さて今夜はオーロラ出てるかな?おおお…きれいに出てるじゃな〜い。
すげぇカーテンみたいだよね。
(垣内)よいしょ。
はい隊長そろそろお茶の時間にしませんか?どうも。
はいどうぞ。
いやいやいや…。
隊長スマホで何見てるんですか?何か楽しそうですね。
かっきーオーロラってスマホで見る事できるの知ってた?ん?スマホでですか?うん。
あれですか動画の投稿サイトとか?違う違う。
アラスカからの生中継が見れるの。
生中継!?アラスカから。
うんほらほら。
へぇ〜すご〜い。
ちゃんときれいに見えるんですね。
そうそう。
生中継で見れんのよ。
すごいでしょ?すごい。
でねスマホだけじゃないらしいよ。
オーロラの生中継ってパソコンはもちろん見れるだろうしプラネタリウムでも見る事ができるっていってた。
ふ〜んいろいろあるんですね。
オーロラのライブって事だからね。
アラスカまで行かないでも大きなスクリーンでオーロラをオンタイムで見る事ができるって事だね。
うんいいですね。
で何でこんなもの見てるかっていうと今日のテーマがオーロラと深い関係があるからなんだね。
今日のテーマとオーロラが…。
一体何ですか?今日のテーマはですね「太陽の活動と地球への影響」。
う〜んオーロラとどういう関係なんですかね?ところで垣内隊員…どうして?あっ北極とかアラスカとかに行けば見られるっていうのは知ってますよ。
…だよね。
それ場所でしょ。
場所です。
そうじゃなくてどうして夜空にあんな光のイリュージョンが繰り広げられるのかって事です。
うんうん。
今日はその仕組みが分かるんですね。
じゃあまずは今日のキーワードから。
ジャン。
ジャン。
そして…。
これどれも太陽の活動と関係のあるキーワードなんですけども。
実はオーロラとも関係してるんだわね。
ではまずは「黒点数の変化」から見ていきましょうか。
では垣内隊員前回の復習です。
黒点というのは何でしたっけ?え〜っとですね黒点というのは…そのとおりでございます。
でね…黒点はその数が変化してる訳ですね。
多い時があったり少ない時があったりね。
うん黒点の数は変化するんですね。
そう。
こんな感じに。
太陽の黒点です。
黒点はこんなふうに現れたり消えたりしています。
これは太陽をX線で連続して撮影した映像。
強い磁場が明るく光っていますがそこに黒点があります。
実はこの黒点の数長年の観測の結果その変化に規則性がある事が分かってきました。
これは観測の結果をグラフにしたもの。
黒点の数の増えたり減ったりはある一定の周期で繰り返されているんです。
これが太陽の黒点の数の変化ですね。
実は太陽は黒点の数が多くなったり小さくなったりをおおむねなんだけども11年周期で繰り返してるんです。
うん11年の周期。
はい。
でね黒点の数が多い時は太陽の活動が活発な時なんですね。
ふ〜ん。
という事はですよこの黒点の数が少ない時っていうのは太陽の活動が弱まっている時って事ですか?そのとおりでございます。
そしてこの太陽の活動が最も活発な時期を…この辺だよね。
これを太陽の「極大期」といいます。
その逆に弱い時こういう所ねこういう所を「極小期」といいます。
極小期ですね。
ではかっきーに質問です。
太陽がこの極小期の時に地球にはどんな影響があると思いますか?極小期っていうのは太陽の活動が一番弱い時でしたよね?そのとおりです。
だったら地球の温度…気温があんまり上がらないとか。
そうなんです。
そのとおりなんです。
でもね太陽から来るエネルギーの量っていうのは実は何も変わってないのほとんど。
地球はでもちゃんと寒くなってるんですね。
うん何かそれ不思議ですね。
そうなんですよ。
ちょっとこれ見て下さい。
これね。
太陽の活動をもっと長い期間で見たものなんだけど。
何かさ1650年辺りから1700年辺りまでずっと黒点少ない訳です。
本当ですねここず〜っと。
うん。
でね地球もちゃんとこの時期大変な事になっちゃってるんですねぇ。
うん。
1600年ころから2000年にかけての黒点の数の変化の様子です。
1645〜1715年この期間は太陽の活動がとても弱い時期が長く続きました。
この期間の事を「マウンダー極小期」といいます。
太陽の活動が弱い事の影響は地球に及びました。
ヨーロッパ全体は異常な寒さに襲われフランスではおよそ240万人がフィンランドではおよそ16万人が飢饉で亡くなりました。
そしてこの時期日本は江戸時代の初めごろ。
日本でも2回の深刻な飢饉が起きていました。
マウンダー極小期の影響は当時の日本にも及んだのです。
ではね極小期とは今度逆にこの極大期。
この極大期に何が起きるのかって事なんですね。
それがこのキーワードです。
どっちも太陽の極大期には激しくなるんですね。
太陽表面での爆発現象と太陽が出している電気を帯びた粒子。
そのとおり。
何かピンと来ないですね。
ですよね。
うん。
じゃあこのパターン見てもらおうかな。
何ですか?これ見てちょうだい。
これね。
こんなふうに太陽ってのはいつも「太陽風」っていう電気を帯びた粒子をワ〜って出してるんですね。
でその太陽風は太陽表面での爆発フレア…これねフレアが激しくなるとそのエネルギーも強まるんですね。
ふ〜ん。
こういう事です。
ジャ〜ン!本当だすごい。
強くなったでしょ。
でね太陽風は実は生き物にとってものすごい危険なものでたくさん浴びると死んじゃう事もあるそうですよ。
それやばいですね。
うん。
でも何で今バタバタ動物が死んでいないか大丈夫なのか。
生きてます。
生きてますよね。
その太陽風から私たちを守ってくれる何かがあるって事ですね。
強いガードマンというか。
それがこれなんですね。
これ。
でね地球の磁気圏っていうのは…ガードマンらしくかっこいいよ。
こんな感じなんですねぇ。
これ…。
で太陽風はこの地球の磁気圏ガードマンに遮られて地球表面には直接届かないという…。
ありがたい事に地球の磁気圏が太陽風から私たちを守ってくれてるんですね。
うん地球の磁気圏。
うまい事できてますね。
本当だねぇ。
だけどただしなんですけど太陽の活動がむちゃくちゃ活発になってきて強い太陽風がわっと吹き出すとそうもいってらんなくなってきちゃうんですね。
何が起こるんですか?磁気嵐。
磁気嵐?そう。
この強い太陽風が地球にわっと吹きつけると太陽風から私たちを守ってくれてるはずの心強い地球の磁場が乱れちゃうんですね。
そうすると何かとやっかいな問題が起こってきちゃう訳です。
やっかいですか?何だ?困りますね。
そこでその磁気嵐がいつ起きるかを予報してくれる「宇宙天気予報」なるものがちゃんとあってくれるんですね。
宇宙天気予報!?そんなのあるんですね。
ここが宇宙天気予報を出している所…人工衛星による太陽の観測などから…
(鐘の音)鐘の音を合図に人が集まってきました。
皆さん宇宙科学の専門家です。
今日の宇宙天気の予報会議が始まりました。
人工衛星が観測したデータを基にして太陽と地球の大気そしてその間を結ぶ宇宙空間の状態が検討されます。
今日の予報が決まりました。
でももし大きな磁気嵐が発生したら地球にはどんな影響があるんですか?まず…特に人工衛星に積まれているコンピューターの基板に太陽から来るエネルギーの高い粒子が飛び込むとそこで誤作動が起こるという可能性がありひどい時には衛星が失われてしまうという危険もあります。
また地球のそばでは…また大きな磁気嵐が発生すると…過去カナダでは大停電が起こったという事例もあります。
うんなるほど。
強い太陽風っていうのは地球にすごく困った影響問題を引き起こすんですね。
だから宇宙天気予報っていうのが必要。
そうなんですよ。
この太陽風ってのは困ったもんですね。
だけど意外な一面も見してくれるんですね。
それがこれだった訳よ。
オーロラですか?きれいですね。
きれいでしょ。
実はこのオーロラね…えっオーロラって太陽風と関係があったんですか?うん。
でも何でこんなきれいな光ができるんですかね?ねえ。
オーロラどうしてできるんですかね?どう思う?う〜ん…。
オーロラはどうしてできるのか?その秘密教えちゃいましょう。
太陽から吹き出す太陽風が私たちの暮らす地球へと向かってきます。
たくさん浴びると危険な太陽風ですがそのほとんどを地球の磁気圏が防いでくれています。
けれども太陽の活動が活発で太陽風が激しい時この磁気圏の隙間をくぐり抜けて地球へと向かってくる太陽風が僅かにあります。
ここで再び地球の磁場。
向かってくる太陽風を地球近くの強い磁場が食い止めます。
そして太陽風を左右にはじき飛ばします。
しかし一部は更に地球へと向かってきます。
するとまた次の磁場が太陽風をはじき飛ばします。
はじき飛ばされて横一列になった太陽風は地球の磁場の形に沿って地球へと降ってきます。
こうして地球の大気の中まで入り込んだ太陽風が大気と衝突して放つ光が美しいオーロラの光なんです。
今のCGは派手すぎだったけどね。
何かすごかったですね。
まあ構造としてほとんどの太陽風は地球の磁場と大気が守ってくれてるって事です。
よかったです。
安心しました。
先生またよろしくお願いします。
(縣)よろしくお願いします。
今日先生と一歩突っ込んでお話したい事はですねやっぱりマウンダー極小期の時のお話原因ですね。
太陽から来るエネルギーはそれこそ約0.1%の多さ少なさっていうような本当にあるのかないのかぐらいの量な訳ですね。
つまりエネルギーはほとんど変わってない訳ですね来る量は。
それなのに太陽の活動が活発じゃなくなってくるとちゃんと地球も寒くなる。
これはどういう仕組みなんですか?結論から言うとこの仕組みについてはよく分かっていません。
出た!出た!随分昔の話ですよ1600年とか1700年とか。
まだ分かんないですか?今有力な説とされてるのが今日のテーマは太陽全体の磁場の話なんですね。
オーロラも含めてね。
太陽の…太陽風の影響でしょ。
で活動そのもの黒点の数が大小だけじゃなくて太陽の磁場の力が極小期になると小さくなる訳ですよね。
すると遠い宇宙からさまざまな星からも太陽風と同じように宇宙線というのが入ってきましてね。
これが地球の大気中で雲を作る核になる。
つまり雲が増える。
雨の量が増える。
これによって全体として平均気温が下がるという説が今本当かどうかという事で議論になってる訳ですね。
決定ではないんですか?はい。
さっきの話では地球が持ってる磁気圏のバリアっていってましたが太陽は宇宙から来るもののバリアを担当してたんだけどこれが弱まっちゃうと…。
はい。
まあいろんな人が関わり合っちゃってて何がどっちに行くか分かんないって何だかね。
ハハハ。
結局これから暑いのか寒いのかも分かんないしさ。
そうですね。
本当分かんない事ばっかりですな。
分かんない事ばっかりです。
かっきー的に今日どうだった?今日ですか?今日は太陽風と磁場の話出てきて太陽風が吹いても磁場があるから地球にはほぼ何の影響もないよという話だったじゃないですか。
バリアガードマンね。
それがうまくでき過ぎてるなって思っていて。
だって磁場がなかったら地球はやられちゃう訳で。
最近すごい思うのが今まで何となく地球に住んでるって事を意識せずに生きてきたけどこの地学を勉強してああ私って地球に生きてるんだなって事をめちゃくちゃ実感するようになったんですよ。
それはこの勉強をしていった中で感じるべき事を感じたって事かもしれませんね。
進歩です。
さすが。
俺は分からない事ばっかり増えてきたな〜。
おかしいな〜。
面白いですね。
2014/06/04(水) 14:40〜15:00
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 地学基礎「太陽の活動と地球への影響」[字]
「地球」は私たちにとってかけがえのない存在です。その地球を、「宇宙の中の1つの星」「地球という物体」「地球の歴史」そして「環境」という視点から学んでいきます。
詳細情報
番組内容
太陽からのエネルギーの恩恵によって、地球上の生物は繁栄している。まさに「母なる太陽」なのだ。しかし、太陽からのエネルギーは常に一定というわけではない。およそ11年周期で黒点数が増減するなど、太陽活動は常に変化している。また、地球への太陽活動の影響は、太陽からのエネルギーのみでなく、陽子や電子の流れ、すなわち太陽風などがある。【出演】関口知宏、垣内彩未、縣秀彦
出演者
【出演】国立天文台准教授…縣秀彦,【司会】関口知宏,垣内彩未,【語り】市川展丈
ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
趣味/教育 – 大学生・受験
趣味/教育 – 生涯教育・資格
映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
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