ひらくPCバッグは本当に便利なのか
先月MacbookをAirからRetina13インチに買い替えました。それに伴いPC持ち運び用のカバンも新調することになったので調べてみたところ、いろいろなところで褒めちぎられていたので気になって購入してしまいました。
ザッと調べた感じ、このひらくPCバッグが優れているとされているのは以下の点でしょうか。
- カバンが自立する
- 中身にアクセスしやすい
- 装着感が良い(荷物が軽く感じる)
このバッグがいかに優れているかについて言及した記事は多数見つかったのですが「ひょっとしてこのカバンを褒めるとお金でももらえるのか」と思うレベルで賞賛する内容ばかり目についたので、今回はそれらの記事に目を通した上で私と同じように「実際のところどうなのよ」と疑問を持った方向けに感想を書いていきます。
カバンが自立する点について
これは単純に便利です。電車の中でよくカバンを足元に下ろしているのですが、今までは倒れないように足で挟んで立っていました。ひらくPCバッグではその必要はありませんでした。特にPCを持ち歩くことが多いカバンなので、倒れないということはかなりのメリットに感じました。
中身にアクセスしやすい点について
こちらについてはちょっと長くなりそうなのでセクションを2つに分けます。
1. 実際に荷物を詰めてみて
状況や行き先などによって中身は多少変わりますが、私は大体こんな感じの中身になっています。
- Macbook Pro Retina13インチ
- メモ帳2冊(本当に単純なメモと思いついたことを書くもの)
- 名刺入れ(いただいたものを入れる)
- 名刺入れ(自分の名刺)
- NEX-7(カメラ) + Sigma 30mm f2.8(レンズ)
- SAMYANG 8mm f2.8(レンズ)
- Macbookの充電器 + レンズポーチ
- ボールペン4本と修正テープ
- 出金伝票
- モバイルバッテリー
- iPhone、Android充電用ケーブル
- 免許証
- 目薬
こうしてリストにしてみるとたくさん入っているように感じますが、個人的には見た目の割にあまり入らないなという印象でした。
というのも、自立するように側面から見ると二等辺三角形になっており、上部にいくにつれ物が入らなくなっていく仕様になっています。また、「カバンを開いて内容物を一覧する」というコンセプトからも、物を上に積んで収納していくスタイルはあまり適さないように思います。
背丈の高いもの(ペットボトルや折り畳み傘など)を満載すれば容積が十分に活きる気もするので、縦長の小物入れなどを駆使すればキレイに物を詰め込むことができるかもしれません。
Macbookは13インチで概ねちょうどよく収まっており、最大15インチまで入るとのことですが、多分結構窮屈な感じになるのではないでしょうか。
「一眼レフも入る!」という喜びの声も散見されましたが、D600を入れてみたところ惜しくも閉まりきりませんでした。力を加えれば無理やり閉められそうな気もしますが、なんにせよスンナリは入らなかったです。
レンズを外してボディキャップをはめれば入るかもしれませんが、レンズ装着状態でないと外での使用が著しく手間になるので試してないです。
D600はデジタル一眼レフの中でも小さい方のようですが、これを持ち運ぶときは素直にカメラバッグを使おうかと思います。
2. 使用感
「よく使うものをそのままカバンに詰めて、バッグを開けばどこでも自宅(職場)の環境が再現できる」というところがこのカバンの特に優れた点のようなので、実際に近所のカフェに持ち込んで想定された使い方をしてみました。
喫茶店ではなくカフェです。純喫茶の方が好きなのですが、どうしてもWiFiを利用する必要があったので。
ちょっとわかりづらいですが、このようにカバンを置くことで左手を伸ばせば自宅と同じ配置で内容物にアクセスすることができます。これ自体は非常に便利でした。メモ帳やペンを探すためにカバンをいちいちゴソゴソとする必要がないのはとても良いです。
しかしながら、この配置が実現できるのは写真のようなカウンター席で隣の席がいない場合や4人席を1人、ないし2人で専有した場合のみではないでしょうか。横幅が足りず、ノートPCとカバンを横並びに配置できない状況も少なくないように思います。
装着感について
「体にピッタリくっついて、内容の割にカバンが軽く感じる!全然疲れない!」という内容の感想をたくさん読んだので、上述の内容で実際に10km、時間にして2時間程歩いてみました。写真のとおりその重さはおよそ4kgです。カバン自体が大体800gとのことなので、3.2kg分程の荷物を詰め込んでの実験です。
レビューの通り体に対してバッグが密着しているため、カバン自体の揺れが少なくそれによる疲労は少ないです。当方身長171cm、体重50kg代半ばのいわゆる痩せ型隠れ肥満、手ぶら大好き軟弱タイプですが、しっかりホールドされていい感じでした。それでいて肩への食い込みも強烈なわけではなく、絶妙なバランスで成り立っているように感じました。
ショルダーバッグよりむしろ大きなボディバッグの装着感と言ったほうがニュアンスとしては近いかもしれません。
とはいえ全く疲れないわけではなく、30分もするとそれなりに肩が痛くなりました。特に姿勢によってかかる負担がかなり変わってきます。猫背になると肩に強く負担がかかりました。しかしそれも左右対称にできているので疲れてきたら逆の肩にかけるなど、工夫によって負担はより軽減できそうです。むしろそうしないとめっちゃ体歪みそう。
それよりも問題になったのが、ストラップがかなり首に近いところを通りがちで、襟が広いシャツなどを着ていると素肌に直接ストラップが触れてしまうことです。気をつけないと擦れてかなり痛いので、特にこれからの季節は結構注意が必要になるかと思いました。
総評
ネットで褒めちぎられている程優れたプロダクトという印象は受けませんでしたが概ね使いやすく、致命的な欠点もないように感じました。2万円という値段に見合っただけの性能を持つカバンだとは思いましたが、足を使えば同等、もしくはそれ以下の価格でより用途に合ったカバンを探しだすこともできるかもしれないとも同時に思いました。
まだ2週間ほどしか使っていないので、新たに気づいたことがあればまた改めて記事にしてみるつもりです。気になる点等ありましたらTwitterにてお気軽にリプライいただければわかる範囲でお答え致します。コメント欄はいろいろ面倒そうなので凍結してます。
2014.05.17時点で品切れ状態となっており、次の発送は6.27になるようです。
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