奇跡の地球物語 伊勢志摩の宝石“真珠”〜極上の輝きを生み出す秘密〜 2014.06.01

温暖な気候とリアス海岸の作り出す入り江が世界に誇る宝石を生んだ。
美しい光沢で世界でも評価が高い真珠。
三重県英虞湾は世界で初めて養殖に成功した真珠ゆかりの海。
ほのかなピンク色と上品な輝き。
それはどのようにして生まれるのか。
伊勢志摩の真珠養殖。
美しい輝きを生み出す10か月を追った。
海が生み出す宝石真珠の養殖場に異変が起きていた。
真珠の養殖を研究している永井清仁さんが現場へ向かう。
港から100メートルの沖合。
ブイの下にアコヤガイがつり下げられている。
海の色に目をこらす。
あの…。
赤潮とはプランクトンが異常に増える現象で最悪の場合アコヤガイは全滅してしまう。
永井さんの表情が険しくなった。
アコヤガイはそして真珠は大丈夫なのだろうか?真珠養殖の研究者永井さんが感じた海の異変はほんのわずかなもの。
(永井さん)本当ですといつもグリーンのねきれいなグリーンの色してるんですけどね。
言われてみれば海がわずかに濁っているようにも見える。
一体何が起きているのだろう?
(永井さん)いいプランクトンと悪いプランクトンといていいプランクトンは貝の栄養になりますけども悪いプランクトンは貝の負担になっていくんです。
海水を採取し分析するために研究所に戻る。
永井さんには苦い思い出がある。
20年前英虞湾の真珠に最大の危機が訪れた。
貝を攻撃するプランクトンが出てきたという事ですね。
(永井さん)最終的には心臓が止まってしまう。
原因はヘテロカプサというプランクトン。
これまでに全国で100億円に及ぶ被害が出た。
貝がバタバタ死んでいく時っていうのはもう本当に苦しい思いです。
もう本当に英虞湾では養殖出来ないかと思ったんです。
赤潮には海を赤褐色に汚すイメージがある。
海の色が少し茶色っぽくなる程度の赤潮でも発生しているプランクトンによって甚大な被害をもたらす事があるのだ。
今回の赤潮にヘテロカプサのような有害なプランクトンが含まれていないかどうか慎重に分析を進める。
検査の結果はいかに…。
幸い今回の赤潮はアコヤガイに影響のないものだった。
私たちが出来る事は異常な環境から貝を守ってあげる事ですね。
それには私たちは海の環境をよく知らなきゃいけないわけです。
美しい真珠を生み出すには微妙な海の変化を24時間監視しなければならないのだ。
(永井さん)朝起きて寝るまでずっと…寝てても出てきますから。
貝が死んでえらい事になって…だから悪夢になっちゃうの。
20年前英虞湾を襲った赤潮の被害。
しかしそれは損害と同時にアコヤガイを守る貴重な発明をもたらした。
ヒントになったのは猛毒の赤潮ヘテロカプサに対するアコヤガイの反応だ。
アコヤガイを入れたビーカーにヘテロカプサを入れる。
数分後アコヤガイが開閉運動を始めた。
(永井さん)普通貝っていうのは閉じてるというイメージが強いですけども実は開いてるんですね。
ところが外敵が来ますと閉じて守っていくわけですね。
この開閉運動これをとらえる事によって外敵が来てるかどうかっていうのを察知するわけです。
アコヤガイの開閉運動をどうやってモニターするか。
永井さんたちは貝の片方に磁石もう一方にセンサーを取り付けた。
養殖場のすぐ脇にソーラーパネルを設置したいかだがある。
パネルから伸びたケーブルをたどるとアコヤガイに繋がっている。
有害な赤潮の発生を知らせる特別な貝だ。
貝が危機を察知して開閉運動を始めると…。
(メールの着信音)監視室にメールの着信音が鳴り…。
画面には危機が起こった場所と「タスケテー」の文字が出る。
やっぱり貝が苦しんでるそのメッセージを感じたいという事で「タスケテー」という…。
名付けて貝リンガル。
海の異常をいち早く知らせアコヤガイの被害を未然に防ぐ優れものだ。
日本の夕景100選にも選ばれている英虞湾の夕日。
研究所が突然慌ただしくなった。
貝リンガルが赤潮の発生を知らせてきたのだ。
送られたデータをチェックする。
グラフは有害な赤潮の発生を示していた。
一刻も早い対応が必要な緊急事態だ。
(シャッター音)
(能年)なんか夢中になって画面しか見えなくなる感じが気持ちいいです。
あっまつ毛。
EOSM2
まつ毛がある。
(シャッター音)
(能年)あっ失礼します。
なんかかっこいい。
(シャッター音)ああ速い。
タッチ。
(シャッター音)
(シャッター音)すげー。
EOSM2
ぴゅーん。

SNSの写真そのままだといいね。
ですが
(観客)うんうん。
「PIXUS」でプリントすると
(無音)
(桐谷)いいね〜!
…になります
タブレットからもう一度
いいね〜!!
もちろんカメラからも直接
(無音)やっぱりいいね〜!!
(拍手・歓声)
どんな写真もカンタンキレイ
養殖場の貝リンガルが異常なデータを示した。
現場へと向かう永井さんの表情も険しい。
もし20年前と同様の赤潮なら最悪の場合アコヤガイが全滅する事もあり得るからだ。
問題のポイントに到着した。
急いで網を上げる。
貝をつっているロープをたぐり縛る。
浅いところに貝を引き上げているのだ。
(永井さん)水深の深い層に今赤潮が発生してましてそこの浅い層にはまだ赤潮がきてないんで赤潮プランクトンのいない層に貝を移動させます。
赤潮はさまざまな深さで発生する。
そこで水深8メートルから1メートルまでさまざまな深さに貝リンガルのセンサーが設置されている。
今回反応したのは水深5メートル。
そこで安全な水深1メートルまで引き上げたのだ。
素早い対応は貝の命を守るだけではない。
真珠の美しさを左右する重要な作業だ。
例えば赤潮とか異常な環境があるとここに乱れた層が出来るんですね。
残っていくんですね真珠に。
要はそこにアコヤガイの生命の履歴が残ってるんですね。
真珠の養殖は貝の殻で出来た核を入れる作業から始まる。
アコヤガイは体内に異物が入った事を感じると体を守ろうとして貝殻と同じ物質で核を包む。
そして海の中でじっくり2年かけ出来上がったのが真珠層だ。
毎日わずか0.3ミクロンつまり1万分の3ミリという非常に薄い真珠層が積み重なって真珠となる。
赤潮などのストレスがかかるとこの層に乱れが生じ輝きを失って売り物にはならない。
真珠層が少しずつ均等に重なって生み出す柔らかな輝きが真珠の価値を決める。
ダイヤモンドなど加工して輝きを生み出す宝石とは根本的に違うのだ。
だからこそ真珠作りは毎日が戦いとなる。
海外旅行の予約をすると出て…行けなくなる。
もう2日前の直前にキャンセルって事もあった。
ほとんど全額取られた事もありましたね。
結婚してから20年ずっと単身赴任でアコヤガイを見守ってきた永井さん。
海の状況はいつ変化するかわからないからだ。
秋の紅葉が伊勢志摩を覆う木々も色づくこの季節真珠の収穫浜揚げが近づく。
秋に行われる大事な作業が海水の温度のチェック。
この時期の水温の変化が真珠の輝きを大きく左右する。
つまり一粒一粒の値段を決めるからだ。
水温とアコヤガイっていうのはもう本当に密接に関わっていて水温によって低下してくると輝きを増すんですね。
水温が高い夏アコヤガイは活発に活動し厚い真珠層を作る。
ただし厚い真珠層はあまり美しいとは言えない。
秋から冬へ向かい水温が18度から14度の範囲まで下がるとアコヤガイは活動を弱め薄く透明感のある美しい真珠層を作る。
これを化粧巻きという。
ゆっくりと徐々に安定して下がっていくっていうのがいいわけですね。
ここで水温が急に上昇したりしますとそこで乱れた層が出来たりしますんでよくない。
徐々に海水の温度が下がってゆく事で高い品質の真珠が生まれる。
逆に水温が13度を下回るとアコヤガイは冬眠し真珠の輝きは濁ってしまう。
そのため13度になる前に収穫をしなければならない。
だからこの時期の温度管理が品質の鍵を握っているのだ。
海の水温が徐々に下がる気候が大事なんですね。
それはまさに日本の四季のわけです。
日本で四季があったからこそ真珠の養殖が盛んになって世界でも冠たるですね品質の最も高い真珠を作り出す事が出来たという事だと思います。
世界に誇る真珠の輝き…。
それは穏やかな四季の移ろいのある日本だからこそ生み出せる美しさだった。
浜揚げの日。
おはようございます。
(スタッフ)おはようございます。
地元の海女さんたちも作業を手伝う。
この冬浜揚げするアコヤガイは20万個。
今年の出来はどうなのか?
(永井さん)そうですねやっぱり期待と不安で…。
やっぱり開けてみるまでが…。
見ないとわかりませんからね。
アコヤガイに核を入れてから2年。
丹精込めて育て上げた真珠を海から引き上げる。
今年の真珠の予想を聞いてみた。
(スタッフ)今年の貝の出来はどうですか?まだねむいてみないと…まだわかりません。
貝がどんなによく育っていても真珠の出来は開けてみないとわからない。
今年の真珠はどうなのか?永井さんが一番緊張する瞬間だ。

(シャッター音)
(妻夫木)僕は…。
なぜわかったんですか?…影?
(シャッター音)
(シャッター音)
EOS70D
(能年)あっ失礼します。
なんかかっこいい。
(シャッター音)ああ速い。
タッチ。
(シャッター音)
自分の思ったところにピントが合ってなんか面白いです
(シャッター音)すげー。
おおー!うさぎが…。
あっまつ毛。
EOSM2
まつ毛がある。
ようやく迎えた真珠の浜揚げ。
商品になるのはわずか5パーセントと言われる養殖真珠の世界。
果たして今シーズンの出来はどうなのだろうか?最初の一粒を確認してみる。
(永井さん)あの…輝きもすごくいいです。
色が…ちょっとピンクがかってきれいな珠ですよね。
完璧に近いですね。
貝から取り出したばかりの真珠は美しいピンク色に緑がかった複雑な光沢をたたえていた。
最高の出来栄えだ。
私は最初は真珠というものを物として最初は見てました。
だけど実際にはその背景には自然環境と生き物の調和っていう事を本当に勉強させられました。
まだまだわからない事たくさんありますけどもあの…でも少しわかってきたっていう事がとても嬉しい。
とても本当に…この仕事をやってよかったなというふうに思っています。
日本が世界に誇る伊勢志摩の真珠。
アコヤガイの神秘の力と人々のたゆまぬ研究の成果が奇跡の輝きを生む。
京都宇治川。
初夏の風物詩鵜飼。
夕闇にともるかがり火が女性鵜匠の活躍を照らし出す。
ゼロから築きあげる野生の鵜との絆。
生態を知り尽くしているからこそなし得る伝統の技とは?次回『奇跡の地球物語』京都宇治川の女性鵜匠に密着!華麗なる伝統の技に迫ります。
今年4月坂上忍を人として成長させようというちょっとお節介な番組として始まった2014/06/01(日) 18:30〜18:56
ABCテレビ1
奇跡の地球物語 伊勢志摩の宝石“真珠”〜極上の輝きを生み出す秘密〜[字]

伊勢志摩の海が生み出す宝石「真珠」。神秘の輝きを生み出す裏には、真珠を知り尽くした職人の知識と弛まぬ努力があった!伊勢志摩で真珠が生み出される10ヵ月を追った!

詳細情報
◇番組内容
美しい光沢で世界でも評価の高い日本の真珠。三重県英虞湾は世界で初めて真珠の養殖に成功した海。ほのかなピンク色と上品な輝きはどのようにして生み出されるのか?そこには真珠を知り尽くした職人の知恵と技があった!伊勢志摩の真珠養殖に密着、美しい輝きが生み出される10ヵ月を追った!
◇番組内容2
古代のミステリーから日常のふとした疑問まで、人間を取り巻くあらゆる物事を最先端科学で紐解いていく…。明日誰かに話したくなる、新しい発見がいっぱいの番組です。
◇出演者
【ナレーター】山寺宏一
◇おしらせ
☆番組HP
 http://www.tv-asahi.co.jp/miracle-earth/
◇おしらせ2
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。

ジャンル :
バラエティ – その他
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境
ドキュメンタリー/教養 – 宇宙・科学・医学

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
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日本語
サンプリングレート : 48kHz

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