ルセフ大統領、開会宣言せず=国民の批判恐れ沈黙か―ブラジル〔W杯〕
時事通信
【サンパウロ時事】サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、同国のルセフ大統領は12日、開会宣言を行わなかった。W杯主催国の首脳が、開幕戦で発言しなかったのは異例。同席した国際サッカー連盟(FIFA)のブラッター会長からもスピーチはなかった。
ブラジルでは、教育や医療に予算を使わず、W杯開催に巨額公費を投じたことへの国民の不満が高まっている。大統領が開会式で批判の声にさらされるのを、避ける狙いがあったとみられる。
ルセフ大統領は2013年6月、ブラジルで開催されたW杯のプレ大会、コンフェデレーションズカップの開会式にブラッター会長とともに出席し、観客から大きなブーイングを浴びた。