地下水バイパス:くみ上げ再開…福島第1原発・汚染水対策

毎日新聞 2014年06月12日 22時40分(最終更新 06月12日 23時00分)

 東京電力福島第1原発の汚染水対策の「地下水バイパス」計画で、東電は12日、海への放出基準(1リットルあたり1500ベクレル未満)を上回るトリチウムが検出され使用を停止していた1本の井戸からくみ上げを再開した。水をためるタンクでのトリチウム濃度の推移を観測した上で、当面は放出基準を上回らないと判断した。今後も監視を続ける。

 地下水バイパスは、地下水が原子炉建屋に流れ込んで汚染する前に、12本の井戸から地下水をくみ上げてタンクに集めている。このうち1本の井戸が5月27日に放出基準を超えたため、くみ上げを停止していた。

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