Updated: Tokyo  2014/06/13 09:18  |  New York  2014/06/12 20:18  |  London  2014/06/13 01:18
 

イラク・ティクリート攻防戦、軍が過激派拠点を空爆

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  6月12日(ブルームバーグ):イラクではイスラム過激派勢力の急速な支配拡大に歯止めをかけようと、国軍が反政府組織の拠点を空爆した。マリキ政権は発足以来最大の危機に直面している。

「イラク・レバントのイスラム国(ISIL)」は首都バグダッドから北に130キロメートル、サダム・フセイン元大統領の故郷ティクリートに侵攻。政府系テレビのアルイラキーヤが報じた。ISILが10日に掌握したモスルでは、同勢力の拠点をこの日、イラク軍が空爆した。アルスマリア・テレビの報道によれば、ティクリート攻防戦にも空軍が加わり、激しい戦闘になっている。

米軍が撤退してから3年、イラクの北部と中部では暴力が激化しており、内戦状態に戻る可能性が高まっている。シーア派イスラム教徒のマリキ首相が率いる政府はスンニ派が過半数を占める同国の統制維持で難しい舵取りを求められている。北部ではイスラム過激派の攻撃で軍隊が機能を失った。

調査会社テネオ・インテリジェンス(ロンドン)のマネジングディレクター、クリスピン・ホーズ氏は電話インタビューで、「イラク国軍の機能不全以外の何物でもない」と指摘。「軍隊がモスルを守れなくて、他の都市を防衛できるだろうか。ISILが南進するのは必至だろう」と述べた。

原題:Iraq Seeks to Check Islamists Advance Near Saddam’sHometown (3)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:Beirut Donna Abu-Nasr dabunasr@bloomberg.net;リヤド Glen Carey gcarey8@bloomberg.net;アブダビ Mahmoud Habboush mhabboush@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Andrew J. Barden barden@bloomberg.net;Alaa Shahine asalha@bloomberg.netMark Williams, Karl Maier

更新日時: 2014/06/13 01:16 JST

 
 
 
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