鎌倉市、一般道課金で渋滞解消計画 国内初の導入目指す (2/3ページ)

2014.6.13 06:30

大渋滞する神奈川県鎌倉市中心部の若宮大路。奥は鶴岡八幡宮=5月4日

大渋滞する神奈川県鎌倉市中心部の若宮大路。奥は鶴岡八幡宮=5月4日【拡大】

 鎌倉市が描く具体的なイメージはこうだ。寺社や土産物屋が並ぶ市中心部に入る車に、休日のみ、自動料金収受システム(ETC)を使って幹線道路9カ所で1000円を課金。鎌倉市民は100円程度とする。市には年間約19億円の収入が生まれ、公共交通機関の充実や道路整備などに使う。

 渋滞はGWから秋にかけ、休日になると発生する。夏には海水浴客も増え、混雑は激しくなる。鎌倉は観光地と生活圏が重なり、市民生活にも大きく影響している。

 市はこれまで周辺地域の駐車場に車を置いてバスや江ノ島電鉄に乗り換える「パークアンドライド」も導入したが、目立った効果は出なかった。

 13年10月に再選した松尾崇市長(40)は「車の流入規制」を公約。市民や地元商店主らが渋滞解消策を話し合う「交通計画検討委員会」に、海外で効果を上げたロードプライシングの導入を諮った。7、8月の次回会合で、ETC機器のメーカーから初期費用や維持費を聞き取る予定だ。

「市民は負担への抵抗感、地元商業者は客の減少を強く懸念する」

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