6月13日まで開催中のINTEROP2014より。日本Androidの会金沢支部がタブレット端末のNexus7を用いた3D VRゴーグルFakeRiftを出品していました。100円ショップでそろう素材とタブレットだけを使った3D VRゴーグルで、端末内蔵の加速度センサーを利用し、ヘッドトラッキングを再現しています。展示では、ジェットコースターのコンテンツを体験できました。
コードレスで使え、眼鏡をかけたままでも着用できる点がこだわりのポイント。レンズも大口径レンズを複数枚重ねるなど工夫を凝らし、何度も焦点の調整を重ね、180度の視野角を確保しています。
金沢支部長のkinneko氏によると、まずはたくさんの人に3D VRを体験してもらうことが重要といいます。
メディアが普及するにはコンテンツの供給が必要不可欠ですが、3D VRの分野ではまだコンテンツを増やしていかなくてはならない段階。3D VRの場合はコンテンツの良さが既存のメディアでは伝えられない形で出力されているので、面白さを知るには実際に体験するしかなく、体験の機会も限られているのが現状です。
FakeRiftの狙いは、できるだけ敷居を低くして、簡単に体験できるようにし、コンテンツの開発者を増やすこと。ブースでは100円ショップでそろう素材も一例として展示し、「作れる人はご自身で作ってください」というスタンスを示しています。100円ショップでそろえたパーツということもあり、どこでもまったく同じパーツが手に入るとは限らず、基本的には現物合わせになることが注意点とのことです。
展示品に使用したパーツ
過去の試作品も展示。最新の展示品は10号機
また、近日中にはクラウドファンディングで資金を募り、FakeRiftを販売する計画もあるとしています。欲しい人だけに、数十個規模で販売する見込み。価格は未定です。
ちなみに、3D VRゴーグルとして知られるOculus Riftは、開発者向けのDevelopment Kit 2を350ドルで提供しています。
ちなみに、3D VRゴーグルを体験する機会としては、桜花一門氏主催のOcufesなどが挙げられます。
4月に開催されたニコニコ超会議で独自の3D VRコンテンツを展開して好評を博したブースがあったことを考えると、今後もイベントなどで3D VR体験の機会が増える可能性はありそうです。