2014年6月13日(金)

浦和のうなぎ「一丸となって守る」 ニホンウナギ絶滅危惧指定

 ニホンウナギが国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に分類されたことについて、「浦和のうなぎ」で知られるさいたま市内では、「残念」「一丸となって守る」との声が聞かれた。

 娘の咲和ちゃん(2)とJR浦和駅前の「浦和うなこちゃん」像に手を振っていた浦和区の主婦館田玲子さんは「父がうなぎが好きで、ちょっとぜいたくな外食といえばうなぎ。急に状況が変わるとは思わないが、外に食べに行きづらくなるかも」と心配の声。

 夫婦で買い物途中だった浦和区の男性(63)は「仕事を引退したばかりなので、(値段が)高くなければ食べたい」。妻(58)は「さらに高くなるなら、指をくわえて見ているだけになってしまう。今回のニュースは残念」と話していた。

 市内のうなぎ店でつくる「浦和のうなぎを育てる会」の理事で、県庁通りに店を構える「中村家」代表の大森好晴さん(72)は「日本の伝統的な食文化を守るため、国などが資源保護に力を入れるチャンスでもある」と話す。

 現在は稚魚の漁獲量によって供給量と価格が不安定な状況になることに触れ、「うなぎの川への遡上(そじょう)を管理したり、完全養殖の技術をさらに確かなものとすれば、絶滅はあり得ない。われわれも価格が安定したらお客さまへの感謝のイベントを開くなど、生産者とともに一丸となって浦和のうなぎを守っていきたい」と話していた。

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