2014-06-12
■[不祥事]ばんせい証券、損失2億円を顧客に付け替え

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140611-00050017-yom-soci
関係者によると、ばんせい証券は、顧客の「関東六県電気工事業厚生年金基金」(さいたま市)と契約し、商品先物系のファンドで約17億円を運用していた。
ファンドは2009年4月、船舶関連の債権を約2億6000万円で購入したが、08年のリーマン・ショック以降の世界的不況の影響でほぼ全額が損失となった。契約に基づけば、損失のうち約2億5500万円は本来、ばんせい証券が負担するはずだった。
記事では事実関係が今ひとつわかりにくいですが、背任罪の成立があり得るのではないか、という印象を受けますね。自己の利益を図る目的は肯定されると思われますし(損失を回避する)、「付け替え」により上記の基金に損失をかぶらせた点で、任務違背行為も肯定できそうです。
個人だけでなく、こうした組織、法人が詐欺的な投資被害にあっている例も、かなりあるのではないかと思われ、気になっているケースについては、再度、見直してみる、ということも必要でしょう。
それにしても悪質な証券会社ですね。
■[話題]「法律家として悲しい」集団的自衛権の憲法学者があきれるずさんな議論〈週刊朝日〉

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140612-00000001-sasahi-pol
これまで政府は内閣法制局の意見に従ってきました。それは彼らが優れた顧問弁護士だったからです。ところが今回は「違憲でもやる」という雰囲気です。メディアも「寝た子を起こす」と、改憲の必要性に触れる報道が少なかった。全てが不誠実と言わざるを得ません。
自主憲法制定は、自由民主党結党以来の「党是」ですが、歴代の自民党総裁、首相は、憲法による軍事面での制約についても、よくわきまえていたと同時に、憲法上の制約を主張、堅持することで、米国の軍事戦略の中に巻き込まれ「先兵」「走狗」となることを巧みに防止してきたことも見逃せないと思います。日本は何もしてこなかった、と言う人がいますが、専守防衛を旨とし、アジアの緊張を高めることなく、日米安保体制を堅持しつつ、絶妙なバランスの中で平和と安定を保ってきた、という見方も十分可能でしょう。何もしてこなかった、のではなく、すべきではないことはしなかった、為すべきことはしてきたのがこれまで、と私は見ています。
確かに、中国、韓国との関係が従来より悪化して緊張が高まったり、北朝鮮情勢が混沌、不透明な状況にはありますが、では、従来の憲法解釈をねじまげてまで、日本が米国の軍事戦略に積極的に乗り出して協力しなければ国の平和や安定が保たれないのか、と言えば、大いに疑問ですし、現在の政府や自民党も、そこを、一種の「煽り」「釣り」レベルでしか説明しないため、議論が根底から胡散臭くなっている、私はそう感じています。
おそらく、集団的自衛権を肯定しろとか、これからは積極的平和主義だとか、そういうことを声高に言っている人々は、現行憲法制定経緯やそれに基づく戦後日本の在り方に、国家主義的な観点から大きな不満を持っているのでしょう。そういう考え方を持つことは自由ですし、議論は大いに行われるべきだと思いますが、不満が高じるあまり、立憲主義の本質、すなわち、憲法により国家権力に縛りをかける、その点を、一時の人気やムードで踏みにじろうとする動きには、非常に危険なものを感じざるを得ません。
今こそ、日本国憲法の下で平和と安定を築いてきた戦後日本の歩みを冷静に振り返るとともに、その急激な変更が、憲法解釈を無理にねじまげてまで行われることの危険性にも、目が向けられなければならないでしょう。
■[Twitter]2014年06月11日のツイート

@yjochi: 自分のツイートが、そのまま記事になる、というのも、妙な、居心地悪い感じ。
@yjochi: 年収1000万円といえば、確かに平均を上回る高収入だけど、だから、クオリティオブライフをないがしろにして馬車馬みたいに働け、というほどの高収入なのか、というと、素朴に疑問。
@yjochi: 例の、謎の(?)ハードディスク。警察の調査により、遠隔操作事件とは無関係であると確認できたと、警察から自分へ連絡があり、送付者が、返還は不要である、とのことなので、今後、適宜処分する予定。この件はこれにて落着。
@yjochi: 与党にしがみつく場合じゃないのでは。日本の歴史に長く汚名を残すのか、ということも考えたほうが良い。→公明と学会の関係、政教分離見解見直しも 飯島参与言及 - 朝日新聞デジタル URL