ウクライナの天然ガス供給で対立続く6月12日 6時36分
ロシアがウクライナへの天然ガスの供給を代金の滞納を理由に停止すると警告している問題で、両国とEU=ヨーロッパ連合を交えた3者による協議が開かれましたが、ガスの価格などを巡って対立が続き、結論は来週に持ち越されることになりました。
ロシアはことし4月、ウクライナに供給している天然ガスの輸出価格を大幅に引き上げたうえで、滞納している代金が支払われなければ供給を停止すると警告し、ウクライナ側は強く反発しています。これについて、両国にEUを交えた3者協議がブリュッセルで開かれ、11日、それぞれ記者会見をしました。
この中で、ロシアのノバク・エネルギー相は、ウクライナへのガスの供給を停止する期限を今月16日まで先延ばしして協議を継続するとしたうえで、ウクライナ側に対して、天然ガスの輸出価格として1000立方メートル当たり385ドルと、これまで主張していた価格より100ドル安い額を提示したことを明らかにしました。これに対してウクライナのプロダン・エネルギー相は、依然として価格が高いうえに、ロシア政府の政治的な判断で100ドルの割引が取り消される可能性があるとして、提案を拒否したことを明らかにしました。
EUのエッティンガー委員は、16日の期限までに合意を得るため、引き続き電話などでの協議を続けるとしていて、「交渉は困難であり、さらなる妥協が必要だ」と述べて、合意へ向けた双方の柔軟な姿勢を促しました。
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