【ソフトB】今宮、逆転サヨナラ2点二塁打「打たないと男じゃない」
2014年6月13日6時0分 スポーツ報知
◆交流戦 ソフトバンク4x―3中日(12日・ヤフオクドーム)
悲鳴にも似た大歓声が響き渡った。9回、1点差に詰め寄り、なおも2死二、三塁のチャンス。今宮の放ったボールは高々と舞い上がり左中間を破った。「あの声援で打たないと男じゃない」。4月3日の日本ハム戦(ヤフオクD)以来、自身3度目となるサヨナラ2点二塁打。もみくちゃにされたヒーローが胸を張った。
「野球は分からんな。最後のワンアウトを取るまで分からない」。秋山監督も興奮を隠せなかった。ソフトバンクがチーム一丸となり中日の守護神・岩瀬を打ち砕き、3点差をひっくり返した。先頭の長谷川が左前打し1死後、鶴岡が中前打。2死一、三塁で代打・江川は四球でつないだ。満塁からは中村が左翼線に2点二塁打を運んだ。
「自分で終われて気持ちがいい。みんながつないでくれたのを無駄にしなくてよかった」。負ければ首位・オリックスと3・5ゲーム差にされていた崖っ縁を若武者が一打で救った。「いい1勝でした」と指揮官が称した白星。今季3度目のサヨナラ勝ちで勢いに乗る。(戸田 和彦)