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ヨウ素剤未配備で職員懲戒免職 新潟6月13日 14時57分
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新潟県の柏崎刈羽原子力発電所での事故に備え、甲状腺の被ばくを防ぐとされるヨウ素剤が配備されないままになっていた問題で、新潟県は、担当の男性職員が、購入手続きを怠ったことを隠すため、不正な処理を行ったとして懲戒免職の処分としました。
この問題は、原発事故の際に服用すると甲状腺の被ばくを防ぐ効果があるとされるヨウ素剤について、担当していた県医務薬事課の40歳の男性職員が購入手続きを怠り、必要な130万錠余りが1年以上配備されないままになっていたものです。
この問題について、泉田知事が13日、記者会見し、担当していた男性職員が購入手続きを怠ったことを隠すため、平成22年の秋ごろから、上司の印鑑を偽造するなどしてうその文書を作成し、ヨウ素剤や放射線の測定器を購入したように見せかけるなど、合わせて74件の不正な処理を行っていたことを明らかにしました。
不正な処理に関わる金額は、国から支払われる補助金など、合わせて4億6600万円に上り、個人的な着服はなかったということですが、13日付けで、この担当職員を懲戒免職の処分としました。これについて泉田知事は、「このような事態を招き改めておわびしたい。県民の信頼回復と、安全安心の確保に全力で取り組みたい」と謝罪したうえで、みずからの給与についても1か月間、10分の2の減給処分とする考えを示しました。
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