震災直後の１１年４〜６月期のマイナス３１・３以来、３年ぶりの低水準。同事務所は「消費税率引き上げ前の駆け込み需要からの反動減が影響した」としている。

　ＢＳＩは、景況が前期より「上昇」と答えた企業の割合から「下降」と回答した企業の割合を引いた値。調査は５月、資本金１千万円以上の１０２社を対象に実施、このうち９６社が回答した。

　製造業のＢＳＩは、前期比２４・８ポイント悪化のマイナス２７・８。電気機械器具製造業は家電販売の落ち込み、木材・木製品製造業は住宅建築の減少と、ともに増税の影響を受けている。生産用機械器具製造業は電子部品向けが好調という。

　非製造業のＢＳＩは１５・２ポイント悪化のマイナス２８・３。卸・小売業や建設業は増税による需要減が響いている。一方、公共事業の増加を背景に生コン販売量が好調なほか、農林水産業では食肉価格が上昇している。

（2014/06/12 12:04 更新）