今夜の『ソロモン流』は一風変わったこんな集いから。
とあるお宅に集まってきたのは…。
こんにちは。
お腹の大きい女性たち。
そう集まっていたのは臨月を迎えた妊婦さんたち。
出産間近だというのにいったい何を?すると1人の女性がこう切り出しました。
エイエイ!
(一同)オーッ!頑張ろう!実はこれ毎月行われている恒例行事なんだそうで…。
出産間際の妊婦さんたちにこの豪快で明るい女性がこのイベントの仕掛け人にして今宵の賢人。
これまで実に4,600人の赤ちゃんを取り上げてきた矢島助産院院長矢島床子さん。
なんと2日に1人生まれている計算です。
しかしこう言ってはなんですが…。
いったいなぜそれほどまで妊婦さんが集まるのでしょうか。
出産を終えたお母さんたちが書いた200冊にものぼるお産の感想ノートにはこんな言葉が。
つづられていた矢島さんへの感謝と満足感。
ここでならもう1人産んでもいいとリピーターもいるそうです。
そんな人気助産師のもとに集まるのは妊婦さんだけではありません。
この日はまた助産師としての長きに亘る活動と功績をたたえられ数多くの賞も受賞。
矢島さんはまさに人気と実力を兼ね備えた助産師界のカリスマなのです。
新宿の高層ビル群がかすかに見えるこの閑静な住宅街の一角に矢島さんの助産院はあります。
と言っても外観は普通の民家。
内部も普通の民家と変わらない造りですが足を踏み入れればこのとおり。
それにしてもすごい人数です。
何gでしゅか。
この日はここで生まれた赤ちゃんの助産師の1人がそんなことを言い出しました。
男っぽい。
健診だというのに大爆笑が起こる。
底抜けに明るい助産院なのです。
すごい成長ぶりです。
と母子手帳にもそのまま書いてありました。
矢島助産院には出産前後の健診などでこの1階にお母さんたちが通い…。
ちなみに入院は2階ですがこちらもやっぱり普通の家と変わりません。
利用するお母さんたちはどんな気持なんでしょうか?病院では決して味わえないアットホームさ。
それが矢島助産院の魅力の1つのようです。
その昔は産婆と呼ばれた助産師。
病院との違いは手術はもちろん麻酔や薬の投与などいわゆる医療行為ができないこと。
できるのは正常な出産の介助のみなのですがそれでも皆さんなぜあえて矢島助産院へ?産みたくなる助産院とはいったい?早速密着取材を始めました。
すると…。
すぐに慌ただしい雰囲気に。
矢島さんがスタッフとともに1階の和室に布団を用意し始めました。
えっここが分娩室?病院でよく見る分娩台はありません。
とその直後。
大きなお腹でやってきたのは36歳の宮本さん。
出産は2人目ということですが。
とそこへ…。
もう1人妊婦さんが。
今回が初めての出産だという長崎さん。
その表情はやはりちょっと不安そうです。
今朝急に産気づいた奥様にご主人は…。
(スタッフ)急にきました?期待と不安を募らせているご主人。
とそこにこんな電話も。
それはまた別の妊婦さん。
その頃矢島さんはすでに陣痛が激しくなっている宮本さんのそばにいました。
この道のプロでさえ矢島さんのもとで産みたいとやってきたのです。
矢島さんはずっと腰のあたりをゆっくりとさすり続けます。
ビデオカメラをセットしているのは職場から駆けつけた宮本さんのご主人。
おばあちゃんと長男の陽向君も立ち会います。
そして3時間後ついにそのときが。
(船越)時代を切り開く賢者の鍵を回せば人生の謎が解き明かされるだろう。
進むべき輝く未来へ。
かつてはお産婆さんと呼ばれ日本のお産を担ってきた助産師ですが分娩の取り扱いのある助産院は年々減ってきていて今や全国で450か所しかないそうです。
そんななか矢島さんの助産院に人気が集まるのはなぜなのか?今宵は4,600人以上もの赤ちゃんを取り上げてきた平成のお産婆さんに迫ります。
それでは始めましょう。
賢人の生き方には明日のヒントがきっとあります。
いよいよ出産の時を迎えた宮本さん夫妻。
立ち会いを決めたご主人ですが苦しむ奥さんを前になすすべなし。
そこで矢島さんは…。
さりげなく家族を巻き込んでいくのが矢島流。
という空気を作ります。
そんなことが言えるのも分娩台がないからこそ。
いちばん楽な体勢で産むこれをフリースタイル分娩とよぶそうです。
そして…。
ほらほら取り上げてごらん自分で。
おめでとう。
赤ちゃんきたね。
宮本家待望の新たな家族は元気な女の子でした。
赤ちゃんを取り上げてすぐお母さんに抱かせた賢人。
そこにはいったいどんな意味が?一方長崎さんのほうは…。
室内に響くドクドクという音はモニターを通して聞こえる赤ちゃんの心音です。
通常よりも万が一のことを考え助産院での出産は断念。
問題が起きた場合は提携している嘱託医のもとへ搬送するシステムができているのです。
病院に付き添った助産師が帰ってきました。
長崎さんも無事出産。
ホッとひと息ついた矢島さん。
お散歩に出たのかと思ったら…。
やって来たのは近所の家。
こちらは?実はここ矢島助産院の分室ファミリーサロン。
1人で子育てに悩むお母さんが多い昨今情報交換や癒やしの場所を提供したいとサロンを開いているのです。
出産後も家族同然。
矢島さんここではすっかりおばあちゃんの顔です。
更にこちらも徒歩圏内にある3つ目の家ここではお産の講習会などが行われます。
そして再び助産院。
赤ちゃんの性別をあえて聞かずに1か月後の出産を心待ちにしているのはウチでたくさん産んでいる?その言葉を聞き田さんのお宅を訪ねてみると…。
(スタッフ)おじゃまいたします。
はい。
家の中はまるで運動会。
1234…5人もいます!
(スタッフ)子だくさんですね。
結婚11年目の田さん夫妻。
長女の桜子ちゃんだけは病院で産みましたが2人目からの3男1女はみ〜んな矢島助産院で出産しているんです。
そこまでリピートする理由って何ですか?でも実は田さん今回のお産には出産回数が多いうえに39歳という年齢。
田さんの体は自然分娩に耐えられるのか?田さんが産気づいたという連絡が入り矢島助産院へ急行しました。
矢島さんは自分の膝の上に田さんをのせ安心感を与えています。
理性を捨て動物のようになりすべてから解き放たれた状態でお産をする。
それを矢島さんは別世界に行くと表現します。
別室では5人の子供たちもスタンバイ。
弟か妹か。
みんなわくわくしている様子。
しかしお母さんのほうは…。
もう声すら出ません。
そして分娩室に入ってお母さんのもとに呼ばれたお父さんと子供たち。
しかしここからが田さんの本当の闘いの始まりでした。
子供たちとご主人が見守るなか今まさに新たな命が誕生しようとしています。
自然なお産を大切にする矢島さんに応えるべくあらんかぎりの力を振り絞る田さん。
せ〜の!よいしょ!!どっちかな?見てね。
おめでとう!わぁ〜!すばらしい。
(拍手)よかった!おめでとう。
みんなの希望どおり女の子です!早速生まれたばかりの妹にご挨拶。
そして用意されたのはお寿司!
(一同)乾杯!おめでとうございます。
実は分娩直後の乾杯が矢島助産院の恒例行事。
病院では絶対にありえないこの型破りさも賢人流。
お母さんの頑張りをみんなでねぎらうのです。
看護師に向かって突き進んでいたそんな矢島さんを見たそんなきっかけで助産師の道へ。
結局教壇には立ちませんでしたが助産師として病院勤務することに。
そしてそこで行われていたつまり自然分娩に大きな感銘を受けたのです。
自分の力で産む。
そのために矢島さんが大切にしていることがあります。
それは陣痛に苦しむそしてどんな絶叫もわがままもその考え方をフィーリング・バースと名づけ著書も出版。
「心と体で感じるお産」は大反響を呼びました。
矢島助産院の緊急時の搬送先であり日ごろから医療面のサポートをしている嘱託医土屋医師は矢島さんのことをこう語ります。
そんな矢島さんのふだんの生活は?1日の始まりは朝6時半。
サロン兼用の自宅をおでかけです。
やってきたのは徒歩1分ほどの助産院。
もうお仕事?と思ったら室内に男性が。
実はこの方賢人の夫公成さんです。
と1人散歩に出かけた賢人。
そしてご主人は?実は矢島助産院の朝ごはん担当は公成さん。
しかもこの朝食入院中のお母さんたちに大好評なんです。
しかしなぜ会社勤めのご主人が朝食担当に?お二人が結婚したのは42年前の昭和47年。
1年後には長男。
更に翌年には二男が誕生。
ところが…。
それはまさに高度経済成長期によくいた日本のお父さん。
そんな夫が変わったのは賢人39歳のとき。
3人目の出産を自宅で行い夫と息子にも立ち会わせたのです。
出産に立ち会って以来公成さんは父親として再スタート。
賢人は自分の経験をより多くの女性に伝え更に理想の出産を追い求めるため42歳で独立を決意。
矢島助産院を開業するにあたりそう言われたご主人。
かつての自分を省みたのかすんなり家事を受け入れたそうです。
パパたちの交流の場です。
何でも話を聞いて…。
気持を高めて。
高めていきたい。
というのが矢島さんの願い。
この日はパパランチのリーダーが助産院に集合。
そこへやってきたのが船越さん。
集まっていたのはそしてパパランチで進行役を務めるリーダーたちは皆さん矢島助産院で立ち会い出産を経験。
驚きと感動を覚えたそうです。
支えるというかで皆さんが相談を聞き役になったりあるいは皆さんの体験談を話されてるわけですよね。
ホントに楽な…。
楽なというか気持がねある日助産院のスタッフとともに車に乗り込んだ矢島さん。
なんでも下見ということですがいったい何の?やってきたのは助産院から車で10分ほどの住宅地。
この人たちはもうすぐ赤ちゃんが産まれるので…。
最近ではあまり聞かなくなった自宅出産を希望しているのは美容院を営む石田さんご夫妻。
民家を改装したおしゃれなお店はオープンから4年目。
お子さんは2人。
長女のさくらちゃんは病院で産みましたが二女陽乃ちゃんは以前住んでいた自宅で。
矢島さんが取り上げました。
今日は今回の出産場所を矢島さんに見てもらいます。
でも石田さんなぜ自宅出産にこだわるのでしょうか?自宅なので。
「今すぐ来て」と石田さんから連絡が。
自宅に戻っていた矢島さんもさすがに不意を突かれたのかいつもより慌てているようです。
深夜の呼び出しは日常茶飯事の賢人。
しかし石田さんの陣痛が始まったのはもしお産が始まっていたら…と気は焦ります。
なんだ…。
今日のお母さんはどんな様子だったんでしょう?助産師に促されご主人が台の代わりに。
賢人いわく夫婦で苦労を分かち合うことが大切。
でも…。
しかし赤ちゃんが出てくる気配がまったくありません。
そこで矢島さんは…。
体勢を変えることでお産が進みやすくなるのだそう。
でもやっぱりダメ。
なかなかうまくいきません。
そんなとき…。
ご主人が用意し始めたのはおにぎり。
さすが2回目とあってご主人も慣れたもの。
自宅出産だからこそできることです。
そうつぶやいたこの道44年の矢島さん。
もしもし!もしもし!夜を徹して続く石田さんの自宅出産。
懸命に手を尽くすも赤ちゃんが産まれる気配は一向にありません。
(鳥の鳴き声)ついに夜明けを迎えましたが状況は?とその直後。
3人目の出産だというのにお産の進みが遅すぎます。
そこで賢人は決断しました。
もしや石田さんと赤ちゃんはどうなるのでしょうか?行き先は助産院でした。
自宅出産という希望には添えませんでしたが助産師として苦渋の決断。
(スタッフ)石田さんの状況ってどう思います?これが赤ちゃんの心拍数を見る機械。
ギリギリではあるもののかろうじて正常範囲をキープしています。
時刻はまもなく朝7時。
石田さんはもちろん病院へという選択肢も視野に入ってきます。
これ以上悪化すれば命の危険も考えられる事態。
病院搬送そのタイムリミットが迫っていました。
賢人のもとで産みたいという祈りが通じたのか石田さんは奇跡的に持ち直しました。
いっぱい酸素あげよう酸素。
そうそうその調子。
よく見ると矢島さんは踏ん張るほんの一瞬よからぬ想像が脳裏をよぎったものの…。
そうそううまいうまい。
そうそう。
力抜いていいよ。
そうそういいよ。
いくよせ〜の…。
よく頑張ったね。
よかったね。
お母さんが半日も闘い抜いて生まれた命。
頑張れたのは家族の支えがあったから。
大慌てでしたね今回は。
このあとは賢人が抱く壮大な夢に密着。
人生をかけた野望とは?69歳にしていまだ夢がたくさんあるという賢人。
その一つが次世代の助産師を1人でも多く育てること。
熱い思いと技術を後進に惜しみなく伝えています。
原本ですこれは。
原画っていうの?更に矢島さんが抱く名づけて矢島助産院のある東京・国分寺市へ日本全国からお産をしに来られるよう宿泊施設の他助産師の育成施設などもつくるというもの。
地域全体で出産する家族を支えたいという思い。
すでに行政に働きかけている賢人。
69歳まだまだ頑張ります。
夢いっぱいありますね。
おばあちゃんのようにあるいはお母さんのように女性に寄り添って地域の中でお産や子育てをサポートしたいという矢島さん。
街の頼れる母としてこれからも女性たちを支え続けてほしいと思います。
それではまた次回『ソロモン流』で輝きを放つのは果たして…。
2014/06/01(日) 21:54〜22:48
テレビ大阪1
ソロモン流【賢人:矢島床子】[字]
東京・国分寺市にある、出産希望者が絶えない助産院、【母と子のサロン 矢島助産院】。この小さい看板が掲げられた助産院の院長であり助産師である矢島床子が今宵の賢人。
詳細情報
番組内容
69歳の現在も全てのお産にかかわり、今まで取り上げてきた赤ちゃんは4600人以上という助産師・矢島床子。今回、6人目の出産を控える家族は、矢島助産院での出産がなんと5回目!そして、自宅出産を希望した家族の出産は及ぶこと11時間…!開業から27年。常にパワフルで、昼夜関わらずお母さんたちに寄り添う矢島さんの姿から見えてくる、“お産”への揺るぎない信念。そこには家族の手助けと、彼女が持つ大きな夢がありました。
出演者
【案内人】
船越英一郎
【ナレーション】
魚住りえ
【賢人】
矢島床子(助産師)
次回の賢人
漁師・大野和彦(海光物産社長/大傳丸船団長)
ソロモン流とは
様々なジャンルで強烈なこだわりを持ち輝きを放つ、今、最も注目される旬の人物の仕事や生活に密着。その個性的なライフスタイルや人生哲学を紹介する人間ドキュメンタリー。
音楽
エンディング曲
「GRACELAND〜ソロモン流のテーマ」
溝口肇
ホームページ
http://www.tv-tokyo.co.jp/solomon/
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – その他
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
趣味/教育 – 幼児・小学生
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