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 韓国の朴槿恵(パククネ)大統領が次の首相に指名した文昌克(ムンチャングク)・元中央日報主筆が、日本による植民地支配や、戦後の南北分断は「神の意思」と発言していたことが明らかになった。首相は国会の同意を得て任命されるが、野党が反発を強め、就任できるか難しい状況だ。

 文氏は2011年にキリスト教の教会で講演し、「神様はなぜこの国を日本の植民地にしたのか」と語り、南北分断については「神様の意思だ」と発言。「怠け者で自立心が足りず、他人の世話になることが、わが民族のDNA」とも述べていた。

 また、中央日報時代に執筆した05年3月のコラムも「偏向した歴史認識」として韓国メディアなどから問題視されている。1965年の日韓請求権協定で「賠償問題は終わった」とし、旧日本軍慰安婦問題については「私たちの力で解決しよう」と訴え、日本と協議する必要はないとの考えを示していた。さらに「過去にしがみついている私たちが恥ずかしい」とも指摘していた。