はてなの女性向けマーケティングについて

「週間はてな」でお知らせがあった、ブログ公式デザインテーマ「Arrow」のお知らせを読んで、少しもやっとしたので書いてみる。

記事本文の装飾は控えめながら、金色がアクセントが印象的な、女性向けのテーマです。

これ、「女性向け」とはっきりいわなくてもよいのではないだろうかと思う。べつに男性が使っても違和感はそんなにないだろうし。

「女性向けの○○です」という製品の解説は、よくよく考えた上でやらないと、ターゲットとなるセグメントの属性はたかだかこんなもの、という提供者のたかのくくりかたが消費者に透けて見えて、不評を買いやすいのではないだろうか。

 

それはさておき、最近のはてなが女性のユーザー獲得に力を入れているのは、誰の目にも明らかだろう。

PC版ブックマークのトップページには、「ガールズ」カテゴリがいちばん目につきやすいところにあるし、「はてな女子」というブログのカテゴリが設置されて、トップページへのエントリ滞留条件に、他のカテゴリよりも下駄を履かせるかたちで、別格扱いになっている。

 

いつか誰かが調べてたと思うけど(だれのエントリだっけ?)はてなのコアユーザー層は、

  • 首都圏在住で、
  • 男性で
  • IT関連の仕事に従事している人

とかだったような気がする。これは、いままではてなというサービスが全体として醸し出す雰囲気とよく合致していたように思う。

こういう顧客セグメントをはてなは変えたい。女性をあらたに追加したい。

というか、おたくっぽい男性はほっといてもはてなに集まってくるので、女性をあらたに取り込んで、売り上げを伸ばしたい、というところではないか。

 

企業としてこのような施策をとるのはもちろん自由だ。が、あまり不器用なマーケティングキャンペーンをやると、既存ユーザーとのあいだに軋轢を生じかねないだろう。

 

ひとことでいうと、「女性向け○○」を連発する最近のはてなは、うざい。

 

「女性向け」はあまり言明すると、逆効果だ。店舗のディスプレイでもそうだけれど、「女性向け」とあえて書かなくても、全体の雰囲気をそれらしくしておけば、おのずと女性が集まる。

はてなはあまりにも男性っぽいので、あえて「女性向け」と書かないと、人が集まってこないとマーケティング担当の人は考えているのだろうか。

 

その意味で、最近id:netcraftさんが企画されている、「はてなブックマーク・ユーザー会のオフ会」には、現在のはてなの潮流に冷や水を浴びせたい人が集まりそうで、なんだか面白そうだなと思っている。