ここがポイント!!池上彰解説塾 2014.06.02

池上彰がFIFAワールドカップ直前のブラジル更に3Dプリンター4Kテレビといった最新技術まで徹底解説。
いよいよあと10日で2014FIFAワールドカップが開幕。
しかし…。
ブラジルはちょうど日本の反対側の国。
首都はブラジリア。
人口の多さでは世界5位でおよそ2億人。
サッカー王国と呼ばれブラジルはワールドカップで大盛り上がり。
今治安が乱れていた。
まもなく世界最大のスポーツイベントが始まるというのに…。
先月15日試合が行われる12の都市を含むおよそ50の都市でワールドカップ開催に抗議する大規模なデモが発生。
ワールドカップのパンフレットに火をつけたり…。
(坂下)ブラジルのイメージが変わりますね。
サッカー大好き…。
スタジアムに通じる道路などを封鎖して抗議を行った。
そして中には警察官のストライキが同時に発生した街も。
日本の初戦が行われるレシフェでは…。
テレビを略奪したり殴り合いのケンカがあちこちで発生するなど手が付けられない状況になってしまったのだ。
今回のワールドカップや2年後のオリンピック開催などブラジルは発展目覚ましい国のはずなのに…。
店舗が襲われたり銀行のATMが壊され現金が略奪されるなどの被害が相次いでいる。
そしてデモ隊は状況が変わらなければワールドカップ開催中にもデモを行う事を予告。
そこで日本の外務省はブラジル渡航の注意喚起を行っている。
なぜデモ隊はワールドカップ開催に抗議をしているのか。
このあとそのわけを池上解説。
更にブラジルで問題になっているのが以前からブラジルでは信じられない事件が多発。
という事でここからはブラジルで起きた衝撃の事件をドドッと紹介。
まずは…。
街角でテレビのインタビューを受けているこちらのご婦人。
彼女にあー!
(リポーター)おい待て!なんと治安の悪さについてインタビューを受けているまさにその時…。
ネックレスのひったくりに遭ってしまったのだ。
ひったくりの不幸中の幸いかネックレスは切れてしまったが…。
最近ブラジルではカメラやネックレススマートフォンを路上でひったくられる被害が増えているという。
ブラジルでこちらは銀行の防犯カメラ映像。
ガラスを割って銃を構えた物騒な連中が侵入してきた。
そしていかつい男たちも次々とやってくる。
入り口には車をスタンバイ。
すると奥でそして大人数で何かを運び出していく。
運んでいるのは…。
なんと現金ではなく機械を丸ごと強奪。
しかも…。
しかしこの強盗団大人数で顔も隠さず手口も大胆そのもの。
これは極端な事件だが街を歩いている最中やバスなどの公共交通機関でも強盗事件が多発しているという。
ブラジルではサッカーの試合後のトラブルも日常茶飯事。
盛り上がったサポーターたちが起こす事件が後を絶たない。
サッカーの試合後興奮冷めやらぬ若者たちがショーウインドーの前を歩いている。
すると1人の若者がショーウインドーに大きな石を投げ付けた。
そして…。
すると…。
なんと次々に店の商品を持ち逃げしてしまった。
これは薬局の防犯カメラ映像。
何やら棒を手にしたすると椅子を投げ付けたりロケット花火をぶっ放すなど…。
この若者たちは地元に2つあるこの日は地元の2チームが対戦したためこんな事態になってしまったのだという。
ブラジルでは度が過ぎたブラジルでは免許を取れば拳銃を所持出来るため拳銃を使った犯罪も多い。
しかもこちらはバイクの普通に道を走っていると…。
いきなりそしてまんまと金を手にして
(銃声)たまたま近くにいた犯人は足を撃たれたものの命に別条はなくブラジルでは警察も容赦なく発砲する。
このようにこんな状態でえー!ビックリしました。
ちょっとVTR衝撃的なものが多すぎて。
ドキドキしちゃった。
(池上)あまりに大胆不敵というか。
防犯カメラがあるのにあの態度ですね。
さあそのブラジルでワールドカップそしてオリンピックが開かれる事になるわけですよね。
大丈夫なんですかね?ワールドカップオリンピックとスポーツの大イベントが続くブラジル。
まずは治安の悪いブラジルでワールドカップやオリンピックが行われる事になったわけを解説。
ワールドカップが決まったの2007年ですよね。
この時にはねブラジルだけが立候補したんですね。
なもんですからブラジルで決まりという事になるわけですが。
そして2009年のオリンピック恐らく投票した人たちは南米で初めてのオリンピックをという思いがあったんだろうという事なんですが。
当時BRICsという言葉が大変もてはやされていましたよね。
「B」はブラジルですよね。
さあじゃあ「R」はなんでしょうか?千里ちゃんどうですか?私?「R」。
はいロシア。
そうですね。
じゃあ田さん「I」は?はい。
インドそうですね。
じゃあ黒谷さん「C」は?チャイナそうですね。
最後の「s」はこれ小文字です。
複数形ですね。
BRICsというわけです。
この国を選んだ担当者「なんでこれを選んだんですか?」と私聞いた事があるんですがそれはねこういう理由だそうです。
人口なんです。
ブラジルおよそ2億人。
これだけ人口が多ければ…。
これから経済が成長すると…。
だから発展するんだよっていってBRICsと名付けたんですね。
なので治安の問題はあるけれども経済的に成長している事がワールドカップやオリンピックが決まった要因の1つとみられていた。
しかしその直後に起きたそのため調子のよかったその中でも深刻なのがでは一体なぜブラジルは治安が悪いのか?どうしてなのか。
これはやっぱり警察とか組織の腐敗という事がありますね。
大体そもそもそういう公務員の人たち給料が安いもんですからどうしても汚職で賄賂をもらえばという事になります。
警察官の場合は非番の時にアルバイトでガードマンやったりするんですね。
そんなに困ってるんですか?ええ。
向こうだと治安が悪いもんですからガードマンを雇いたいっていう需要がいっぱいあるわけですね。
なので治安が悪いおかげで警察官副収入が多いという構造になってると。
そういう事が起きる。
やはり貧富の格差という事がありますよね。
ではその貧富の差というのがどれほどひどいのかこちらのVTRをご覧ください。
ブラジルの貧富の差を如実に表しているのが数多くのそして富裕層が暮らす高層マンションのすぐ隣にファベーラがある事も珍しくない。
以前のファベーラは麻薬組織などが街全体を牛耳っており行政や警察の手が及ばないほど…。
(銃声)そのためたびたび警察と麻薬組織との抗争が発生していた。
2人の警察官が亡くなるという事件が発生。
そして…という事件が発生した。
これはその時の映像。
住宅街でしかも通行人が近くにいるにもかかわらず容赦なく撃ち込まれる銃弾。
そしてファベーラの多くの子どもたちが満足な教育を受けられず手っ取り早くお金を稼ぐため麻薬の密売など犯罪に手を染めていく実態も。
そこで国や州が大規模な浄化作戦を始めたがそこには…。
その制度とは交番。
日本の警察庁やJICAが犯罪がおよそ70パーセント減少するなど効果を上げている。
しかし現在でも軍や警察が24時間体制で見回りを行う状況は続いている。
さあ黒谷さんさっき見てて「交番がないの?」って…。
なかったんですか?いや世界でもこの日本の交番制度って非常に珍しいんですよ。
えー!普通に見てたから世界中にもあるものと思ってましたけど。
ブラジルですと警察署はあるんですけどあとはだからパトカーで巡回するだけですよね。
それは危ないですね。
警察官のきめ細かい目というのがないのでああやって交番を作れば…。
そうやって少しずつ面を広げていくって事をようやく始めてると。
国で…あれですよね警察が手を付けれない地域があるっていう事が信じられなかったですね。
そうですよね。
そうあそこは本当アンタッチャブル。
警察が全く近付けないそんなところが実はいっぱいあったんですよ。
やっぱりワールドカップでそうもいかないよねっていって軍を投入して犯罪組織を制圧して。
でもそのあと警察や軍隊がいなくなるとまた元に戻っちゃうからあそこに軍隊が駐留してという状態今。
1つずつ順番にファベーラをそのような形で潰していくって事をやってる最中なんです。
最中なんですか?まだ?ええまだやってます。
(坂下)もう始まりますけどねワールドカップ。
大丈夫ですかね?このようにでは貧富の差はなぜなくならないのか?そこにはブラジルならではの理由が。
これ先ほどもありましたよね。
この富裕層が住んでいる高級マンション群のすぐ横に…。
(田)すぐ横だ。
ここですね。
いわゆるスラム街。
ファベーラと呼ばれるところがいっぱいあるんですね。
まず富裕層はですね安いんですね。
ですからお金持ちの子どもはやっぱりお金持ちになれるという形で富裕層っていうのが固定されてくる。
一方貧困層といいますと当然貧しいわけですから…。
となるとその子どもも…。
その人が家庭を持っても子どもに教育が出来ないという悪循環ですよね。
こういう形で富裕層と貧困層が固定してしまっていると。
残念。
(田)個人的に目指すんであれば有名なサッカー選手になるとかね。
そうですよね。
そういう方法しかないんですねもうね。
夢を持ちにくいですよね。
将来が見えちゃってるというか。
でもサッカーの有名な選手はいるわけですから。
(田)ボール1個で。
はい。
だからやっぱりサッカー強いっていうのも底辺にはありますよね。
そこでブラジル政府は1990年代半ば頃から貧困層に現金を配ったり最低賃金を引き上げるなどの貧困対策を講じている。
そしてしかしこの事がきっかけで冒頭で紹介したようなワールドカップの抗議デモがブラジル全土で発生しているのだ。
ワールドカップ直前のブラジルで発生する大規模なデモや暴動。
デモに参加しているのは生活に困っている貧困層と思いきや…。
その多くはブラジル国民のおよそ半数を占める中間層と呼ばれる人たち。
なぜ中間層の人たちがデモを起こすのか?そのわけを解説。
ブラジルには富裕層と貧困層以外に当然の事ながら中間層って人たちがいますよね。
お金が貧困層に給付金という形で流れている。
本来であればこの中間層の人たちにしてみればもっと要するに下水道を整備してほしいとか道路を造ってほしいとかいわゆる社会インフラを整備したり教育制度をもっとなんとかしてほしい。
結果的に不満が爆発しさあワールドカップどころじゃないだろうといって政府に対する抗議デモをするようになった。
ここに書いてあります「FIFAGOHOME」。
FIFA帰れと。
ワールドカップにお金を使うなら交通整備や教育の改善に使うべきだと求めている人たちと。
主張はもっともですよね。
(坂下)ごもっともだと思った。
多分政府にいくら訴えても全く聞かないので動くかもしれないという事だと思いますよこれ。
我々はねブラジルってすごいサッカー好きな人が多いから…。
実はブラジルの世論調査ではワールドカップの開催を支持しているのは半数以下の48パーセント。
そして先週にはブラジル代表チームの乗ったバスを数百人が取り囲み殴ったり蹴ったりして抗議する事件も発生している。
ブラジル政府の推計によるとワールドカップの開催にかかるお金は全部でおよそ1兆1000億円。
そのうち9割はブラジル政府の支出。
つまりブラジル国民の税金なのだ。
しかも予定の期間に工事が終わらず施設が完成しないままワールドカップ本番を迎えるところも多いといわれている。
工事の遅れは低い賃金に反発した作業員がストライキを起こした事が主な原因といわれている。
また建設中に事故が発生し工事を中断せざるを得ない競技場も。
なので一部の競技場では試合は出来ても屋根の設置を諦めたり取材陣のメディアセンターは仮設テントで対応するといわれている。
そして交通整備の遅れもいたるところで起きている。
空港から市街地に向かう路面電車が途中までしか開通していなかったり空港ターミナルの増設が間に合わず布を張った仮設ターミナルでしのぐところもあるという。
それでもワールドカップを現地で見たいという人はもう1つ気を付けなければならない事がある。
まだあるんですか?はいそれがね…。
ブラジル行く時にはですね忘れてはいけないもの。
厚生労働省がですね黄熱病予防接種推奨地域というのをしています。
ここに行く人は黄熱病の予防接種をお勧めいたしますという事で。
ほら日本の試合あるでしょ。
特にこのクイアバっていうところは日本がコロンビアと試合をするところ。
(宇賀)第3戦コロンビア戦ですね。
それはこの黄熱病の予防接種推奨地域に入ってます。
絶対に受けなきゃいけないわけじゃないんですか?あくまで推奨。
お勧めしますよ。
受けないでなったら自分の責任でと…。
そう言われちゃうと受けますよねやっぱり。
受けますよ。
心配だもんね。
イエローカードという国際証明書がもらえます。
(宇賀)日本で応援するという方は6月25日テレビ朝日系列で日本対コロンビア戦放送しますので一緒に応援しましょう。
(坂下)番宣になっちゃった…。
(黒谷)ねえ突然ね。
皆さんは先月3Dプリンターで製造した拳銃を所持し大学職員が逮捕されるという事件が発生。
そもそも私たちが知っているプリンターとは…。
それがいまや立体的にプリント出来る時代になったのです。
プリントの概念を大きく変える3Dプリンター。
これにより医療技術が飛躍的にアップするのです。
実際に使用している会社で見せていただきました。
これは企業などで使っている3Dプリンター。
ここにある中で一番高価なものは…。
今ですねこちらの卓上の小さい扇風機のファンを作っております。
短時間で作れるという事はどんなメリットがあるのでしょうか?時間短縮とコスト削減。
更に…。
1個で済む一体で出来るというのが3Dプリンターの特徴です。
今までは複雑なものとなると1つの製品を作るのにたくさんの部品を組み合わさなければなりませんでしたが…。
製品を作るために欠かせない金型も作れるため多くの企業が注目しているという。
そして3Dプリンター本体の開発も急速に進みいまや家庭でも使えるコンパクトサイズも続々登場。
実際海外ではいろんなものが3Dプリンターで作られ話題に。
お菓子靴洋服といった日常的に使えるものまで作られているのです。
最近は家電量販店に特設コーナーが設置されたり街には気軽に体験出来る3Dプリンターカフェも。
簡単に好きなものが作れるとあって若いカップルの利用も多いそうです。
中にはそしてこんなところでも使用されています。
それは博物館。
重要文化財の土器などレプリカを作り展示。
これまで絶対に触る事が出来なかったものに触れながら鑑賞する事が出来るように。
値段も10万円を切るものまで登場し今後ますます普及が期待される。
誰もが使いこなせるようになれば自分で作れてしまうので…。
そして今3Dプリンターの技術の応用で一番期待されているのが医療の発展。
立体技術がどのように役立ち期待されているのか?このあと池上彰が徹底解説。
これがその3Dプリンターなんですが実際にこちらを使ってみましょう。
そもそも使う材料というのはですねこれちょっとひものようになってますけど。
これいってみればプラスチック。
皆さん方の机にもありますね。
それをプリンターに熱を加えて溶かして組み立てていくという形を取ります。
硬いですね意外とね。
まず材料のプラスチックを3Dプリンターにセットし先端をここに挿入。
溶けたプラスチックはこのノズルから出てきます。
これを押します。
(内藤)動いた。
ウイーンと上がり始めました。
始まりますよ。
さあこちら見てください。
今これ緑のを使ってるんですがこちらですねノズルから下に出てきます。
わかりますか?
(内藤)動いてる動いてる。
作ってる作ってる。
イメージとしてはソフトクリームのようにですね下から薄く少しずつ少しずつ乗せていくんですね。
230度で材料を溶かしてここに積み上げていくというわけですね。
その層の厚さは0.1ミリ。
らせん状の複雑な溝もはみ出す事なくキレイに描いています。
ナットとボルトの完成です。
それぞれのねじですね。
これを実際にこうやって入れればほらちゃんと入りますでしょ。
これでもうオーケーという事になりますよね。
これ勝手にすぐには作れないわけですね。
3次元データを取り込む専用のソフト。
専用のソフトでこういうものを作りたいというものをまずそもそも作るわけですね。
それが面倒だという方にはスキャナーという装置を使って簡単にデータを作る事も出来ます。
ちなみにこちらは実際にスキャナーでデータを取って作った実物そっくりなフィギュア。
将来通販がもっと手軽に出来るかもというのはこのデータのやり取りが出来れば家で作れちゃいますよという事。
仕組みがわかったところで2つ目のポイント。
特に例えば中小企業に対して大企業がちょっとこんなもの作ってくれよっていうと中小企業の工場で見事に作ってこれでどうですかってやってたものが3Dプリンターに置き換えられる可能性ありますよね。
そうするといろんな影響も出てきますよね。
それで食べてた人たちもいらっしゃるわけだから。
いい方に変わればいいんですけどそうじゃない可能性もある。
新しい技術ってやっぱりそういうものがありますし。
3Dプリンターの最大のメリットは短時間で物を作れるという事。
試作品作りや金型の製作が早くなれば商品化に至るまでの流れも早まるため経済の活性化につながるのではないかといわれているのです。
今後が注目の3Dプリンター。
これがそれぞれ患者さんだとしましょう。
そしてこのあごのところの骨が欠けていたとしますよね。
そうするとこの患者さんの実際のこの部分を形を取ってそこにこうやって欠けた部分を埋める事が出来る。
人工の骨をカルシウムで作るんですね。
カルシウムで作って実際に手術をしてここに当てはめますと人間の体って不思議なもので…。
この3Dプリンターで作った人工骨は患者さん本人のCTから作っているためぴったり合い…。
更に富山大学では…。
研究者の中村教授によれば将来万能細胞から作った生きた細胞を規則的に並べる事で細胞が成長していきやがて臓器の形になっていく可能性があるといいます。
(尾木)ここら辺まで進んでくると…。
学校の先生も大変になってきます。
大変ですね。
今年2月経済産業省は3Dプリンターを導入する大学などに購入費の3分の2を補助すると発表。
技術系の人材育成が目的で今後は中学校高校にも対象を広げる予定です。
しかしなんでも出来てしまう3Dプリンターには銃を造ったりと犯罪に利用される危険も。
今警察もですねどうすればいいのかっていう事を経済産業省と話し合いを始めているようですけれども…。
これからますます進化して気軽にいろんなものが作れるようになる。
そういう時代がきたという事です。
(宇賀)この距離でいいんですよね。
今日からCS放送で4Kの試験放送が始まりました。
去年の夏頃は55インチの大きさのものでおよそ50万円していましたが今年に入って30万円台となり今後は更に安くなるといわれています。
2014FIFAワールドカップブラジル開催に向け本格的に動き始めた4Kテレビ。
日本のテレビ誕生からおよそ60年。
どこまで進化を続けるのだろうか?日本のテレビ放送が始まったのは1953年昭和28年の事。
当時発売された国産第1号のテレビは14インチで17万5000円。
公務員の初任給が高卒で5400円だった時代。
とっても高価なものでした。
デパートや駅に設置された街頭テレビで楽しんでいたのです。
そして1958年高さ333メートルの電波塔東京タワーが完成。
これにより安定した電波の供給が可能となりテレビ放送がカラー化へと動き始めたのもこの頃でした。
1959年には皇太子さまのご成婚の模様がテレビ中継され美智子さまの美しさにミッチーブームといわれる社会現象が起こったほど。
1964年日本の放送技術が飛躍するきっかけとなった東京オリンピックが開催。
インベーダーゲームが大流行した1978年今では当たり前のリモコンも当時は近所の憧れでもありました。
1985年初めて37型の大画面カラーテレビが発売されその後各メーカーは画面の大きさを競うようになります。
1988年ソウルオリンピック開催。
この時に実験放送されたのがハイビジョン。
その後画面サイズが16対9のワイドのものが登場しその鮮明な画像に誰もが驚かされました。
2000年BSデジタル放送がスタート。
ハイビジョンとデータ放送が両輪となりテレビはデジタル放送時代へと突入していったのです。
そして2002年日本と韓国で共同開催されたFIFAワールドカップを機に普及し始めたのが今では当たり前のハイビジョンテレビ。
2003年には地上デジタル放送が始まり2011年のアナログ放送停止に向けテレビを買い替える人が増加。
その後薄型の大画面テレビが主流となり2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会を機にテレビメーカーが力を入れたのが3Dテレビ。
映像が立体になり飛び出して見えると期待されたのですが…。
発売当初は3D用のメガネをかけなければならない事や3Dに対応した映像が少なく購入を見送る人が多かったのです。
そして2012年次世代テレビとして登場したのが4Kテレビ。
最近テレビ売り場でよく目にすると思いますが…。
今までのテレビと何が違うの?今のテレビってこれデジタルでしょ。
デジタルの1つ1つの点によって出来てます。
今私たちが普通見ているのは2Kなんですね。
2Kってどういう事か。
横が1920の画素。
1つ1つの点によって出来ている。
ざっとおよそ2000の画素で出来ているから2K。
それに対してこちらは横がおよそ4000の画素によって出来ているから4Kという事になるんですね。
光の点1つが1画素となりこの画素が多いほどより細やかな画面を表現する事が出来るのです。
これが2000に対してこちらは4000。
2倍なんですね。
縦横2倍ずつですから4倍。
結果的にでは視聴者の皆さんにはわかりづらいかもしれないんですが代表してゲストの皆さんに4Kテレビを体感していただきましょう。
今回は4Kカメラにより撮影されたアフリカの大自然をゲストの方に体感してもらいます。
実はですねテレビを見るのに一番オススメの距離っていうのがあるんですね。
これまでのいわゆる2K。
普通のこれまでのテレビの液晶画面の場合はですね画面の高さのおよそ3倍離れたところで見る。
という事はこれが普通の液晶テレビだったら皆さんもっと後ろで見なければいけないんです。
ところが4Kテレビはですねこの高さの1.5倍の距離。
つまりここがちょうどいい。
4Kは画素が細かいため近付いてもあらが気にならず視野いっぱいに映像を見る事ができより迫力ある臨場感が堪能出来るのです。
ではご覧いただきましょう。
どうぞ。
(一同)うわ!
(内藤)動いてる。
当たり前だ…。
(福田)キレイ…すごい!
(内藤)うわうわうわ…。
(福田)近い。
キレイ。
(内藤)しわが…。
(福田)はっきりくっきり。
(福田)わあ色キレイ。
(尾木)これはキレイすぎるわ。
さあとりあえずキレイだってわかりましたよね。
画面がキレイなだけじゃなく画素数が多い事でこれまでとは比べ物にならないくらい鮮明に。
なので2Kでは読めなかった文字がここまでくっきり見えるのです。
そしてこの4K技術はテレビ以外の分野でも今大きな期待が寄せられています。
例えば内視鏡で体の中見た時にボケボケになってなかなか見えないのがこの4Kの鮮やかさあるいはきめ細やかさだと…。
医療の現場ではですね4Kの更に上8Kというのがですねこれから導入されようとしているという事です。
今のテレビの16倍キレイに映るのが4Kの倍の8K。
現在日本だけが持つこの技術を内視鏡手術に取り入れ世界初の実用化へ向けて活動する千葉先生に話を聞いてみました。
現在医療の分野では患者への負担が大きい開腹手術に代わり内視鏡手術の比率が増えているのです。
しかし現状はこんな苦労があるのだそうです。
これまでは見やすく映すために内視鏡カメラを奥まで入れる必要がありはさみなどの道具とぶつかってしまう事があったのです。
これが8Kならば奥までカメラを入れなくても見たい箇所を外のモニター上で大きくすればよいので手術器具とぶつかる危険性も減りより安心して手術が出来るのです。
そして8Kならばがんの手術においてある効果が期待出来るといいます。
医療の進化をもたらすこの技術。
一方放送業界では4Kテレビが普及するためには大きな問題が残っています。
ここなんですね特に。
これまでですね当然ものすごく情報量が増えますでしょ。
テレビ塔からですね家庭まで送る。
4Kにするためにはですねデータが多すぎてですね各家庭に送るまでの技術がまだ十分確立していないという事があります。
じゃあまだ今は買わない方がいいって事ですか?そこなんですが…。
実はね今の4Kテレビもちろん内容は2Kですよね。
でもそれを限りなく4Kに近いように中で加工して見られるような仕かけが出来ているので…。
これまで普通の番組でも普通の2Kテレビよりはキレイに見る事が出来るんだそうです。
(尾木)3Kぐらいに見えるっていう事…。
私もさっき「それって3Kぐらいですか?」と専門家に聞いたらですね「そういう言い方はしないでくれ」と言われましたから。
それではまた来週夜9時にお会いしましょう。
このあとすぐ『報道ステーション』です。
2014/06/02(月) 21:00〜21:54
ABCテレビ1
ここがポイント!!池上彰解説塾[字]

FIFAワールドカップ直前!ブラジルの今を池上彰が解説します。治安悪化は大丈夫?

詳細情報
◇番組内容