NHK高校講座 芸術「美術 あなたのまわりの誰か(2)〜撮る〜」 2014.06.05

青森県の八戸市に来ています。
今日のテーマは「あなたのまわりの誰か」。
皆さんは写真は好きですか?写真っていっても自分で撮ったりあとは写されたりいろいろあると思うんですけれど。
私は写真を撮られる事よりも撮る方が好きで旅行に行く事が多いんですけれど。
今日は写真を使ったワークショップに挑戦をしたいと思います。
八戸市の総合文化施設…ここではさまざまなイベントが開かれ八戸の町の活性化に一役買っています。
今日ここで特別授業をしてくれるのが…浅田さんを一躍有名にした…写真に登場するのは浅田さんのお父さんお母さんお兄さんそして浅田さん自身。
ふだんの家族とはかけ離れた役柄になりきります。
当たり前そうで実はありえないそんな状況を全員で演じる事で家族の意味を考え続けているんです。
こちらが浅田さんの写真撮影の様子。
(浅田)そこの間がちょっと空いてる。
いきま〜す!あっ浅田さんやっぱり写っちゃうんだ。
セルフタイマーを使って撮影ですね。
アイデアから準備完成まで全員が関わるのです。
僕は今まで家族の写真を撮ったりする中でいろんな職業になったりとかいろんな自分じゃないものに変化…チェンジしてきた中でその中である意味自分だったり自分の家族っていうものが分かったような事があって。
あと自分がいつもの自分じゃなくなる何かに変わるっていう事ってすごい楽しいしあの〜何かな…ある意味快感があるというか。
そんな浅田さんのワークショップ。
課題は…いつもの自分を忘れ思いっきり変身して写真を撮ろう。
ワークショップに参加するのは八戸東八戸中央などなど市内7つの高校なんと総勢37名です。
何からチェンジするかというと自分もしくは自分たち。
今八戸に住んで高校に通ってそういう自分だと思いますがそこから変わろうと。
何にチェンジしてもいいけれど作品の条件は3つ。
全員が写真に写っている事。
写真は合成しない事。
あくまでも生身がチェンジするのです。
そして八戸で撮影する事。
でもいきなりスーパーチェンジと言われても何に変身すればいいのか。
困ったなぁ。
そこで浅田式ウオームアップ術。
まずは肩の力を抜いて自分のニックネームやプロフィールをみんなの前で発表しよう。
シーチキンだった時。
アハハハハ!なるほど。
まずみんなが意見を言いやすい雰囲気をつくる事が大事なんですね。
一つのチームで一枚を作る中でみんなの中でいろんなやり取りがあったりいろんな葛藤があったりとか。
協力するの結構楽しいんですよね。
気分がほぐれたところで何にチェンジするのかチームごとに話し合います。
初めは自分がなりたいものを挙げていきます。
なになに?宇宙飛行に巫女さん?何だろう?え〜そうなんだ。
顔がそれに近いんで。
アハハハ!もう本当何でもいいんです。
次は話し合ってテーマを絞ります。
決まんないです。
でもなりたいものはいろいろあるよねぇ。
撮影は1週間後。
一体どんなスーパーチェンジが待っているんでしょう。
あなた絵うまいじゃない。
アーティストになれるんじゃない?アーティスト。
資格とかあるのかしら?えっ?あらら。
ワンちゃんロン。
フフフフフフフ〜。
わっびっくりした!びっくりした!何よこれ。
何叫んでるのかしら?これ夕方よね。
夕方外で必死に叫ぶ…。
う〜ん。
あっ分かった!犬よ犬。
犬捜してるのよ。
ロンもしょっちゅういなくなって。
あっちよっと!え?違います。
叫んでないんです。
犬捜してるんでしょ?犬捜してません。
アートなんです。
アート?アートですって!これはエドヴァルド・ムンクというアーティストの芸術作品なんです。
夕方橋の上を歩いていたこの方聞こえるはずのない叫び声に悩まされ耳を塞いでいるムンク自身の姿なんです。
どうです?へぇ〜。
あっ!ロン!さて八戸の高校生諸君撮影前日の準備はいかがかな?こちらは撮影場所の下見に来ていますね。
このチームの撮影テーマは…土偶は生きてる感じになる訳でしょ?お茶会してたらいきなり後ろからド〜ン。
なるほど。
土偶もお茶会に参加ですかね?カメラをのぞく浅田さん。
真剣です。
どこからどのように撮影すればよいかが大事なんですね。
さてこちらのチームは衣装や小道具の準備。
ふむふむ結構はかどってますね。
ここはテレビゲームの世界を演じようとしているようです。
これです。
あぁこれゲームに夢中になっていたら突然お母さんが部屋に入ってくるって訳ね。
それぞれの役柄も決まり準備万端だね。
おはようございます。
(生徒たち)おはようございます。
そしていよいよ撮影当日。
浅田さんからカメラや三脚の基本的な使い方を教えてもらいます。
これ結構カメラのアングルっていうかどこから撮るかで写真もすごい変わってきます。
さあ機材や衣装の準備ができたチームから撮影現場に出発です。
行ってらっしゃ〜い!皆さんは映画は一枚の写真からって知ってました?それは1870年代のアメリカ。
当時画家の間で走っている馬の脚は果たして4本同時に宙に浮く瞬間があるかという問題が大論争になっていました。
その論争に決着をつけたのが…マイブリッジさんの作戦がこちら。
走る馬の横に写真機を並べ馬の動きに合わせてシャッターが次々切れるようにしたんです。
その結果馬の脚は走っている時完全に宙に浮く瞬間があるという事が証明されたんです。
それだけではありませんでした。
マイブリッジさんはこれらの写真を連続で見せます。
馬がまるで走っているかのよう。
この連続写真はたちまち大評判。
これが元になって映画が発明されたんです。
そしてこちらが世界で初めて上映された映画です。
さてこちら女子高チーム。
女の一生を5人の高校生が一体どうやって演じるのか。
女の一生チームこんなに凝った小道具も手作りです。
バス停の看板に指名手配のポスター。
あれっ5人がみんな指名手配中だ!手が込んでるねぇ。
…と言っていたのになぜか市場のおばちゃんへと変身。
ザッツスーパーチェンジ!さあ撮影現場に向かおう。
あっおかあちゃんおかあちゃん…。
ハハハハハ。
引率の先生も全面的にバックアップ。
これはもともとあったんですか?もともとあったのを使いました。
ヘぇ〜すごい。
あぁいい感じいい感じ。
(生徒)でもいいじゃん。
いいですか?いきます!では構図を決めて早速1枚撮影してみましょう。
セルフタイマーではいポーズ!一回みんなで見てみてどう思うかってのを繰り返して。
自分の表情がどうだとか一人ずつ自分の顔見てみて。
こうして1枚撮ってはみんなでチェック。
ばっちりばっちり。
これはばっちりですよ。
(生徒)こっちだと顔の表情が分かんない。
少しずつ修正しながら最高の一枚を目指していくんです。
話し合いが大事だぞ話し合いが。
実際撮ってみて見てどうかっていうのがあるからさ。
このチーム演技や表情を変えながら30枚以上を撮影。
決定版はこちら。
女の人生の節目節目の姿にふんした5人。
キャリアウーマンから花嫁妊婦子育て主婦そして魚市場で元気に働くおばちゃんまでみんな仲良くバスを待つ。
八戸ならではの女の一生…かな?自分が写真の中に登場するようになったのはそれは何かきっかけがあったんですか?家族で撮ったら面白いって。
それは写真の専門学校の課題で撮り始めたのが最初で。
それがたった一枚で自分を表現しなさいっていう課題が与えられて。
たった一枚たった一枚って考えたら家族っていう事が思い浮かんでっていうか。
それまで家族にカメラを向けたり全くしてなかったんですけどその課題で家族を撮ってみようかなと思って撮ったらハマっちゃったというか…。
それからずっと10年以上撮ってますね。
撮り始めてから見えた家族の姿もあったりしましたか?うん…アホみたいな撮影なんですよ。
家族全員でやってるんですけどその時間がすごい好きになってやってる最中がやっぱり家族で考えて次どうしようかとかやってる時がすごい楽しいです。
高校生たち見てて思ったんですけど浅田さんの事を写真家だと思っている人っていないんじゃないかなって。
アホなにいちゃんだとしか…。
各チームの撮影もいよいよ佳境。
こちらは市内の幼稚園。
このチームなんと砂場をプールに見立てて寒空の下泳ぐ事にしたようです。
ハハハハハハ。
ハハハハハ!ハハハハ!ハハハハ!すごいすごい!すご〜い!アハハハハ。
すご〜い。
さっきのはさっきのは…。
(生徒)見切りすぎてるね。
お〜おぉ。
ここがはみ出てるのがいい。
いいんじゃない?これも。
手前は完璧なんですよ。
監督だけもうちょい手前でもいいかもね。
浅田さんいい作品に仕上げようと徹底的にこだわります。
もう一回だけ。
すばらしい!これちょっとだけ顔見える?こうですか?顔をもうちょっとだけ。
こうして何度も何度もトライ。
すごい。
上手。
2人が強すぎるからさぁ…。
今度は後ろのサラリーマンをどう見せればよいのか考え込んだ浅田さん。
更にこだわりの演出です。
そして浅田さんの愛のムチに応えた結果がこの写真。
結局サラリーマンも裸になって泳いじゃいました。
まだ寒い八戸の街角でプール遊びとは。
(隊員たち)アート調査隊!いつも身近に置いておきたい大切な写真。
みんな携帯の中にどんな写真を持っているのかな。
都内の大学で100人に聞きました。
(隊員)あなたの面白写真見せて下さい。
(学生)チャイナドレス。
女装して胸に軍手を詰めて。
へぇ〜面白えじゃん。
(隊員)遠近法使ってるんだ。
(学生)そうです。
(隊員)東京タワーつかんでるんですね。
そうです。
顔描いとくかみたいな感じになって。
自分で顔を描いたんです。
ぐにょ〜っとやるやつあるじゃないですかアプリが。
それを友達にやってもらって送ってもらったんです。
なるほど。
みんな写真を撮影するだけでなくいろんな加工をして楽しんでいます。
写真の加工かなり遊べますという調査結果でした。
チャンチャン!さてもう1チーム見てみましょう。
ここは学校の美術室かな?このチームの写真のテーマは…一体何が起こるのか?結構知られてるムンクとかモナ・リザとか。
なるほど。
名画にふんしているんですね。
もうちょっと引き立ちたいな。
せっかくね…。
(生徒)面白い事になってるのに。
更にメークを工夫。
モナ・リザに似せて眉を消して。
すげぇ恥ずかしい。
なるほど。
そして完成したのがこれ。
夜中の美術館。
額縁の中で動き出した名画たちのワンシーンです。
今回のワークショップそれぞれのチームが殻を破って新しい自分になりきってくれました。
テレビゲームの中に入ったこちらのチーム。
わっおかんまでゲームの中に入ってきたぞ。
こちらは昭和の家族をテーマに撮影していたらこんな事になりました。
話し合う中で全く違う作品になる事もまたよしですね。
いつもの友人そしていつもの町の姿が写真を通すと全く違って見える事も実感。
こちらお茶会がテーマだったチーム。
土偶も見事に収まりましたね。
あなたのまわりの誰かを撮る。
写真で身近な友達を更に深く知る事ができるんですね。
こういう写真でいつもいる友達とこういう作品を作れるという事を体験してもらいたかったんで…。
みんな一生懸命やってくれてそれが達成できたというかすごいいい写真になったんで僕は本当に皆さんに感謝しています。
今後の生活にも写真って撮っていきたいなって思いました。
新しい扉を開いたみたいな。
一枚の写真だけでほかの学校もそうだったけどいろんな事を伝えられるのってすごいなって…。
みんなと結構触れ合ったなと思いました。
やっぱり八戸が好きだなみたいな。
今日はみんな楽しい時間をありがとう。
八戸…。
(一同)イエ〜イ!アハハハハハ!
(拍手)今日のワークショップは写真の撮影。
でもただ撮影するんじゃないの。
スーパーチェンジ!大変身よ。
グループでテーマを決め一枚の作品を撮るの。
チームのみんなでよ〜く話し合うのよ。
そして動画。
その始まりは写真が連続してるものだったのよ。
知ってた?それから画像の加工ね。
写真は撮影してからいろいろ加工して楽しむ事ができるのよね。
本当写真って面白いわね。
私も撮りに行かなくっちゃ。
2014/06/05(木) 14:20〜14:40
NHKEテレ1大阪
NHK高校講座 芸術「美術 あなたのまわりの誰か(2)〜撮る〜」[字]

美術と書道の2本柱で芸術に親しみます。第一線の作家とともに楽しむ創作ワークショップや鑑賞のヒントを満載したアニメなどを通して、美術や書道の魅力を伝えます。

詳細情報
番組内容
今回は私たちの身近な人々を写真で撮影。写真家・浅田政志さんのワークショップでは光、視点、動きなど視覚的要素を工夫して、写真表現の構想を練り、撮影することを学ぶ。写真を「撮り」ながら自分自身も「写る」という作品作りを通して、カメラという映像メディア機器の特性を楽しく学ぼう。
出演者
【講師】写真家…浅田政志,【司会】KIKI

ジャンル :
趣味/教育 – 中学生・高校生
ドキュメンタリー/教養 – その他
趣味/教育 – 生涯教育・資格

映像 : 480i(525i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz

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