(捜索隊員の呼びかける声)
(駐在:猪熊喜三郎巡査部長)お〜い!浩太〜!正之〜!信平〜!お〜い!お〜い!返事をしろ〜!正之〜!お〜いいたぞ!いた!いた!
(呼びかける声)おい大丈夫か!?おい!
(母親たちの喜びの声と叱る声)ありがとうございます!くたびれて山の神社で眠りこけとった。
よかったよかった!ありがとうございました!靖子!内海先生に電話して子供たちの簡単な診察をお願いしてくれ!
(靖子)診察なら私が…。
昔とった杵柄で。
あぁじゃあ頼むか…。
おい子供たち入った入った。
簡単な診察するから。
(母親たち)ありがとうございます。
はいここに座って。
よろしくお願いします。
はいお腹出して。
《10月15日水曜日。
晴れ。
昨日の夕方より行方不明の小学生3名無事戻る》はいいいよ。
はい。
全員問題なし。
あとはお家帰って温かいもの食べてゆっくり休んでください。
そしたらすぐ元気になります。
ありがとうございます。
あなた!え?あはい…これからはね行き先を必ず家の人に言っていくこと。
暗くなったらすぐに家へ帰ること。
いいね?
(子供たち)はい。
ありがとうございました。
お世話になりました。
(お礼の声)はいご苦労さん。
どうも…。
《山で遊んでいて道に迷ったとのこと。
夫厳重注意す》お腹すいたでしょ?すぐご飯できますから。
俺は時々優秀な女医さんを1人世の中から奪ったんじゃないかって考える時あるんだ。
私は後悔なんかしてませんよ。
元々医者に向いてなかったし親類縁者がみんな医者だったから何となくそれでなっただけ。
ならいいが…。
《わが夫口下手かつテレ屋なり》あ今日は交通安全日だ早くしてくれ。
はい。
《わが夫勤勉な駐在なり。
われ駐在の妻に後悔なし》靖子小学校のあとひと回りしてくるから。
はい。
行ってらっしゃい。
どうも。
はいどうぞはいおはよう。
おはようございます。
(宮沢伸一)おはようございます駐在さん。
や先生どうも。
(自転車のベル)あっ危ない!こら!危ないだろ!ちょっと君こっちへ来なさい!待ちなさい!何だあいつ…。
現在地はここですから出逢い岬に行くには…え〜とこの道…ちょっと待ってください。
え〜と…こっち…あこっちの方が近いかも…。
すみません急いでるんですけど…。
三月前に越してきたばかりですみませんえ〜と…。
(春美)こんにちは。
あ春美さん助かった!え?助けて…出逢い岬。
なに?出逢い岬…。
よくわかりました。
ありがとう。
気をつけて。
信号3つ目右ですからね。
間違えないでね。
ありがとう。
助かりました。
私ここで生まれてウン十年…。
目をつぶってたって歩けるわよ。
あそうそう…。
漁協でね…安く買ってきたの。
お裾分け。
いつもすみません春美さん。
あぁ…どうぞどうぞ。
三浦さんこんにちは。
(三浦)あぁこんにちは。
変わった事ありませんか?ええコーヒーでもどうですか?まだ回る所ありますので…。
そうですか。
気をつけて…。
はいどうも。
ありがとう。
ご苦労さまです。
うん…?いやぁ〜!ん!?あっ!やめて!何やってる!なに見てんのよバカ!あ速やかに車を移動するように。
(争う声)どうしました?
(漁師)ちょうどよかった!こっち来いよ!
(吉川哲)何だよ!?密漁ですよ。
勝手にこんなに獲りやがって!君はたしか…酒屋さんに勤めてる…。
オメエよ〜初めてじゃねぇのは分かってんだからな!今日はただじゃ済まねぇぞ!おい!何だよ?ちょっと獲ったぐらいで…。
何だこの野郎!何だよ!?今日は大目に見てやってくれよ!海に戻すからさ。
あんた持って!
(吉川)オリャー!
(争う声)
(物音)
(三浦)今日もいたいた。
この寒空にキャンプとは酔狂なことだ。
あっ…!
(パトカーのサイレン)もうまったくこんな時に!
(カメラのシャッター音)
(福田刑事課長)よ〜しもう運んでいいぞ!随分古いテントだなこれ…。
おい君…見かけない顔だな?あ私は戸田村月浜駐在所の猪熊喜三郎であります!ハッハッハ…駐在さんハイハイ。
ああの…本職はガイ者に心当たりが…男性のほうは…。
宮沢伸一39歳。
港小学校勤務。
女性は浅利電気店社長浅利正光の妻修子40歳。
あのね所持品で身元も割れてるから。
ああの…第一発見者は?キノコおばさん。
ああの心中との第一報を受けましたが?あのねですから今からそれを調べるんですよ駐在さん。
邪魔!ハイどいた!ホトケの宮沢伸一と浅利修子は共に配偶者がおり宮沢伸一はダイバーナイフで腹部と胸部を6か所刺されており死因は失血死。
浅利修子は毒物を服用して死亡したものと思われる。
死亡推定時刻は深夜0時から2時の間。
(稲沢捜査一課長)浅利修子の所持品の手帳のなかに自殺をにおわす走り書きがあった。
無理心中の可能性が高いが殺人も視野に入れて捜査してくれ。
兎にも角にもまずは聞き込みだ。
各班指定された地取りに従い徹底的に聞き込んでくれ。
何か質問は?質問がなければ速やかに聞き込みに回ってくれ。
あああのぅ…。
あいいや…いいです。
バカ!早く言え!ははいあの…女性は毒物を服用したとの事ですが何を飲んだのかは…?毒物の特定はまだだ。
はっあの本職は1つひっかかる事がありまして…それはあの…コロシの場合でありまして…。
要点を早く!あ申し訳ありません。
本職の疑問点は男をナイフで殺し女を毒物で殺すなんてどうしてそんな面倒な事をするのかでありまして…。
疑問は自分の足で払拭しろ!君は何年捜査に関わってるんだ!な〜んだ…君駐在さんか…。
事件捜査には事件捜査のやり方ってものがあるんですよ。
だからここはひとつ我々のやり方に任せてくれませんかね?ああの…私は…。
以上!解散!あの…私はあの古いテントについても疑問が…疑問があるんですよ!どうぞ。
あどうも。
いただきます。
あぁこれはうまい!奥さんお茶の淹れ方がお上手だ。
死んだ女房は粗忽者でしてね…。
岬の高台で喫茶店をやってらっしゃる…。
分かりますか?大学を退官しましてね。
こちらに越して半年になります。
三浦です。
猪熊靖子です。
あ駐在さんは?今本署の方へ。
お話でしたら私が伺いますけど?いや…実は…今朝方パトカーのサイレンで目が覚めましてね…。
キャンプ場で…事件か何か…?さあ?詳しくは…。
そうですか…。
帰ります。
三浦さんあの…。
(宮沢茜)お母さん…お父さん死んじゃったの?あなた…。
あなた!どうして!?どうして!?あなた…。
(号泣)あなた!
(浅利正光)更年期障害っていうんですか?具体的にどこが悪いというわけじゃないんですが…。
女房はここ2〜3年体調がすぐれなかったようで…。
妙にふさぎ込んで…。
少しウツ病っぽいところもありました。
じゃ奥さんは自殺した…と?女房が死んだって聞いた時まずそう思いました。
もちろん…一緒に死んだ男とどう示し合わせたかは私は知りませんけど…。
(ドアの開く音)浅利さんどうぞ。
それじゃ浅利さん後ほど。
友樹!息子さんですか?えぇ一緒に来たんですが…。
友樹!駐在さん浅利さんの息子さんの友樹君を捜してくれますか?あはいはい!じゃ浅利さんどうぞ。
はい。
あ浅利友樹君だね?お父さんが捜しておられたよ。
(友樹)帰ったと言ってください。
あ君君…。
お母さんの顔を見てあげなさい。
あんなババァ!えっ!?君〜!バカめ!
(近所の主婦)ねねね…やっぱり心中でしょう?大胆よね小学校の先生のくせに…。
あ今日は小学校午前中で授業打ち切りよ。
あそう…子供たちだって心配で勉強どころじゃないんじゃない?ねぇ。
浅利電気ってここんとこ方々に支店出してたでしょう?じゃ奥さんが殺されたのは仕事上のトラブルが原因?あの社長のやり方が強引だったのはたしかね。
今日は全店休業でしょ?再開できるのかしら?さあねぇ…。
あ駐在さんの奥さんだ!奥さん待ってください!教えてよ。
どうなってるの?ねぇ知ってるんでしょ?いいえ私は…何も聞いてませんので…。
またまた…。
そんなわけないじゃない。
あなた…。
ん?おぅ…。
今日はね…どこへ行っても取材攻め。
ちょっとしたスター気分かな?何かあったの?いや…。
話してくれないかな?絶対口外しません。
本署に浅利さんの息子さんが来たんだが母親の遺体に対面せずに帰った。
お母さんが亡くなった事を認めたくなかったんじゃ?15歳だぞ。
もうそんな歳でも…。
子供だっていろいろでしょ?それはそうだが…。
お母さんを失った事が悲しすぎて…会いたくなかったんじゃないかな?ならいいがなぁ…。
ハイどうぞ〜。
え〜!?よし!ささどうぞ。
あお構いなく…すみません。
例のキャンプ場の心中の件ですか?いえ心中とまだ決まったわけでは…。
では殺人?いえそれもまだ定かでは…。
その手がかりを求めて走り回ってるわけでして…。
いやしかしこんな所で聞いても収穫は期待できんでしょう?ここはキャンプ場から離れすぎてる…。
あそうそう…三浦さんは昨日駐在所にお越しになったとか?家内から聞きました。
何か私にご用が?いや…いやいや…。
大した用では…。
キャンプ場の一件と何か関係が…?うん…ま…あると言えばあるし…ないと言えば…うん…。
事件当夜三浦氏は眠れなくてキャンプ場にドライブに行ったと…。
キャンプ場に車を停めて小1時間ほどブラブラしたと…。
いやで何か目撃したのか!?いえそこになると途端に話があいまいに…。
…ったく半端な聞き込みだな!ま駐在さんだからな…しかたないが…。
あ課長!
(ささやき声)お〜福田君よくやった!早速そのジイさんの所へ飛んで洗いざらいゲロさせろ!はい!いや別に…何をしに…ということもないんですが…。
じゃちょっと質問を変えましょう…。
ね?あのキャンプ場ってのはよく行かれるんですか?えぇ…ま…。
それ昼?夜?どちら?あぁ…ハハッ…大体…昼間です…。
しかし昨日は夜中だった…。
三浦さん…正直に話してくださらないと立場がどんどん悪くなりますよ。
ほぅ…これはあのホームシアターってやつですか?ほぅ…あらら…。
まあこりゃ結構なご趣味で…。
やめろ!触るな!こりゃ失礼…三浦さん…。
はい…いや…こちらこそすみません…。
大きな声出しまして…。
(読経)春美さんたち…夫婦仲すごいよかったのよ。
不倫なんて絶対ありえない。
捜査に予断は禁物だ。
今のは私の個人的な発言。
捜査が進展すればハッキリと…。
まあそれがなかなかな…。
三浦さんって先生は?ああの元大学教授とんだ食わせ者だった。
夜のキャンプ場通いを日課にしていたらしい。
夏はテント今の時期なら車の中で楽しむアベックをビデオ撮影して…。
あの人が?キャンプ場で事件が起きて慌てて疑いがかかるのを恐れて先手を打ったが藪ヘビになった。
そうだったの…。
他に手がかりは?え?何かないの?靖子どうしたんだ?今回はやけに熱心だな?だってこっちへ来ていちばんお世話になってる春美さんのご主人が亡くなったのよ?いや文句言ってるわけじゃない。
むしろ歓迎だけどさ…。
お茶淹れますか?ああぁ…。
でもテントで心中なんておかしいわよね…。
それにこの時期テントたてるのもなんか変だし…。
私たちだったらキャンプ場で心中なんかしないわよね?もっと夕日が見える浜辺とか素敵な場所がいっぱいあるのに。
おいおい変な事言うなよ…。
いや例えばの話。
それは俺もひっかかってるんだ。
それにテントも古かったしなぁ…。
どういうこと?いや…分からん。
・もしもし月浜駐在所。
は?はぁ…。
分かりましたか…。
はい…トリカブト…。
はぁ…。
浅利さんの奥さんが服用した毒物はトリカブトだったらしい。
「8月から11月にかけて濃い青紫色の花をつけるキンポウゲ科の多年草。
根は猛毒のアルカロイドを含み有毒である」
(内海医師)特に悪い所は見当たらんよ駐在さん。
でも時々胃がシクシク痛んでたまらんのですわ…。
恐らくそりゃ神経のモンだわ。
捜査本部でいじめられとりゃせんか?いえそんな事は…。
まぁ事件といえば犬の喧嘩ぐらいしかなかったこの町にいっぺんに死体が2つ転がったんだ。
駐在さんでなくても胃が痛くなるわ。
お世話になりました。
それはそうと浅利さんの奥さん…誰に殺されたか分かりましたか?いえまだ殺されたとも何とも…。
しかしトリカブトを飲んどったんでしょ?えっ!?よくご存じで…。
そりゃ狭い町だ…噂はすぐ広まりますよ。
それにね…浅利さんの奥さん…以前ウチに通院しとったんだ。
気になってねぇ…。
失礼します。
(内海)駐在さん!は?今度にします。
次の方どうぞ。
はいお願いします。
この子と家にこもりっきりだから2人とも青い顔してるでしょ?元気そう…。
茜もそろそろ学校に行かせてやりたいし私もパートに出ないと干上っちゃうんだけど…人目が怖くて…。
早く解決するといいんだけどねぇ…。
ねぇ…トリカブトって本当なの?でもね心中なら2人ともトリカブト飲んでないとおかしいでしょう?片方だけなんてやっぱりおかしい。
ごめんなさい。
捜査上の事はお話できないの。
私にも?ごめんなさい。
そうよね…。
茜ちゃん…おばちゃんに絵見せてくれる?いいよ。
あぁ上手ねぇ…。
鳶が鷹よ。
私なんてお絵描き大嫌いだったし…ウチの人も図工教えるの苦手だってよく…。
哲ちゃん…。
哲ちゃんね…私のイトコなの。
こっちで働きたいって言うから酒屋さん紹介したんだけど思ったより長続きしてる。
買い物にも行けないかと思って適当に持ってきた。
ありがとう。
茜ちゃん…オイちゃんの似顔絵完成した?吉川哲さんちょっと一緒に来てくれる?何ですか?何の用です?あんた何やったの!?何もしてないよ!キャンプ場の話さえしてくれればすぐ帰すから。
哲ちゃんあなた…!?知らないよ…何も!なんかあったんですか?お前…前科があるだろう?この地区の素行不良者リストの1番にお前が載ってるんだよ。
そうそう確かあのリスト駐在さんあなたがお作りになられたんですもんね。
えっ!?行くぞ!哲ちゃんね…!アンタ俺に何か恨みあんのか!哲ちゃん…!俺も署まで行ってくる!
(サイレン)これじゃいかん。
吉川哲は何もしてない。
ただ前科があるというだけで。
俺は…不審者リストなんか知らんぞ。
いくらなんでもそんなことで捕まえるなんて…。
捜査が手詰まりで皆焦ってるんだ。
大半は心中説に傾きかけている。
そんな…。
それじゃ春美さんがあまりにもかわいそうすぎます。
あなたもそう思ってるんでしょう?捜査本部もいけないがいちばんいけないのは…この俺だっ。
何もできない。
何もさせてもらえん…。
〜〜あなた…。
この地域のことはあなたが〜よく知ってるんでしょう。
あなたが先頭に立って〜事件解決のために〜動くべきだと私は思う。
町を歩くとみんなの不安が〜ひしひしと伝わってくるの。
それを解消してあげるのが〜いちばん身近にいる駐在のあなたの役目だと思う。
〜期待してますみんなも私も。
〜靖子…お前も…〜協力してくれないか…。
〜俺は…鈍で…〜融通が利かなくて…。
〜何事もてきぱきと〜できん…。
〜〜手伝ってくれ…。
〜頼む。
《わが夫の〜初めての頼みごとなり。
〜当惑と喜び相半ばなり》〜お店にお伺いしたらご自宅だってお聞きしたものですから。
店にいても好奇心いっぱいの目で見られるだけですからね。
あいつが女房を先生に寝盗られた男だってね。
まどうぞ。
失礼します。
やこんにちは。
息子に返事なんか期待したって無駄ですよ。
父親の私だってもう何年も息子と口を利いてないんだから。
駐在さん…お子さんは?おりません。
正解だ…。
子供なんて持つもんじゃない。
あの先生が家にちょくちょく来ていたのは知っていました。
ただしいつも生徒と一緒だった。
宮沢:これが菜の花。
菜の花のまだ青い芽は調理して食べたりすることもできるんだ
(浅利)あの先生が散歩の途中に家の庭をのぞいて珍しい植物を見つけたので生徒たちに見せてやりたいと女房に声をかけたのが最初だったようです。
それから課外授業と称して何度か生徒を連れて来たようです。
今日は本当にありがとうございます。
(修子)お花好きなんですか?ええまあ。
似合わないですかね…もちろん私は店がありますから女房から話を聞いてただけで。
本当のところ昼間ここで何が行われていたかは知りません。
私の言っている意味分かりますよね…。
はい。
今回の事件を知らされた時浅利さん…奥さんが自殺したと思われたとか…。
やっぱり無理心中ですか…。
不倫関係でにっちもさっちも行かなくなって2人で手に手を取って天国へ…。
いや…天国じゃなくて地獄だ…。
お聞き及びかとは思いますが捜査本部では殺人の線もまだ捨ててはおりません。
違うっ。
いや…家のやつは引っ込み思案で世間知らずだ。
友達も少ない。
誰ともつきあいが浅く大体家にいる。
だから女房が誰かともめたり恨みを買うことはありえない。
通り魔的な犯行かも…。
殺されたんじゃないっ。
・もしもし…。
…うん分かった。
待ってろ。
こっちで納品の確認をするから。
すみません…ちょっと店のトラブルで…。
どうぞごゆっくり。
待ってますから。
せっかく来ていただいたんですが今出かけるところでして…。
あまりゆっくりお話は…。
出直しましょうか…。
あ…いや…。
それも困るんです。
どちらへ?お送りしましょうか車で…。
ちょっと医者のほうへ…。
どこか具合でも?風邪気味でして。
ちょっと失礼します。
熱はないみたいなんですけど念のため体温計ありますか?はい…。
ご心配なく。
風邪も逃げていってしまうほど元気です。
いやいや…奥さんが女医さんだとは知らなかった。
今は駐在の妻ということをお忘れなく。
で…私にまだ何か?あの〜主人がですね三浦さんがなぜ1人で駐在所に来たのかその理由をもう1度聞いてこいと言うものですから…。
自分に疑いをかけられないように…。
事件の後誰にも会っていない何も目撃してないって言ったそうですけど…。
見てないものを見たとは言えませんし…。
すみません。
ちょっと失礼します。
だいぶ速くなってますね〜。
やめてくださいっ。
三浦さん…。
何だかよく分からないんです。
その時はイノシシか何かだと…。
あっ…ただ黒く光ってたような黒真珠みたいに…。
黒真珠?すぐ近くを黒く光った物が横切ったって三浦さんが…。
何かしら?それ以上は三浦さんも分からないって。
私春美さんには話しといたほうがいいかなって思って…。
お節介かと思ったんだけど。
三浦さん…夜分すみません。
三浦さん…宮沢と申し…あっ。
(遠くにパトカーのサイレン)〜
(警官)〜そのままじっとして。
知らないっ知らないの…。
〜私じゃない私関係ない。
(バイクの音)お帰りなさい。
ああ〜。
やっぱり春美さんが?三浦さんの家から逃げるところを捕まった。
春美さんは私の話を確かめるため三浦さんの所に行ったんだと…。
きっかけはどうあれ彼女は三浦さんの家へ行った。
そこに絞め殺された三浦さんの死体があった。
それで彼女は慌てて逃げた。
残念ながらそれは事実だ。
おまけに彼女三浦さんばかりかキャンプ場殺しの疑いもかけられた。
そんな馬鹿な…。
殺しを目撃されたんで三浦さんにも手をかけたと…。
春美さんはそんなことする人じゃ…。
いや私が言ってるんじゃない。
捜査本部の連中が…。
私があなたの許可を得ず勝手なことしたばっかりに…。
ごめんなさい…。
靖子…春美さんに知らせたことは決して間違いじゃない。
でも…。
お前に刑事の真似事をさせた私の責任だ。
1時間ほど横になる。
知らない分からないじゃ話は先に進まないでしょう…。
何度同じことを言わせるんです。
訪ねた時はもう死んでたんです。
じゃなぜ逃げたんです?奥さん。
(机を叩く音)怖かったから…。
19や20歳の小娘じゃあるまいし。
逃げるのは2度目ですね…。
ご主人と浅利修子を殺しキャンプ場からも逃げた。
確かに修子さんは家に来てました。
主人は修子さんの家庭内の問題の相談にのってあげてて…。
家庭内の問題って?知りません。
デリケートな問題だからと主人は話してくれませんでした。
へへ…旦那はね相談と称して人妻と乳くり合ってたんですよ。
私も家の中にいましたっ。
フフ…壁1枚向こうに女房がいる。
それがまたよかったりして…。
そんな…。
あんたが亭主と女を殺したんだろっ?白状しろっ白状。
私…本当に知りません。
泣き終わったら声かけてください。
続きやりますから。
(子供の泣き声)茜ちゃん…。
おばちゃ〜ん。
やだ〜茜ちゃん泣かないで。
おばちゃんも悲しくなっちゃう。
そこに置いてください。
茜ちゃんフルーツ持ってきてくれる?春美さんのお姉さんが朝から面倒みてくれてたんだけど人見知りしちゃって逃げてきちゃったみたい…。
泊めるのはかまわんが立場上おおっぴらには…。
あなたまさか春美さんが…。
思ってないよそんなこともちろん。
うんおいしい。
これね栄養あるんだよ。
おいしいよ。
食べな?うん。
はい…これお願いします。
かわいいな〜。
私?えっ?あ…そうそう。
子供がいたらどうなってたんだろうね…。
お前は猫かわいがりだろう〜。
あなたこそ。
しかしどんな夢見てるんだろうね〜?駄目ですよ…。
えっ?春美さんが留守の間だけ預かってるんですから。
分かってるよ…当たり前だろう。
俺はね町の悪がきどもが俺の子供だと思ってるんだよ。
あいつらを怒鳴りつけたり追いかけ回している時がいちばん楽しいんだ。
あなたも子供だからね…。
春美さん…早く出てこれるといいわね〜。
出られるさ。
春美さんてね憎めない人なのよ。
すごく面倒見がよくて…。
でも図々しくなくて。
うまが合ったっていうか…。
私が似合わないお節介さえやかなければ…。
もういいよ。
俺が悪いんだ。
私ね病院で働いている時毎日人の生き死にを見てるのがすごく嫌になっちゃって…。
そのたんびに泣いたり悲しんだりしてたら身がもたないなって思ったの。
だからなるべく他人様と関わらないようにって決めたの。
そしたらある日突然そんな自分の冷血人間みたいな性格が嫌になって…今度は自己嫌悪の塊…。
その時馬鹿な男が現れてプロポーズをしたか…。
あなた最初に道路で転んだおばあちゃんをおんぶしてきてなぜ早く治療してやんないって真っ赤な顔して私に怒鳴って…。
お前が内科の先生だって知らなくってさ…。
あの時私の中に眠っている何かが呼び覚まされた気がしたの。
あなたみたいな真っすぐな人会ったことがなかったから…。
この人についていこう。
どこまでもついていこうと思ったの。
それでね私が病院辞めるって言った時みんなポカーンと口開けて…。
あなたと結婚するって言ったら今度はゲラゲラ笑って…。
まいろいろ言われたけどあなたは私がいなくても生きていける…。
でも私はあなたがいないと…。
だから…。
聞いてる?なんだ…せっかくほめてあげたのに…。
すみません…。
はい…。
あの…駐在さんは?今ちょっと…。
お金拾ったものですから…。
わざわざありがとうございます。
拾得物の扱いなら私でもできますのでどうぞ…。
ですみませんけどお名前をお願いします。
浅利です。
浅利正光浅利電気の。
浅利さんですね…。
奥さん例の殺しで捕まった宮沢の女房どう言ってるんです?素直に白状したんですか?さあ…。
新聞には容疑を否認なんて書いてあったけど…。
あの女が家の女房に毒を盛ったんでしょう?私には分かりかねます。
まったく往生際の悪い女だ。
浅利さん…この千円はどちらで?あ…コンビニの前で。
この辺にはコンビニ2軒ありますけど…。
あのガソリンスタンドの横の。
奥さんもご存じのとおりこっちは女房を寝盗られたうえに殺されたんだ。
もしあの女が女房を殺したのならほうってはおけない。
お気持は分かりますけれども私の口からはなにも…。
直接捜査本部に出向かれたらいかがですか?そうですか…ここじゃ何も分かりませんか。
浅利さん!拾い主と落とし主が同じ場合お取り扱いできません。
先生…何でしょう?この間のキャンプ場の事件の事だが死んだ浅利さんの奥さんを以前治療したと言ったでしょう。
それでちょっと気になることがあってね〜。
あれは彼女が男の子を産んでから1〜2年たってからだからもう10年以上前になるかな。
本人は階段から落ちたとかかぶれやすい体質なんだとか言っておったが体の至る所にある打撲は暴力をふるわれた跡だ…。
体に痣?そんなものありゃせんよ。
検死報告にもそんな記載なかった。
死んだ浅利修子は10年程前に何者かによって恒常的に暴力を加えられていたらしいんです。
その10年前の事実が今回の事件と何らかの形でつながりを持つんではないかと…。
何らかじゃ分からんよ。
例えば浅利修子への暴力が夫の浅利正光によってだとしたら…。
証拠は?ありません。
馬鹿っ。
浅利正光の事件当夜のアリバイは?あるっ。
新入社員の歓迎会で飲んでいて先に帰ったと聞いております。
被害者2名の死亡推定時刻の厳格なアリバイはないと思料します。
奥さんを寝盗られたうえ毒殺された被害者だ。
捜査本部は心中事件と断定されたのでありますか?まだ断定はせん。
でしたら私の推理を検討していただく余地は…。
ないっ。
捜査は事実の積み重ねが全てだ。
推理も憶測も不要だっ。
ついでに猪熊巡査部長あんたも不要だっ。
駐在なら駐在らしく道案内でもしてろっ!あれっどうしたの?どうしたの…。
人形落としちゃったの…。
人形落としたの?どこ?あ〜…。
任せとけって言いたいところだけど駐在さん泳げないんだよ。
あ〜弱ったな〜。
お浩太浩太っ。
ストップストップ。
この子が人形落としちゃったんだ。
気をつけろ。
慌てなくていいからなっ。
取れた…。
あ〜よかったよかった。
な〜んだそんな浅かったのか…。
だったら駐在さんでも入れたね〜。
はいありがとう。
ありがとう。
駐在さんキャンプ場まで歩いて行けば…。
みんな夏はここから歩いて行くんだ。
冷たくて気持いいしキャンプ場まですぐだし。
そうか今度挑戦してみるよ。
よかったな。
ありがとありがと。
そうか…この川はキャンプ場につながっているのか…。
平戸大川…つぎは…。
やっぱり川はキャンプ場につながっている。
それが何か?あの変死事件があくまで殺人だと仮定しての話だが犯人が川からキャンプ場に侵入したとすると三浦さんが口走った黒い真珠の謎も解ける。
黒く光ったものが目の前を横切ったっていうやつ?今の時期裸で川に入るのはつらい…。
浩太もこの間の川遊びで風邪をひいたと言ってた。
ウエットスーツ…。
うん。
明日キャンプ場に向かう川の中と周辺を調べてみる。
犯人が何か遺留品を残しているかもしれない。
あなたは…そのウエットスーツは誰だと?2人いる。
えっ?吉川哲は密漁の常習犯だった。
彼はウエットスーツを持っている。
もう1人は…浅利正光…。
彼の周辺を探ってみると短気で激しやすい性格だと分かった。
馬鹿野郎っ今度こんなミスしたらクビだからなっ内海先生が言ってた10年前の奥さんの体の傷も頻繁に奥さんに暴力をふるってた証拠だと思うんだ。
でも遺体に傷はなかったんでしょ?たとえ奥さんへの暴力がなくなったとしても暴力的体質や激高しやすい性格はそうそう変わるもんじゃない。
何かの折に奥さんと宮沢先生の関係を知った浅利正光は…。
でもあなた…ナイフとトリカブトという別々の方法で2人の人間を殺すのはおかしいと言ったのはあなたでしょ?うん。
その点はまだ分からないんだ。
どうしてそんな面倒なことをしたのか…。
それにあの古いテントがたったままってのも謎だし…。
あった。
何見つけたっ?去年の夏なくしたキーホルダー。
ほら…。
何だよ〜…。
まじめにやれよっ。
ただいま…。
お帰りなさい。
あのね〜ちょっと面白そうな絵本買ってきたんだ…。
ありがとう。
どうぞ。
また絵描いてたの?うん。
見ていい?茜ちゃん絵好きだよね〜。
上手〜!このお庭お花がいっぱいあるね。
課外授業でお父さんと行った電気屋さんの社長さんのお家…。
茜1人でもお絵描きに行ったよ。
きれいなお庭だから何度も…。
あ…そう…。
ねこれ何というお花?もしかしてトリカブト?知らな〜いっ。
ねこの人だあれ?おにいちゃん…。
おにいちゃん…何やってるの?引っこ抜いてるの。
トリカブトを?知らない。
こんにちは。
お父さんは?
(友樹)店。
待たせてもらっていいかな。
ありがとう。
こんな若い人にお茶を淹れてもらったの初めてだから遠慮なく…。
まずい?…うん。
あかまわないよ。
淹れ直してくる。
いいよいいよ。
いいよ。
ごめん。
何が…?せっかく淹れてくれたのにまずいと言ってごめんね。
まずい。
ちょっとだけね…。
ひとつ聞いてもいいかなぁ?あのさあの辺にトリカブト植わってなかったかなぁ?あの…濃い青紫色の花なんだけど…。
それ君引っこ抜いたでしょ?何でそれを…?チビッ子探偵のお手柄かな。
ババァが…トリカブトを育ててた…。
「ババァ」ってお母さんのこと?ババァが死んだんで…捨てたんだ。
ババァっていう言い方あんまり好きじゃないな。
ババァって呼んでやるだけましだよ。
アイツなんかババァとも何とも…。
「アイツ」ってお父さんのこと?アイツババァをずっとシカト…24時間シカト…365日シカト…。
ババァの部屋見る?面白ぇんだよ。
何だか分かる?白髪染め?カツラもほら…。
ババァアイツにいじめられてほんとは白髪だらけ…。
出かけるときは2〜3時間かけて黒く染めて痣を隠して…。
おばさん…俺も聞いていい?あどうぞ!おばさん子供いる?うううん。
そうか。
なに?子供ってさ…親に似るんだろう?うち全然似てないから…。
そっかな…?君のお父さんに会ったことあるけど…どことなく…。
似てねぇんだよ!本人が言ってんだから間違いねぇ。
奥さん時間ある…ドライブしない…?まだ真っすぐ?うん。
真っすぐ。
(小鳥の鳴き声)
(吉川)あぁやっぱり誰もいないな。
この時期キャンプやろうなんて馬鹿はさすがにいないよね。
奥さん貸し切り。
どこにテント張る?ねぇ。
私を脅してどうしようっていうの?俺さもう夢も希望もないんだよね。
酒屋はクビになったし町の人間からは白い目で見られるしだからさまた刑務所に戻って3食昼寝つきで暮らそうかと思って…。
春美さんが悲しむわ。
うるせぇ!おい駐在に電話してここに呼び出せ。
俺さ駐在さんにお礼が言いたくてさ。
駐在さんのお陰で人殺し呼ばわりされるようになったんだから…。
それは誤解よ。
だって主人は不審者リストなんか知らないって…。
嘘つけ!誰がそんなこと信じる!奥さん…ここを心中の名所にしたらどうだろうかね。
こんなチンケな町でもさ観光スポットが出来て潤うんじゃない…。
でしょ?グッドアイデアじゃない。
旦那と仲よく死なせてやるんだからさ感謝してください。
はい…。
じゃ…あなたが春美さんのご主人や先生をここで…?思いたきゃ思えよ!ゴチャゴチャ言ってねぇでかけろ!ガラクタばっかりだなぁ。
・はいもしもし…あ靖子か…。
・私今キャンプ場にいるんですけど今直ぐこちらに…。
どうした…?靖子…声がへんじゃないか…。
キャンプ場へ…来ちゃダメ!こらテメェ…!来ないで…!靖子何があったんだ…靖子!茜ちゃん!お留守番頼むよ。
奥さん怪我はありませんか?ありがとうございます。
なんでいきなり殴るんだよ!俺は奥さんと話があるんだ。
とっとと消えろ!やるか…。
バカヤロー!邪魔者は消えましたね。
奥さん俺の話聞いてもらえますか?ああまたか…。
キャンプ場にはこっちのほうが…よ〜し…!捜査本部は心中でもうカタがついたって言ってるのになんであんたたちは俺の周りをゴソゴソ嗅ぎ回ってるんだ?ガキを使って何をやってる?友樹と何を話した!どうしてそんなことが気になるんですか?話を聞いていると奥さんと宮沢さんの死にあなたが深く関わってることを認めたように聞こえるんですけど…。
自首したらどうです?お子さんのためにも…。
アイツは…俺の子じゃない…。
顔が全然似てない…。
友樹君も同じことを…。
友樹君悲しそうでしたとても…。
あの女が悪いんだ…誰の子か分からない子供を産みやがって…。
友樹君はあなたの子供でしょ?違う!「お父さんに全然似てない」って会うヤツみんなに言われて…。
それは仲のいい友達同士の軽い冗談で…。
冗談じゃなかった!それで…奥さんに暴力をふるったんですか?誰の子か白状しなかったからだ。
言いたくても言えないじゃないですか。
友樹君はあなたの子供なんだから…。
違うよ。
チクショー!クソガキ…だましやがったな!駐在を呼べ!約束しろ!もうこれ以上事件を嗅ぎ回らないってな。
もし約束できないって言うならあんた殺すぞ!かけてもいいけど…聞いていいですか?奥さんと宮沢さんは…あなたが…?ああ…。
俺に内緒で逢ってんのは知ってた。
ここで逢ってると知ってまず男をメッタ突きにな…。
命ごいをする女房を宥めて精神安定剤だと言ってトリカブトのカプセルをな…。
三浦さんもあなたが…?コロシを見られたからな…。
・はい!駐在所です。
もしもし…。
出たか…?もしもしあなた…?今浅利さんと一緒にいるんだけど…あなたの仕事ぶりが気に入らないって言われて…。
おばちゃんどうしたの?駐在さんいないよ。
いいのいいの。
それでいいのうん…。
何言ってんだよ。
ちょっと…代われ…!浅利さんがねあなたと話をしたいんだって…。
貸せ!貸せって言ってんだろう!あ切れました。
何すんだよ!まいった…降参だ。
おとなしく逮捕されてやる。
あなた…。
靖子大丈夫か?どうした?私ねなんだかしっくりこないのね。
浅利さんがどうしてわざわざウエットスーツを着て川から現場へ行ったのか…。
それに奥さんに精神安定剤だと偽ってトリカブトを飲ませたことだって…。
それからあの古いテントがたってたままなのも謎だし…。
いや俺もなんだかしっくりこないんだよ。
やけにあっさり捕まったのもへんだしさ…。
それに…。
あの浅利さんの表情…。
もうじきよ。
どうする…?行きましょう。
しかし捜査本部への報告が先かなぁ…。
(浅利)何言ってんだオマエら…。
早く捜査本部へ連れてけよ!全部白状してやるから…!黙ってなさい!行きましょうあなた。
靖子…。
もし後で何か言われたら「妻が勝手にやったことだ」って言って。
私責任とりますから。
おい!何で警察に行かないんだよ!俺が女房と先生を殺したって…。
三浦ってジイさんも俺が…。
三浦殺しはおそらくあんただろう。
しかしキャンプ場の犯人は別人だ!何言ってんだよ。
俺が殺したって言ってんだろ!やった本人が言ってんだから…。
Uターンしろよ!早く警察へ突き出せよ!彼に会わないと…終わらない…。
(波の音)教えてくれ。
君がお母さんと宮沢先生を殺したのかな?友樹!喋るな!なにも喋るんじゃない!なんでアイツが…?お父さんは自分が2人を殺したと言っている。
えっ!
(浅利)黙ってろ友樹!黙って…あっ。
浅利さ〜ん。
大丈夫か?大丈夫?お父さんは誰かをかばっている。
かばうなら君しかいないと考えたんだが…違うか?お父さんはお母さんに長い間肉体的暴力から始まり最近は言葉や態度による陰湿な精神的暴力をふるっていた。
君がお父さんに似ていないという理由だけで…。
似てなくてよかったよ!君はずっと続いていた家庭内の冷たい戦争に決着をつけたかったんでしょう?君はキャンプ場でお父さんとお母さんが時々逢っていることを知っていた。
そしてそこでお父さんの陰湿ないじめが行われていると思い込んでいた。
それでそこに乗り込んでお父さんを殺してしまおうと考え…。
修子:友樹…。
やめなさい友樹!先生に何するの…。
先生…!?知らなかったのね…。
そこではご両親とお母さんの相談に乗っていた宮沢先生との間で何度も話し合いの場がもたれていたことを…。
友樹喋るな!俺に任せとけ!その後のことを話してくれないか?トリカブトのことが分からない。
誰がお母さんにトリカブトを飲ませたのか…。
俺だよ俺が飲ませたんだよ。
違うな…?お父さんじゃないな?友樹君…。
ババァが自分で飲んだんだよ。
友樹お母さんと一緒に死のう!死んで頂戴!
(友樹)あのババァ庭でトリカブトを育てていつも自殺用にカプセル持ち歩いていた。
俺は…ババァと心中なんてゴメンだった…。
テメェが全部滅茶苦茶にしたんだろうが…!テメェさえいなけりゃ俺だってなぁ…。
やめろ!やめて友樹君!お父さん君に謝っているじゃない!許してくれって言ってるでしょう!聞こえねぇよ!俺の耳には全然聞こえねぇよ!お父さんが三浦さんを殺したんだ君のために…!バカじゃねぇの。
なんで俺のために人殺しなんか…。
コイツはなそんなことができるヤツじゃねぇんだよ!俺もできないと思ってた…。
でも…。
修子:これ…これ一緒に飲んで…。
友樹は何もやってない。
お母さんが全部やったのよ。
友樹は何もやってないの…。
友樹〜。
お母さん死ぬね…。
修子…。
修子!修子…修子!あなた友樹はなにも…全部私が…。
ああ分かってる…分かってる。
修子…修子!そこで息子さんを助けようと考えたのですね。
三浦さんが「黒い真珠のようなものを目撃した」と話したと知りお父さんは君のために三浦さんを生かしておけないと思った。
何で…何で俺のために…。
親子だからよ。
本当の親子だからどんなことがあってもあなたを守ろうとしたの。
親子じゃねぇよ!親子よ!似てるもんソックリだもん…。
似てねぇよ。
似てるわよ!見なさい!お父さんの顔を!ホラ…一度オマエに助けてもらったろう。
駐在さん実は私泳げないんですよ。
半年前1人で釣りしているときに船から落っこちて…。
あのときはほんと死ぬかと思った。
もがけばもがくほどどんどん沈んでいく…。
もうダメかと思ったときに…アイツがね…。
あのときアイツが自分の子供に間違いないって思いました。
もちろんそのことはもっと前から…。
でも女房や友樹にさんざん迷惑をかけていたから引っ込みがつかなくて…意気地なしです。
友樹あのときのお返しがしたかったんだよ。
お返しなんて誰も頼んでねぇだろう?なんでそんな勝手な真似するんだよ。
浅利さん!子供ってかけがえのないものですね。
友樹君!親だってかけがえのないもの!「ババァ」じゃなくて「お母さん」。
「アイツ」じゃなくて「お父さん」。
友樹…許してくれ…お父さん…許してくれ…。
もういいよ…格好悪いよ…泣くなよ…お父さん。
あ月浜駐在所の猪熊喜三郎であります。
キャンプ場変死事件および元大学教授殺しの犯人を逮捕いたしました。
ご苦労さま。
うんありがとう。
茜!お母さん!ごめんね。
茜!もうママ絶対茜のそば離れないからね。
ご苦労さん。
俺もよく仕事のできる部下を持って幸せだ。
くれぐれも奥さんによろしく。
はいありがとうございます。
《11月12日水曜日。
晴れ。
犯人逮捕の功績により夫と共に受けた表彰の副賞は2泊3日の旅行クーポンなり》お〜い遅れるぞ!・は〜い。
《休暇を取って旅行に出かける。
新婚旅行以来なり》表に地図を貼っておけばよかったかな。
どうして?道を尋ねて来た人が地図を見て探せるでしょう。
だって所番地が分からなきゃダメだろう?あそうか…。
浩太たち私が留守だと思って悪さをしなきゃいいがなぁ…。
公園の前に置いてあったでしょ?ポンコツ車。
あ!あれそのままだ。
絶対あれで遊ぶなぁ!貼り紙しとけばよかったかなぁ。
一便ずらすか…?そんなことしたら向こうに着いたら夜中よ。
あそうか。
ねぇあなた。
せっかくだけど旅行中止にしようか?えっ!いいのか…?《わが夫婦職務忠実に非ずただの貧乏性なり》・はい月浜駐在所ですが…はい少々お待ちください…。
あなた本署から…。
はい猪熊ですが…はい…。
《わが夫婦本日も晴天なり》2014/06/04(水) 13:00〜15:00
テレビ大阪1
午後のサスペンス 猪熊夫婦の駐在日誌 西伊豆キャンプ場殺人事件[字]
青い海と青い花の謎
詳細情報
番組内容
猪熊靖子は、西伊豆の小さな町の駐在員・猪熊喜三郎のしっかり者の妻。靖子は元医者だったが、喜三郎との結婚を機に退職。現在は駐在所の庶務などをしながら勤勉な夫を支える日々に満足している。ある秋の日、のどかな海辺の町を揺るがすような事件が起きる。朝キャンプ場にキノコ狩りに来た女性が、古いテントの中に横たわっている男女の死体を発見したのだ。男性は町の小学校教諭・宮沢伸一。
番組内容2
ダイバーズナイフで胸部・腹部を刺されていた。女性は、浅利電器社長・浅利正光の妻・修子で、こちらはトリカブトによる服毒死。死亡推定時刻は深夜0時〜2時の間だった。2人はそれぞれに家庭があり、修子の所持品から自殺を匂わす走り書きが見つかったことから、警察はダブル不倫の末の無理心中の可能性が高いと推測。
番組内容3
しかし猪熊喜三郎はこれが殺人の場合、何故犯人は男をナイフで刺し、女を毒殺するという面倒な殺し方をしたのか、何故テントがボロボロの古いものだったのかに疑問を抱いた。猪熊から話を聞いた靖子も、宮沢夫妻の仲の良さを考え、不倫心中はありえないと感じるのだった。
出演者
猪熊靖子・・・研ナオコ
猪熊喜三郎・・地井武男
宮沢春美・・・川上麻衣子
三浦治朗・・・寺田農
内海昌三・・・山田吾一
福田稔・・・・金田明夫
稲沢忠司・・・藤田宗久
吉川哲・・・・木下ほうか
宮沢伸一・・・井上康
浅利修子・・・棟里佳 ほか
原作脚本
【原作】佐竹一彦
「猪熊喜三郎の駐在日誌」より
【脚本】西岡琢也
監督・演出
【監督】藤嘉行
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
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