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STAP問題発生の原因は8つと指摘
6月12日 21時47分

理化学研究所の改革委員会がまとめた今回の提言では、STAP細胞の問題が発生した原因として次の8つの問題が上げられ、詳細に分析されています。

1つ目は小保方晴子研究ユニットリーダーの採用に関する問題です。小保方リーダーの採用に当たっては、過去の論文や応募書類の審査や、推薦書の確認が行われず、英語によるセミナーも省略して採用の内定が出されていました。
提言では「必要とされるプロセスをことごとく省略する異例づくめの採用で、日本の生命科学研究の代表的機関で実際に起こったとはにわかには信じがたいずさんさである」と指摘しています。
2つ目は、STAP細胞の論文の作成過程に関する問題です。
提言は、論文の著者の1人でデータの検討を行う立場にあった笹井芳樹副センター長が検討を全く行うことなく、みすからの職責を果たさなかったことなどが研究不正が見逃される結果を招いたと批判しています。
3つ目は、小保方リーダーの研究データの記録や管理が極めてずさんだった問題です。
提言では、今回の問題が起きた「発生・再生科学総合研究センター」は、そうしたデータ管理を許容する体制にあったとして、竹市雅俊センター長が責任を果たしていなかったと批判しています。
4つ目として、「発生・再生科学総合研究センター」には、研究不正行為を誘発する、あるいは不正行為を抑止できない構造的な欠陥があった問題を指摘し、トップ層の責任は極めて重いと言わざるをえないとしています。
このほか、理化学研究所本体の研究不正防止に対する認識の不足や、組織統治のぜい弱さなどが問題の原因として指摘されました。

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