アクティブシニアと外国人観光客を狙う

 こうした豪華列車のターゲットの中心は「アクティブシニア」のようです。終戦直後に生まれた「団塊の世代」が定年時期を迎え、経済に影響を与えるといわれていますが、 団塊世代はこれまでの高齢者のイメージとは異なり、活動的で、家電やレジャーなどの消費意欲も旺盛です。若年層と比べ余裕資金も多く、このため「シニア向けサービスの拡充を目指す」(JR西)、「これまで鉄道旅行に興味の薄かった世代を取り込むことが大切」(JR東)などアクティブシニアを意識しています。

 外国人観光客の取り込みも目指しています。JR九州は来年4-6月販売分の「ななつ星」に外国人優先枠を設けました。「ヨーロッパ各国からの関心も高まっている。予約フォームにも英語版を追加した」と話しています。