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三畳一間のアパートで元ヤクザ幹部に教わった、「◯◯がない仕事だけはしたらあかん」という話

STORYS.JP 6月11日(水)18時20分配信

鬱病は現代社会が抱える大きな問題の一つだ。豊かさの陰で、多くの人がこの病気で苦しんでいる。STORYS.JPユーザーにも、23歳で鬱病、寝たきりとなり、企業で働けなくなった一人の男性がいる。この男性には、世界を自由に旅するという夢があった。一度全てを失った彼は、その夢を叶えるため0から行動し、2年後PC一台で世界を旅しながら仕事をするというライフスタイルを確立した。そんな彼の生き方を綴ったストーリーが、「鬱病で半年間寝たきりだった僕が、PC一台で世界を飛び回るようになった話」というタイトルで先日書籍化された。

筆者インタビューはこちら


ここでは、この書籍の元となった一つのストーリーを紹介したい。鬱病で寝たきりだった彼が、一人でも働いていけるよう、3畳一間のアパートで0からWEBの仕事を始めた頃に出会った一人の「元ヤクザ」との物語である。

「どんな仕事を選んでもええ。ただ、◯◯がない仕事だけはしたらあかん。」

--以下本文転載(一部修正)--

当時、僕は1泊1200円・三畳一間のカビ臭い部屋に籠城しながら、延々とWEBサイトを作り続ける生活を送っていました。
机もなかったので、BOOK-OFFで買ってきた本を積み重ねて台座とし、そのうえにノートパソコンを広げての仕事。当然ながら、稼ぎも0に等しくて、もう自分がほんとうにどうしようもないクズ人間に思えてきて仕方がない。

アパートの風呂は共同で、17時から23時までの間に、好き勝手入っていいのですが、一度、人が多い8時くらいに行ったとき、般若や鬼や孔雀や、今からどこ飛んでくの?ってくらい立派な翼や、そんな禍々しい刺青のおっちゃんらに囲まれたときはもう喰われるかと思った。駄目だろ、ここ。

なので僕はいつも、みんなが上がった後、風呂が閉まるギリギリの23時近くにやってきて、シャワーだけ浴びてさっさと部屋に引き上げる、借りぐらしのアリエッティのような生活を続けていた。

でもここはジブリの世界じゃない。
僕が出会ったのは、元ヤクザの豪傑幹部・中條さん(仮名)だった。

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最終更新:6月11日(水)18時20分

STORYS.JP

 

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