北九州大水害の記憶を後世に 八幡図書館、写真や資料展示 [福岡県]
1953年6月28日に北九州を襲った大水害を写真や資料で伝える展覧会が、21日から八幡東区の八幡図書館で開かれる。入場無料。29日まで。23日は休館。
大水害では旧小倉、門司、八幡市を中心に浸水や崖崩れが発生。死者・行方不明者は183人、被災家屋は約8万3000戸を数えた。
展覧会は大水害の記憶を後世に伝え、防災につなげようと、市民有志でつくる「北九州大水害を記録する会」と同図書館が主催。被災した町の様子を伝える写真62点のほか、当時の新聞記事などの関連資料・書籍37点を展示。市が保存する写真13点は初公開という。
28日午後2時からは紙芝居やスライドを用いた「体験継承のつどいin八幡」もある。同会世話人の末永裕貴さん(65)は「大水害の実態を知り、防災の一助にしてほしい」と話す。
=2014/06/13付 西日本新聞朝刊=