柏市の手賀沼近くで体長1メートルを超えるワニガメが発見され、通報を受けた柏署が捕獲した。ペットとして飼われていた可能性があるため同署が拾得物として保護しているが、同署は「餌や世話の問題もある。今後受け入れ機関を探したい」としている。
同署によると、カメは10日朝、手賀沼近くの土手で卵を産んでいるのを通行人に発見された。駆け付けた署員らが刺股などで押さえ込み、犬用のおりに捕獲した。おりに入れるまで約5時間かかったという。同市職員が県生物多様性センターに持ち込み調べたところ、ワニガメと判明した。
ワニガメは気性が荒く、鋭い爪と強い顎を持つ。人に危害を加える恐れがある「特定動物」に指定されており、ペットとして飼うには知事の許可が必要になる。捕獲されたワニガメは甲羅の長さが約60センチで幅45センチ。体重は20キロを超える。市内でこれほど巨大なカメが捕獲されるのは珍しいという。