クロアチア、主審の西村氏に激怒 「あれがPKならバスケの試合、W杯レベルの審判ではない」
ISM 6月13日(金)11時35分配信
2014年W杯は現地時間12日(以下現地時間)、開催国ブラジルとクロアチアによる開幕戦が行なわれ、クロアチアは1対3で敗れた。ニコ・コヴァチ監督は決勝点となったPKの判定に怒りをあらわにしている。
11分にFWイヴィツァ・オリッチのクロスが相手オウンゴールを誘って先制したクロアチアだが、前半のうちにFWネイマールに決められ同点とされると、71分にデヤン・ロヴレンがフレッジをエリア内で倒したとしてPKの判定に。クロアチアの選手たちは接触はなかったとして主審の西村雄一氏に詰め寄ったが、判定は覆らなかった。
このPKをネイマールに沈められ逆転を許したクロアチアは、ロスタイムにもダメ押しゴールを奪われ黒星スタートとなった。
コヴァチ監督は試合後「私は普段、決して審判員を攻撃することはないのだが、今回は恥ずべき行為だったと言うしかない」「強盗に遭ったようなものだ」とコメント。「あれがPKならバスケの試合だ。バスケだったらあの種のプレーはファウルになる」と怒りをあらわにした。
同監督はさらに「恥ずかしいことだ。これはW杯の審判がするようなことではない。彼はブラジルとクロアチアに対し、異なる判断基準を持っていた。我々を共通なルールでさばいていなかった」「残念ながら、あの主審は素人同然だった。こんな調子が続くなら今大会ではPKが100本生まれるだろう」と、主審を痛烈に批判した。
また、DFヴェドラン・チョルルカも「これまでのキャリアで、英語を話さない審判を初めて見た」とコメント。W杯をさばく審判員には英語能力が必須となっているが、同選手は「彼は日本語で何か言っていたけど、誰も理解できなかった」と話している。
なお、FIFA(国際サッカー連盟)の審判委員長を務めるマッシモ・ブサッカ氏は大会に先立ち、審判団が厳しい状況に直面することもあるだろうとコメントしていた。前週のインタビューで、選手たちがルールを曲げるような行為に出た場合について問われた際、同氏は「シミュレーションによるファウルに気付くのは非常に困難だ。ほとんどの場合が数センチの問題になるからだ」と語り、「選手たちが荒れるのを防ぐには、審判員らがパーソナリティを示すことが重要だ」と述べている。
グループAでは、勝ち点0のクロアチアは18日に第2戦でカメルーンと対戦する。勝ち点3を手にしたブラジルは17日にメキシコと顔を合わせる。
最終更新:6月13日(金)11時48分
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