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笙子1打差4位!みなみ、遥に続く“異色アマ”

2014年6月13日6時0分  スポーツ報知
  • 最終9番ホールでバーディーパットを沈め、ガッツポーズするアマチュアの佐々木笙子

 ◆女子プロゴルフツアー サントリーレディス第1日(12日・兵庫県六甲国際GC=6511ヤード、パー72)

 アマチュアの佐々木笙子(18)=クラーク記念国際高3年=が4バーディー、1ボギーの69をマークし、首位と1打差の4位と好発進した。男子プロが出場する試合で腕を磨いた“異色アマ”が初Vを狙う。4アンダーの首位に大江香織(24)=フリー=ら3人。4月にアマチュアでツアー最年少優勝を飾った勝みなみ(15)=鹿児島高1年=は1オーバー49位だった。

 8番で2メートル、9番で4・5メートルを沈め、連続バーディーで締めた。佐々木は「自分のプレーをすることだけに集中できて、楽しくできました」と笑った。16人が出場したアマチュア選手のトップで初日を終えたのは、勝でも遥でもなく、予選会を勝ち上がった18歳だった。

 前半はパーを拾い続け、16番パー3でバーディー先行。18番は残り110ヤードからPWで放った2打目がピン横20センチにピタリ。「地元でたくさん応援に来てくれて緊張したけど、いい結果が出せた」

 異色のアマだ。「日程が重なることが多いし、プロのプレーを間近で見たい」との理由から、アマチュアの試合は出場しないと決めている。その代わり、男子プロが出場する地方大会には積極的にエントリーする。これまで伊澤利光(46)や小田孔明(36)ともラウンド。「ショットの精度や打球音がとにかくすごい。女の子では無理かも知れないけど、少しでも近づきたいと思う」と受けた刺激を成長につなげている。

 小学校低学年までは年間約50日しか登校できないぐらい体が弱かった。転機は小学2年の秋。テレビで青木功(71)のゴルフ殿堂入りを伝える番組を見て、「ああやって私もみんなに表彰されたいと思った」。同年代の平均的な体力に追いつくため筋トレに励み、約3か月後にようやく父・修治さん(53)からゴルフを始めるゴーサインが出た。

 「50メートル走で10秒を切れないし、ジョギングに出掛けても転んで5分で帰ってきてしまう」と自身の運動音痴ぶりを自虐ネタにするほど。「予選通過という目標を達成して、あとは黙々とプレーしたい」。残り3日間もV戦線に食らいつく。(吉村 達)

 ◆佐々木 笙子(ささき・しょうこ)1996年6月8日、兵庫・加古川市生まれ。18歳。8歳でゴルフを始め、2011年日本ジュニア(女子12~14歳の部)で優勝。ツアーは10年日本女子オープンで初出場。最高は昨年の森永製菓ウイダーレディスの16位。ドライバーの平均飛距離は260ヤード。得意クラブはドライバーとパター。家族は両親。170センチ。血液型O。

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