倉重奈苗=北京、福井悠介
2014年6月12日23時27分
中国軍の戦闘機が11日に自衛隊の偵察機に異常接近して日本政府が抗議している問題で、中国国防省の耿雁生報道官は12日、「東シナ海の防空識別圏内をパトロール中、日本のF15戦闘機2機が至近距離に接近した。最短距離は30メートルだった」などと、日本側の発表とは別の事案を公表。「飛行の安全に著しい影響を与えた」と逆に日本側を批判した。当時の状況を撮影した写真と動画も公開した。
日本の防衛省は、中国軍の戦闘機が11日午前11時ごろから正午にかけて、航空自衛隊のYS11EB電子測定機と、海上自衛隊のOP3C画像データ収集機に、30~45メートルまで接近したと発表。外務省の斎木昭隆事務次官は12日午前、中国の程永華(チョンヨンホワ)駐日大使を同省に呼んで厳重に抗議していた。
しかし、中国国防省はこの件について、「中国空軍は関係規定に基づき、殱11戦闘機2機を出動させたが距離は150メートル以上を保ち、抑制的に対応した」と日本側の主張を全面的に否定した。
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朝日新聞国際報道部
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