6人継投ハムこま斬り!原巨人、2度目の4連勝で貯金最多9
◆交流戦 日本ハム2―11巨人(12日・札幌ドーム)
巨人が今季2度目の4連勝で、貯金を最多の9とした。先発予定の菅野が体調不良で登板回避したが、先発・笠原から6人の投手を小刻みにつなぎ、日本ハム打線を6安打、2点に抑えた。攻撃では同点の4回に亀井が勝ち越し二塁打。5回には片岡に4号が飛び出すなど、ともに連夜の活躍。16安打で11点を挙げる快勝で、2位・広島とのゲーム差を3に広げた。
派手さはない。それでも、巨人の強さが際だった。地道に得点を積み重ね、終わってみれば9点差での快勝だ。試合後、原監督は「今日はみんなでつなぐ意識の中でスタートしたが、攻撃陣がいい点の取り方をしてくれた。いろんな意味で躍動感のあるゲームだった」と、うなずいた。
本来なら、中5日で菅野が先発する予定だった。しかし、9日に発熱。体調面を考慮して、14日の楽天戦(コボスタ)に登板を延期した。今月4日のソフトバンク戦(ヤフオクD)、内海が左肩痛で登板回避した試合と同じように“中継ぎ陣リレー”で臨んだ。前回は5―13の大敗。継投が失敗に終わり、試合後、指揮官は「ベンチはこういう時、監督、投手コーチを含め、知恵、力の出しどころだが、なかなか出せなかった」と自身を責めた。これを教訓として受け止め、次に備えた。
先発・笠原から3回途中で青木につなぎ、2点リードの4回からは今村をマウンドに送った。9日のロッテ戦(東京D)で先発して6回途中を1失点。92球を投げていた左腕が、中2日の強行登板だ。
今村を起用した背景には、首脳陣の的確な判断があった。本来なら10日に出場選手登録を抹消する予定だったが、菅野の発熱により中継ぎ待機に変更。左腕も頭を切り替え「笠原さんが急きょの先発だったので『投げる可能性は高いぞ』と言われていた」と準備した。4回に1点を失ったが、5回は二、三塁のピンチをしのぎ、試合の流れを渡さなかった。指揮官も「想定通りだった」とたたえた。
攻撃でも目の前の1点を必死に奪いにいった。2点をリードした4回2死三塁では、“切り札”高橋由を代打に送るなど早め早めに動く。3点差とした6回2死一、三塁。坂本の打席で仕掛けた。
2球目、一塁走者の長野が走り、捕手・市川が二塁送球した間隙(かんげき)を縫って、三塁から亀井が本塁を突いた。
6回1死一塁では亀井の左前安打で一走・阿部が三塁まで激走。首脳陣だけでなく、ナインも目の前の1点を貪欲に取りにいく姿勢を見せた。
開幕前から「試合に負けても、次につなげることが大事」ということをテーマに掲げてきた。それが最高の形で表れた。今季2度目の4連勝で貯金は最多の9。チームが上昇気流に乗っていることを実感できる試合だった。(水井 基博)