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 同じ研究室の女子大学院生になりすまし、大手就職情報サイトに接続したとして、埼玉県警は12日、東京大学大学院2年の中瀬隼斗容疑者(23)=千葉県柏市若柴=を不正アクセス禁止法違反の疑いで逮捕し、発表した。「自分が受けたいと思っていた会社を受けていると分かり、就活状況が知りたかった」などと容疑を認めているという。

 県警によると、中瀬容疑者は昨年12月25~27日ごろ、自宅のパソコンから2回にわたり、女子院生(23)が登録していた就職情報サイトに、この院生の会員IDとパスワードを使ってログインした疑い。

 中瀬容疑者は、サイトに接続後、女子院生が今年1月に予定していた証券会社の面接を勝手にキャンセルしたことも認めているといい、県警はパスワードなどを入手した経緯などを調べるとともに、私電磁的記録不正作出容疑でも調べる。

 東大は取材に、「学生の個人的なことは答えられない」とコメントした。