今週は何かいい事ありましたか?私ね思うんですよ…。
ハイサーイ!風が気持ちいいサァー!海がまぶしいサァー!ここは沖縄県石垣島。
ゆっくりと流れる島時間に憧れて移住してくる人がたーくさんいます。
なんたってこの景色!この空気!まさに楽園です!この海を独り占めしてるのが…。
(多部康宏さん)海見てみ。
紫苑。
今日の主人公サァー。
愛犬といつもの散歩コースをのんびり歩いています。
ご紹介しましょう。
多部康裕さん59歳。
石垣島に憧れて大阪から4年前に移住してきました。
どうですか?石垣島は。
気持ちいいですね。
最高ですよとにかく。
ねーですよねぇ。
真っ黒に日焼けしてすっかり島人ですね。
ここで生活してるとすぐこういうふうになりますんで。
なるほど!愛犬の紫苑ちゃんはどうかな?この島は犬にとっても…。
ワン!…ダフルだよね!よく出来ました。
ワンダフル!走っちゃ駄目よ。
では西田さん!はい!康裕さんと紫苑ちゃんのお散歩にお供しましょうか。
そうするサァー!小一時間毎朝歩いて。
とっても住みやすい所ですよ。
(康裕さん)こんにちはっす!あこんにちは。
花してる…。
こんにちは。
なんの花ですか?レッドジンジャー?ああ生け花にするんだ。
いやぁ南国らしい花ですねぇ。
今日の舞台は沖縄県石垣島の北部明石集落。
69世帯133人が暮らしています。
うーん。
温暖な気候を生かして果物や花の栽培が盛んに行われています。
いやぁさすが石垣島。
色鮮やかです!よーしよしよしよしよし…。
集落をぐるっと1時間。
散歩終了です。
こちらが康裕さんのご自宅。
道路に面した建物が3か月前に始めた喫茶店ChakoCafです。
いやぁ南の島のカフェオーナーってわけですね。
オープン。
まあどうぞ中見てください。
はーいお邪魔しまーす。
おお…。
開放感たっぷり。
いいですね。
どんなメニューがあるんですか?メニューはこれです。
はい。
ドリンクオンリー。
ドリンクオンリー?本当だ。
いやシンプルなメニューですね。
まだオープンしたばかりなので。
これから勉強してメニューを増やしていこうと思ってます。
ああなるほど。
まだ3か月ですからね。
接客の方は慣れましたですか?いらっしゃいませ。
どうぞ。
ああ…まだ3か月ですからね。
フフフ…だって言わねぇもん。
ああやっぱり。
ドリンク出すのはもう全部私が。
こちらはもう一人の主人公一人娘の寿珠さんです。
うん。
その都度豆をひいていれる寿珠さんのコーヒーは美味しいと評判なんですよ。
(康裕さん)おう。
どうぞ。
(寿珠さん)いらっしゃい。
ああ。
お客さんいらっしゃいましたね。
(康裕さん)よく来てくれました。
花農家の伊波誠さんです。
ああ。
いつもどおりアイスで。
フハハハ…。
店を開けるとこんな感じで近所の方がふらっと立ち寄ってくれるようになりました。
気分転換に。
ドライブしながら。
明石にカフェ出来てどうですか?めっちゃいい事だと思います。
うん。
カフェでは第1号店になりますかね。
(康裕さん)だね。
そうか。
明石集落では第1号のカフェという事なんですね。
実は康裕さんと寿珠さんがここでお店を開いたのは大切な人の存在があったからなんです。
大阪の中学校で美術の先生をしていた康裕さんは25歳の時体育の先生だった節子さんと結婚。
一人娘寿珠さんが誕生しました。
寿珠さんから見たご両親は…。
父と母がケンカした事は一度もない。
2人並んで歩いてたら私いつも後ろ1人付いて行くんですよ。
2人並びにしておこうって思って…。
子どもながらに。
そうなの。
そう。
ご夫婦は50代を迎える頃第2の人生の計画を立て始めます。
思い描いたのは沖縄への移住。
2人は休みの日に沖縄県の各地を見て回り石垣島の明石集落を訪れたのは7年前の事でした。
(康裕さん)ここはいい所だねっていう事で。
1番にうちの女房の方がもうここがいいと…。
即決で決めてしまいましたね。
(寿珠さん)ちょうどその日移住先を決めた矢先節子さんは卵巣がんと診断されました。
でも諦めずに治療を続け2010年夫婦で明石集落へ移住してきました。
料理がすごく得意な人だったんでね。
パンを習いに行ってたし…焼くのをね。
パンとコーヒーのお店とか。
それが彼女の一番の夢だったんじゃないかと思うんですけどね。
石垣島でカフェを開く。
そんな節子さんの夢を叶えようと康裕さんは病と闘う妻を支えました。
しかし2011年節子さんは57歳で亡くなりました。
いざねそういうのに直面するとやっぱり…。
そりゃ辛かったですね。
本当にやる気がどんどんなくなっていくみたいな。
ずーっとこうなってるんじゃないかなとか。
この先どうするんだろうって…。
心配した娘の寿珠さんはお父さんと一緒に暮らそうと思いました。
そしてお母さんの夢を叶えようとお父さんの背中を押しました。
自宅の脇に真っ白なカフェを今年2月にオープン。
店の名前はチャコカフェにしました。
チャコは妻のニックネームです。
ああそうだったんだ。
素敵ですね。
というわけで本日は石垣島でカフェを開いた父と娘の物語。
癒やしの島でのーんびりゆるーくいきましょう。
今日の舞台は石垣島の北部明石集落。
いやぁいい所だね桃ちゃん!西田さーん!お静かに。
あすいません。
木陰をご覧ください。
あ!あぁ見てる。
こっち見てる。
リュウキュウアオバズクです。
うーん大きな目だ。
こちらはリュウキュウアカショウビン。
春から夏島で過ごす渡り鳥です。
ああ…。
そんな明石集落に暮らす主人公多部康裕さん。
娘の寿珠さんと亡き妻の夢だったカフェをオープンして3か月。
天気があまり良くない日ははっきり言って暇です。
(康裕さん)よし…じゃあちょっと作業開始だ。
(寿珠さん)はいよ。
作業って何するんだろう?お!このいでたち。
目の前は海…釣りだ!
(康裕さん)お待たせしました。
いらっしゃい。
当たりある?全然全然。
今日魚も休みみたいよ。
(康裕さん)魚の休みかぁ。
うん。
へへへへ…。
先に来ていた太公望は康裕さんの釣り仲間集落の長老仲里剛さん79歳。
そして新里新八郎さんです。
3年前康裕さんが妻を亡くして落ち込んでいた時一緒に公民館の仕事をしようと声をかけてくれた恩人です。
どうしようかなって色々こう考えている時だったものでね…。
(康裕さん)ありがたい。
一緒に役やってる時楽しかったね。
フフフ…。
楽しかったな。
あの時の事を康裕さんは本当に感謝しています。
その後集落の長老仲里さんも紹介してもらい何かというとこうして3人で釣りに来ます。
さあ本腰入れてでっかいの釣りましょう。
ね!え!ちょっと待ちなさいよ。
(康裕さん)帰りましょうか。
帰って飲むんだ…諦めんの早いな!海よありがとう!お疲れさまでした。
またよろしくー!はい…。
飲み会の会場は新八郎さんのお宅です。
あら!この魚はどうしたんです?今日は釣果はなかったでしょ?ウソだ〜。
釣ってないでしょ。
これあの…やあ正直でいいですよ。
こんな日は新八郎さんの妻明美さんが腕を振るいます。
なるほど。
地元でタマンと呼ばれるこの魚はハマフエフキダイです。
うーん。
お刺し身はクセのない白身で酢醤油につけていただきます。
うん。
これはもずくを寒天で固めたもの。
さっぱり味です。
いやぁいいですねぇ。
あ!島らっきょうもありますね。
ああ…乾杯しましょう!
(明美さん)乾杯!エヘヘヘ…乾杯!ね。
今日は娘の寿珠さんもお呼ばれしています。
しかしタマンはうまい。
美味しいです。
隣近所だったらちょっと余分に作ったらあ!多部さんにもあげようかなっていう…。
1つの家族のような明石集落。
その理由はこの土地の歴史にあります。
募集して…。
昭和30年アメリカの占領下だった沖縄で開拓移民の募集がありました。
沖縄本島から300人を超える人たちがこの地へやってきたんです。
砂地にかやぶきの家を建て土を耕し畑を作りました。
新八郎さんは両親に連れられ7歳の時仲里さんは18歳の時に入植しました。
もうランプ生活。
なるほど。
明石集落の人たちは助け合う事の大切さを痛いほど知っています。
だから優しいんですね。
(笑い声)開拓精神が息づく明石集落。
その後もたくさんの移住者を受け入れてきました。
(康裕さん)おはようございます!おはようございます!
(康裕さん)やってきました!今日もよろしくお願いします。
はーいお願いします。
はーい。
こちらは11年前に集落に移住した山中健二さん。
島中どこへでも出張する明石の大工さんとして知られています。
この日は隣の久宇良地区へ出張仕事です。
美術の先生だった康裕さん。
その腕を買われ山中さんのお手伝いをしています。
今日はペンキ塗り。
まずは康裕さんが古いペンキを削っていきます。
ペンキが塗りやすいように傷をつけてペンキを塗りやすく…。
ペンキを塗るためにはこんな事をせないかんっていうのが勉強になる。
カフェが休みの日時々手伝ってはアルバイト代をちょうだいしています。
移住の先輩ありがたいです。
こちらも移住の先輩が営むペンションです。
明石集落にあるコーラルフィッシュです。
おお!ああ!お疲れさん。
(康裕さん)お久しぶりです。
最近忙しいですか?おかげさまで。
(康裕さん)お客さんいっぱいで…。
柾木さんご夫婦は6年前に移住しこのペンションをオープンしました。
西田さん覚えてますか?もちろんですとも〜。
ねえ?何年か前に楽園の主人公としてご紹介した柾木さんご夫婦です。
お久しぶりでーす!私たちもはい。
お久しぶりです。
西田さん桃ちゃん。
アハハハ。
どうもです!お久しぶりでーす!へへへへ…。
5年前に番組でご紹介した時はペンションをオープンして間もない時でした。
そうでしたそうでした。
ここへ来る1つのきっかけになったのも柾木さんのテレビを見て。
ええ!そうだったんですか。
はぁ〜…。
はい。
移住して以来大変お世話になっています。
そのお礼にと康裕さんがプレゼントしたのがこちらの絵です。
うわぁ素敵なまあ可愛らしい絵ですね。
さすが元美術の先生です。
アカショウビンもいるんだ。
移住当時柾木さんに教わった事の1つが海での食材調達です。
おお。
何を獲りに行くんでしょう。
さおとか網とかいらないんですかね?素手です。
えー!素手でいきますよ。
素手で獲れるのがいるんですか?いますいます。
天然のね。
食べて抜群に美味しい。
(柾木さん)飲みたいがために…。
(康裕さん)それのために行くみたいな…。
酒のアテ。
え〜いいないいな。
なんだろう?楽しみですね。
引き潮になると1キロ以上先まで歩いて行ける明石のビーチ。
沖の方で見つかります。
おお…。
ヘイ〜…見つけますよ。
これいただき。
え!いた?何?もずくです。
あぁもずく!ちょっと赤っぽくこう見えるんですよね。
他の海藻と違ってですね。
これがもずくなんですよね。
明石特産の天然のもずくは太くてシャキシャキしている事で知られています。
あは〜…。
海に入ってるのはとても楽しい。
ええ。
子どもの頃に帰ったような時間。
康裕さんは石垣島に感謝しています。
遊ぶ事には事欠かない場所なので本当に…。
ああそうだったんだ。
自宅では寿珠さんが夕飯の準備です。
おお。
今夜のおかずはなんですか?なんちゃってコロッケ。
なんちゃってコロッケ…?油で揚げないヘルシーなコロッケです。
ああいいですね。
なぜかというと…。
父のお腹が若干出てきたっていう事…。
ああ…私も頂きたいですね。
他には野菜のごまあえにあのもずくは酢醤油でいただきます。
ああいいなぁこれ。
いやぁスコールのような雨が降り出しました。
石垣島ではよくある事です。
皆さんでも気にせずチャコカフェに集まってきましたよ。
お疲れさまでーす。
来た来た来た来た…。
家庭料理を持ってやってきたのは明石集落に引っ越してきた移住仲間たちなんですね。
チャコカフェが出来て自然に集まるようになりました。
大勢で食べた方が美味しいですもんね。
でも食べ始めたその時!あ!消えてる。
どうしたん!?何?どうしたどうした?停電です。
停電?全停電です。
いやぁ困ったね。
でもみんな動じてませんね。
もしかして停電慣れっこですか?
(寿珠さん)誰一人慌てやしない。
よくある事です。
停電慣れしてる。
いやぁさすがさすが。
(伊波さん)もずくいただきまーす!ハハハ。
これもまた一興です。
暗闇のもずくいきましょう!
(康裕さん)早い!素晴らしい。
電気復旧しました。
拍手!明石集落にとって年に一度の大切な日がやってきました。
開拓の碑が立つ公民館に集落中の方々が集まります。
(点呼)あ!康裕さんも来てますね。
まずはみんなで料理を作ります。
男衆の担当は大鍋。
豚肉をもう一気に入れます。
ええっ一頭分!大根いきまーす!大根もいきます!康裕さん大根投入です。
あっ!袋も入っちゃったよ。
ハハハ…。
(康裕さん)大根多い。
ええ?アハハ…よかった。
一頭分の豚肉を使い半日煮込む豚汁は明石のハレの日の料理。
たっぷりの野菜と昆布の出汁が利いたあっさり塩味なんですよ。
なるほど。
いいですねぇ。
調理室では寿珠さんを発見しました。
婦人部の皆さんもごちそうを作ります。
「平成26年度入植記念祝賀会始めていきたいと思います」「どうぞよろしくお願いいたします」
(拍手)最初の開拓民が明石に入植した事を記念して行われる祝賀会。
今年で59周年です。
ごちそうやお酒が振る舞われみんなが出し物を披露します。
ハハハハ…。
若手も年配の皆さんもそして新しい移住者も。
みんな時間を忘れて笑い酒を酌み交わします。
この日は明石集落の人々にとって特別な意味があるんですね。
60年も一緒に暮らしたら。
家族…。
康裕さんたち親子もその一員です。
僕もそうだよ。
ね?また頑張ろうと思う。
そうですね。
さあ締めくくりはもちろんカチャーシーですね。
三線の音が響き渡ればみんな自然と体が動きます。
来年は記念すべき入植60周年。
康裕さんにはある計画がありました。
集落の皆さんへの恩返しです。
ありがとうございましたー!この日康裕さんは1枚の絵を携えて公民館へ。
ちわっす!待っていたのは公民館長の吉川詞剛さんと新八郎さんです。
こんなん描いたんだけど見てもらおうと思って。
(新八郎さん)先生やからな。
美術の。
おお〜!
(吉川さん)すごいさすがだね。
すごいやこりゃ。
(吉川さん)みんな…。
入植60周年を記念したポスターです。
入植した時からの思い出が刻まれた場所を全て描き込みました。
いやこれはいいですねぇ。
(新八郎さん)本当よ。
(康裕さん)大げさ大げさ!何を言ってんねん!へへへ…。
いやぁ喜んでもらえてよかった。
記念ポスターとはがきに使われる予定です。
なるほど。
午後康裕さんは娘の寿珠さんをとっておきの場所に案内しました。
まあ景色がいい所よ。
うん。
ほら!よう見えるね意外と。
へえ。
今日はいいわお天気。
どうよどうよ。
へえ…。
娘の寿珠さんが一緒にカフェを始めてくれたから今がある。
康裕さんは娘の思いやりに感謝しています。
快晴の日は海がさらに青く輝きます。
いやぁ美しいです!夫婦で移住してきた石垣島。
「カフェを始めたい」という妻節子さんの夢は康裕さんと娘の寿珠さんが叶えました。
それは家族のように接してくれる明石集落の皆さんがいたから出来た事です。
康裕さん寿珠さん。
これからも素敵な島時間を重ねていってください。
明石集落というあったかい家族の一員として島の未来を開拓していってくださーい。
応援してまーす!楽園通信サァー。
桃ちゃん!僕らも家族みたいなもんサァー!うれシーサー!アハハハハ!康裕さんと寿珠さん親子が営む明石集落第1号のカフェチャコカフェではコーヒーやフルーツジュースそして…。
おしゃべりが楽シーサー。
宿泊ならば康裕さんの友人柾木さんご夫婦のペンションコーラルフィッシュへ。
沖縄ならではの食材を使ったお料理が自慢です。
美味シーサー!次回は長野県大町市が舞台。
子どもの頃に描いた落書きがきっかけでカフェを始めたお母さんのお話です。
昼も夜もごちそういっぱいです!家庭料理の定番…。
だがしかし誰でも簡単においしく作れると思ったら大間違い!2014/05/31(土) 18:00〜18:30
ABCテレビ1
人生の楽園[字]
『妻の夢かなえた南国のカフェ』早期退職して大阪から石垣島に移住。今年3月、妻の夢だったカフェを娘と力を合わせてオープンし、南国の暮らしを満喫している男性を紹介。
詳細情報
◇番組内容
楽園の舞台は沖縄県石垣島。中学校で美術の先生をしていた主人公は、54歳で早期退職して妻と石垣島に移住。カフェを開きたい…という夢を抱いたまま病で死亡した妻の遺志を継ぎ、地区で初めてのカフェをオープンした。地域の人々の温かさと美しい自然に癒やされながら、毎日を楽しんでいる。
◇出演者
【楽園の案内人】西田敏行、菊池桃子
◇おしらせ
☆番組HP
http://www.tv-asahi.co.jp/rakuen/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
福祉 – 高齢者
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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日本語
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