(最終回)ストロベリーナイト #11 2014.06.05

(忠治)《高岡さん子供います?》
(高岡)《いえ》
(忠治)《子供のほっぺたってね柔らかくってあったかくって優しいんですよ》
(忠治)《頬ずりすると泣けてきてね》
(忠治)《あいつ俺のひげが痛いはずなのに。
汚えし》
(忠治)《けど聞いてくるんですよ》
(忠治)《「父ちゃん何で泣くの」って》
(忠治)《もうね謝るしかないですよ》
(忠治)《「こんな父ちゃんでごめんな」って》
(忠治)《すいませんねこんな話あんたに》
(忠治)《もう覚悟はできてますから》《三島さん》
(忠治)《もう行ってください》
(忠治)《面倒に巻き込んじゃ悪いから》
(忠治)《頼むから行ってくださいよ!》
(忠治の叫び声)
(落下音)
(作業員)《落ちたぞ!》
(作業員)《うわひでえなこりゃ》
(作業員)《おい》
(橋爪)何でこの胴体が高岡賢一のものじゃないと言えるんだ。
(玲子)内藤和敏の胸部には13年前の交通事故の傷痕が多数残っていることは病院のカルテでも確認できています。
ですがこの胴体には胆のうの手術痕があるだけです。
(橋爪)それはつまり高岡と内藤の入れ替わり説が間違ってたってことなんじゃないのか?いいえ。
内藤君江に残そうとした5,000万円の保険金のことを考えれば…。
じゃあこの胴体は誰で高岡は今どこにいるって言うんだ。
これは戸部真樹夫です。
戸部だあ?高岡賢一が戸部真樹夫を殺したんです。
(橋爪)あのなあ…。
おそらく戸部が過去のことで高岡を脅し何らかのトラブルになったのだと思います。
それで高岡は戸部殺害に至った。
じゃあ左手首はどうなるんだよ。
指紋からも高岡のものであるのは間違いないんだぞ。
高岡が戸部を殺したってんなら何で高岡の手首が落ちてたんだよ。
それについては…。
(橋爪)いいかDNA鑑定で左手首も胴体も同一人物って結果が出てんだよ。
ですからそれについてはどこかで何かの行き違いがあったとしか思えません。
(橋爪)行き違い?どこでだ鑑識か?科捜研か?早急にそれを調べてほしいから…。

(ノック)
(今泉)入れ。
(里村)三島耕介到着しました。
(日下)ああ今行く。
(日下)遺体確認に立ち会ってきます。
姫川話はそれからだ。

(日下)どうでしょう。
高岡さんですか?
(耕介)おやっさんです。
間違いありませんか?
(耕介)間違えるわけありません。
俺らは親子同然なんですから。
三島さん。
(耕介)おやっさんです。
分かりました。
日下主任。
(日下)何だ。
遺体確認時の三島耕介の様子を教えてください。
あの遺体は高岡賢一じゃない。
息子同然の三島耕介にそれが分からないわけないじゃないですか。
彼が嘘をついているとしか思えません。
三島耕介は実の親子同然だから間違えるはずがない高岡のものだと自分でそう言った。
そんなわけ…。
親子同然。
2人の関係者の証言には数多く出てた言葉だが三島耕介本人の口からは初めて聞いたよ。
重かったね。
親と子ってのは良くも悪くも重いよな。

(忠幸)《殺してやる》
(忠幸)《俺があいつをあいつを殺してやる》
(忠幸の泣き声)
(忠幸)《玲子ごめんよ》《お父さん弱虫だ》
(松本)《事故で処理して保険金取るんでしょ》
(高岡)《松さんその話は》・
(物音)《俺の親父と一緒ってどういうこと》《耕介》
(耕介)《ねえ松本さん頃合い見計らって足場から落っこちろって何なんすか》《にっちもさっちもいかなくなったやつ木下に押っ付けるって何なんすか。
ねえ松本さん!》《いやあの…》
(高岡)《やめろ耕介》《おやっさんも知ってたのかよ》《友達だったとか言ってあんたもあっちとグルだったのかよおい》
(松本)《やめろおいやめねえか!》《耕ちゃんあんた口が裂けてもこの人にそんなこと言っちゃ駄目だ》
(高岡)《松さん》
(松本)《言わせてくれよ!》《耕ちゃんよこの人はあんたにな本当の親でもできねえようなことをたくさんたくさんやってきたんだよ》
(高岡)《親父さんは最後にお前のこと話してた》
(高岡)《どうしても顔だけは殴れなかったって》《顔はなでちまうって》
(高岡)《こんなこと聞かされたってお前にしてみりゃ冗談じゃねえって話だよな》《止めてやれなくて本当にすまなかった》《いやもういいっすよ》《親父が情けねえやつだっただけだし》《死ぬことでしか自分のやったことの責任が取れねえなんて情けなくて涙も出ないっすよ》《でもな耕介親父さんだって悩んで悩んで…》
(耕介)《一番楽な道選んだだけじゃないっすか》《自分ばっかり楽になって俺のことなんか…》ね〜おいしいでしょ。
朝から2時間並んでゲットしたイチゴの王様のムース。
今食べてるのが「あまおう」のやつね。
(國奥)「あまおう」ん〜甘いな〜。
姫もお食べ。
これはピンクの「女峰」だぞ。
私はいいわよ。
(井岡)これ最初の1時間僕が並んだんで僕も食べていいですよね。
痛っ!本気本気痛っ。
(國奥)シッシッシッ。
お前は邪魔邪魔。
井岡!
(國奥)ん〜んっ?この左手首が血だらけでビニール袋に入っていたというわけだな。
そう。
(國奥)このビニール袋の血液の量はかなりの量だな。
胴体は絶対別人なのよ。
それなのに。
(國奥)なぜDNAが一致したかというとだなおそらくこのビニール袋の血液だな。
どういうこと?別な血液に長時間漬けておくとこの切断面から多少浸透するわけだ。
それだ。
そんな単純なことですか?
(國奥)信じねえやつは去れ。
井岡。
先生僕やっぱ信じます。
しかしこんなずさんな計画でごまかそうなんていや恐ろしく危険な賭けだなあ。
そんなに?そんなに。
この指先から採った血液で検査をしたら一発でぱあ。
じゃあこれは科捜研の大山君に連絡しとけばいいんだな?お願いしていい?
(國奥)お願いされたい。
姫のためなら。
いや感電死したホトケさんのためでもあるな。
感電死?
(國奥)感電死。
表皮の剥脱から気付かなかった?
(井岡)でもこれはあれでしょ?あの魚が食った後やいう報告でした。
(國奥)チッチッチッチッ。
電流斑が融解した痕ってこと?だから解剖しても内部に損傷は残っていなかったでしょ。
けどあの現場にそんな感電死するような高圧電流ってありましたっけ。
まあ家庭用の電源でもやりようによっちゃ感電死するわね。
するするするする。
ましてやあそこには仕事用の工具もあるわけだし。
工具工具。
電流斑からするとだな工具にコンセントがつながっていて露出した電極を右手でこう持ってだな…。
はっ!これ。
これ。
(実夏子)さっさと逮捕しちゃってよ。
あいつが臭い飯食おうが死刑になろうがこっちはもう知らないわよ。
ところで戸部さんは以前に手術するほどの病気をしたことありますか?
(実夏子)手術?
(日下)ええ。
(実夏子)ああ胆のうとったって言ってたわね。
それはいつごろですか?
(実夏子)私と付き合うちょっと前だから3年前くらい?その手術の痕見たことは?刑事さんそういうの愚問って言うの。
ちょっとこれ見てください。
(実夏子)ちょっとやだ何これ。
(日下)人間の胴体です。
水に漬かっていて膨張していますがここに傷がありますよね。
これ何で?戸部さんですか?今度は何なんですか?戸部のこと。
もう怖がらなくていいから。
(葉山)ちょっと何なんですか。
(井岡)ええやないか教えてくれたって。
ここで会うたも何かの縁や。
(葉山)僕だってこっちで高岡が内藤である証拠を探さなきゃいけないんですよ。
(勝俣)よお葉山。
(勝俣)何だ腰巾着2号も一緒かよ。
(井岡)勝俣さん2号っちゅうのは心外ですね。
(勝俣)仕方ねえだろ。
だって女主任の周りにはへらへらへらへらまとわりつくほら菊田がいるんだからお前が2号ってことになるだろ。
なっ?よお葉山よ。
言っとくがどう頑張ったところで姫川班にいる以上お前菊田の上にはいけねえぜ。
どう頑張ったところで腰巾着3号がいいところだ。
(葉山)ご心配には及びません。
(勝俣)う〜ん。
あっそうだ。
お前確か中学校んときの家庭教師の先生の名前姫川とおんなじ「れいこ」だってな。
あっいやいや。
あ〜ひどい目に遭って気の毒だなあと思ってさ。
うん。
仕事中邪魔したな2号。
(井岡)いえ。
失礼します。
おいガンテツに何言われたんや。
いえ。
これお預かり…。

(里村)日下さん。
あっ戸部の手術の執刀医と連絡取れました。
1時間後なら病院で会えるそうです。
(日下)分かった。
(実夏子の泣き声)だから話すことなんて何もありません。
(ため息)そのとき私は17歳だった。
ナイフで刺されてレイプされたの。
抵抗したらもっと刺される。
そう思ったらその卑劣な男に汚され続けるしかなかった。
だから命は助かったけどでも私は私の心は死んだわ。
犯人を憎んだ。
でもそれよりもっと自分を呪った。
こんな自分なんかこの世から消えてしまえばいいって。
でもある人が私に教えてくれたの。
生きなきゃいけないって。
生きるために闘わなきゃいけないって。
闘って自分にも犯人にも勝たなきゃいけないって。
あなたにも闘ってほしいの。
真っすぐ前を向いて生きてくために闘ってほしい。
(美智子)あなたとは違う。
私は…。
自分で服を脱いだから。
自分で何度も何度も脱いで戸部の前で何度も何度も何度も何度も。
違う。
(美智子)違う私が。
あなたは悪くない。
悪いのは戸部なの。
あなたは悪くない。
だってだって。
いいよ泣いていい。
泣けなかったんだよね。
(美智子の泣き声)
(戸部)《親父さんの借金思いの外すごくてさ保険金全部飛んじゃったのよ》
(戸部)《だからお前に残った金はもうないの。
フッ》《えっでも…》
(戸部)《うんこのアパートの金もあと学校の金も全部会社が立て替えてんだよね》《だからさ返してくんないと会社困っちゃうわけよ》《だからお前名義で借金しなっつってんの》《これで全て解決。
フフ。
フフフ》《ここにサインしてはんこ押しな》《嫌です》
(戸部)《いやいやいや押そうよ》《嫌です》
(戸部)《押せっつってんだよおい》
(美智子)《やだ!》
(戸部)《押せよ!何してんだお前》《おいてめえ待てよおいおい》《おいおい》
(殴る音)
(戸部)《ヘヘヘヘヘ。
お前何逃げてんだよ》
(戸部)《よし服脱げよ》《俺の前で全部脱いだら借金ちゃらにしてやるよ》《何なら卒業まで面倒見てやろうか。
なあ》《なあ!なあ!なあ!なあ!》《美容師になりたかったんだろ?がきのころからの夢なんだろ?》《まあどうすっかはてめえで決めな》
(美智子)それから戸部は夜になると来て。
私学校行けるなら…。
美容師になれるならもういいやって。
でも1カ月前三島君が店に来て。
お父さんは事故で死んだんじゃない会社に殺されたようなもんなんだって教えてくれて。
それが三島君とのホントの出会い。
三島君に戸部のこと話したのね?中川さん?三島君は何も知りません。
何も。
もしかしてあの日高岡さんの事件があったあの日あなたと三島君戸部に会ってるんじゃない?会ってません。
会ってません。
ホントです。
やはり胴体は高岡のものではありませんでした。
(今泉)姫川お前どうしてこんなこと。
このようなやり方は私も本意ではありません。
でも…。
(橋爪)本意ではないだと?國奥先生に勝手に捜査資料を渡すのも本意ではなかったって言うのか。
でもおかげで死因と凶器の特定が…。
(橋爪)お前今すぐこの帳場から外れろ。
私はただ真実を…。
(橋爪)組織ってものを理解してないやつは警察にはいらないんだよ。
警察が捜査を間違った方向に進めるわけにはいきません。
方法についてはじゅうぶん反省し処分も受けます。
でも真実を譲るわけにはいきません。
またいつもの根拠のない妄想のお披露目か?俺はなあもうお前のそういう…。
(今泉)管理官姫川の処分は処分として。
しかし事実は事実としてお考えいただけませんか。
姫川。
はい。
今回の事件の発端は高岡賢一こと内藤和敏の強い父性にあります。
内藤和敏は実の息子雄太のために内藤和敏としての人生を捨ててまで保険金を残しました。
そして今再び今度は高岡賢一としての人生を被害者を装うことで捨てたんです。
それも保険金のためであると同時に高岡のその父性を悪行に利用し続けてきた戸部真樹夫から愛する者たちを守るためです。
そのために高岡は戸部を殺害したんです。
証拠は?戸部真樹夫のDNA鑑定も勝手にしたのか?それにしちゃここに何にも書いてないぞ。

(日下)管理官。
胴体戸部のものでした。
戸部の内縁の妻小林実夏子および戸部の主治医安藤亘がこの胴体を戸部真樹夫のものだと証言しました。
これ自宅から採取した戸部の毛髪です。
DNA鑑定の許可お願いします。
(橋爪)つまり三島耕介は遺体確認時に嘘ついたってことか。
三島耕介の気が動転していたこと見抜けずに申し訳ありませんでした。
(橋爪)んだよおい!
(耕介)あれから警察は何か言ってきた?
(美智子)ううん。
(美智子)大丈夫だよ三島君は関係ない。
だってあいつちゃんと自分で歩いてたじゃない。
だから三島君は関係ない。
だから今までどおり黙ってよう。
ねっ?戸部と三島耕介中川美智子の間に何らかのトラブルがあり戸部はその後高岡工務店のガレージに向かったと思われます。
そこで高岡と戸部の間にどんなやりとりがあったのかは分かりませんが三島耕介のおかげで生きる希望を持てた高岡にとって再び人生の絶望を突き付けられるようなことがあったのでしょう。
戸部を殺害した後その遺体を解体し高岡にはさらにやるべきことがありました。
それが自分の左手首の切断です。
自分が被害者でなければ三島耕介と実の息子の内藤雄太に保険金を残せない愛する者たちを守れないその一心で。
戸部の遺体を遺棄した後自分の左手首を戸部の血液に漬け込んだ状態で車の下に置きました。
われわれに発見させるために。
間違った父性ではあると思いますが高岡にとっては精いっぱいの父としての行動だったのだと思います。
私からは以上です。
日下。
(日下)はい。
(今泉)今の姫川の報告どう思う。
相変わらず情緒的で想像部分が多いのにはあきれますが。
ちょっと。
マル害戸部真樹夫マル被高岡賢一こと内藤和敏の特定には全面的に同意です。
管理官どうでしょう。
戸部が死んでる以上そして高岡が生きてる可能性がある以上高岡を追うしかないだろう。
高岡については三島耕介が誰よりも知っているはずです。
再度彼をこちらに呼んでの事情聴取が必要です。
(橋爪)分かってる。
日下いいな。
(日下)はい。
管理官。
何だ。
三島耕介の聴取私も同席させていただけないでしょうか。
(橋爪)バカなこと言ってんじゃないよお前はあした朝一番で俺んとこだ。
今回の服務規定違反について…。
(日下)管理官それは後日でお願いします。
何だ?
(日下)三島の聴取に姫川の同席を求めます。
(橋爪)はあ?ただし口出しは一切するな。
はい。
あっおかえり。
(忠幸)ああただいま。
帰ってきたんなら病院…。
着替え取りに来ただけだから。
お母さん口では言わないけど顔見たいと思うぞ。
(ため息)お母さんさあ私が人を殺す夢を見たって。
普通娘のそんな夢見る?
(ため息)まあでも当たってるのよね。
殺したい人間いるし。
あの事件の後そう思ってる自分に気が付いて怖くなった。
私おかしくなったのかなって。
玲子。
でもそれを助けてくれたのお父さんだった。
夜中に泣きながら私のために包丁握り締めて。
あいつを殺してくれてた。
ああいいんだって。
当たり前の感情なんだって。
見てたのか。
うん。
どうしても気持ち抑えきれなくなって。
お母さんの方がずっと強かった。
お母さんな絶対泣かなかったんだ。
「泣いたりしたら玲子に失礼だ必死で前向きに生きようとしている玲子に失礼だ」って。
(瑞江)《あっあっ》
(瑞江)《ごめんごめん玲子ごめんね》
(瑞江)《大丈夫大丈夫だから》《大丈夫よ》
(ため息)
(ため息)・
(美智子)三島君。
私も行く。
いや呼ばれてるの俺だから。
私も行ってちゃんと自分のこと話す。
戸部のこともあの夜のことも。
一緒に行く。
ありがとう。
でもそれだけで十分だよ。
強くなった君がいてくれるだけで十分だよ。
だから俺に任せて。
なっ。
うちで待ってる。
何?ちょっと聞こえにくいんだけど。
(井岡)前のノリの報告。
あの六郷から移ってきたっちゅう…。
えっ?ノリの何?
(井岡)そやからあの前のノリの報告がちょっとあの気になってましてね。
それであの…アハハハハ。
あの反対側の川崎の方に来たんですよ。
そしたら六郷から何か来た男っちゅうのが大金持ってて仲間に入りとうてそればらまいたらしいんすわ。
そのホームレスの男何か自分を売ったみたいなこと言うてて。
あっちょっと今仕事中やから。
ホントもう時間ないから後で。
(井岡)玲子ちゃん。
(日下)この前見てもらった遺体は戸部真樹夫のものでした。
ご存じですよね?戸部真樹夫。
はい。
殺したのは高岡賢一です。
(耕介)違います俺が殺しました。
死んだ親父のことで腹が立っていてあの日の夜戸部に会って…。
(日下)三島さんあなたは嘘をついちゃいけない。
(耕介)嘘じゃありません本当に俺が…。
(日下)あなたをまっすぐに育てた高岡がかわいそうだ。
内藤和敏という人を知っていますか?いいえ。
内藤和敏これが高岡の本当の名前です。
えっ?・
(戸部)《高岡さ〜ん》《高岡賢一さんお久しぶりだね》《どうも》《どうもじゃねえよ!》
(戸部)《ああもうびっくりしちゃったよ高岡ちゃんさあ》《あんたが使ってる若いの俺が処理した三島のせがれだっていうじゃない》《どうしてそういうことすんの?俺への当て付け?》《てかあんたそんなことできる立場かよええ?》《違うだろうがよ!おい!》《あんたはさ俺の許可なしにお天道さまの下歩いちゃいけない人間なんだよ》《そうだろうがよ!》おやっさんが?
(日下)不幸な事情があったにせよ高岡は誤った道に足を踏み入れてしまったんです。
自分でそれを選んでしまった。
そしてその地獄の中であなたという光を見つけた。
(戸部)《高岡ちゃんさああんたがいい人ぶって面倒見てる三島のせがれにさ俺ひどい目に遭わされちゃったんだよね痛え》《あいつさ俺が飼ってる女に手出しやがってさ》《まあその女の親父ってのもついこの間うちの現場でヒューピシ》《落としちゃったんだけどね。
ハハハハハ》《冗談じゃないよねえ親の借金ちゃらにしてやってんのにさ》《ねえあんたからもあの坊主にちゃんと言っといてよ》
(戸部)《女から手引けってさ》《ねっ?》《であんたもあの坊主から手引きな。
分かってるよねえ?》《あんたは俺の言いなりになんなきゃいけないってことを》《内藤和敏の自殺を細工してさ姉ちゃんに話つけて息子のために保険金受け取らせたのも全部俺だもんね?》《高岡賢一の戸籍くれてやってさ中林建設に入れたのも全部俺だもんね?》《あんたが生きてんの俺のおかげだもんね?ハハ》
(戸部)《裏切ったらさ三島のせがれもどう料理してやろっかな》《嘘の紙つくってさ姉ちゃん借金まみれにすんのも簡単なんだよ。
ハッハハハハ》《それともあれかてめえのせがれのこのチューブ何本か引っこ抜こうか?この野郎》《へっえっ何とか言えよ》《好きなの選ばせてやるよ》《言ってみろよ》《「言ってみろ」って言ってんだよ!》
(戸部)《痛えこの野郎ああああ》《あっちょっとやめてなっ?なっ?冗談だよ冗談》《冗談だって言ってやめて。
やめやめやめやめ…》
(叫び声)
(高岡のうめき声)左手自分で切って。
俺に金残してやろうなんて。
戸部から守ってやろうなんて。
冗談じゃないっすよ。
俺だってもうがきじゃねえのに何で1人で1人で勝手に。
これじゃあ親父と一緒っすよ。
こんなことされても俺何にもうれしくないのに。
そうだな。
しょせん高岡の自己満足だ。
周りの人間のことホントに考えてるんならもっと別な生き方があったはずだ。
でもな。
人間ってそんなに利口じゃないんだよ。
無条件でただただ守ってあげたいただただ愛してる。
そう思ってるときの父親ほど不器用な生き物いなくてな。
自分勝手でカッコ悪くてうまく抱き締めることもできない。
気持ちはあふれるほどあるのにできない。
高岡も君の本当のお父さんも。
三島さん。
われわれは高岡を捜さなきゃならない。
彼の行きそうな場所隠れていそうな場所に心当たりありませんか。
俺が知りたいっす。
そんな場所があるなら。
(高岡)《三島さんの息子さんか?》《うまいか》
(高岡)《覚えてるかい?おじさんのこと》《ホント久しぶりに笑った》
(耕介)《一緒だね僕と》
(高岡)《お前大工になる気はねえか?》
(耕介)《俺やりたいっす》
(耕介)《はい。
誕生日プレゼント》
(高岡)《こりゃあったけえや》《耕介ありがとな》片方の手首切ったぐらいでまさか死んじゃうなんてことはないですよね?切断した後に戸部の遺体を運ぶという激しい動きをしたとなると可能性あります。
(日下)今のところ残念ながら病院に立ち寄った形跡もない。
(耕介)じゃあ独りでどっかで苦しんでるってことですか。
どうした。
私会ってる。
(日下)姫川。
行こう高岡さんの所に。
(日下)姫川!《私バカだ》
(葉山)《相当な返り血を浴びてるでしょうから人目を避けるのは難しいでしょうね》
(湯田)《遺棄したんじゃなくて自分の家に隠し持ってるとか》
(井岡)《そのホームレスの男何や自分を売ったみたいなこと言うてるらしくて》《会ってる》
(石倉)《娘たちのために生きてないとという気持ちの方が強いですね。
生きて支えてやりたいと》《私会ってる》
(菊田)《そばでずっと見てたかったろうにどこに消えたんですかね》《本人はもう高岡賢一を捨ててるっていうのが余計切ないっていうか》《会ってるのにバカだ》おやっさん?おやっさん。
おやっさん!おやっさん!ねっねえおやっさん。
おやっさん。
おやっさん。
(耕介)おやおやっさ〜ん。
(耕介の泣き声)
(耕介)おやっさ〜ん。
(瑞江)お父さん早く帰りたい。
お父さんじゃなくて悪かったわね。
どうしたの?びっくりして大きな声なんか出さないでね。
えっ?
(瑞江)あっちょちょっと。
お母さん私はもうあなたを抱き締められるくらい強いの。
強くなったの。
覚えといて。
じゃ仕事あるから。
いってきます。
いってらっしゃい。
変な子。
フフフフ。
フフフ。
やだ。
何で泣いてんだろう。
泣いていいんだよ。
あったかかった。
あの子。
あったかかったの。
(忠幸)うん。
(瑞江の泣き声)書き直しだ。
ちょっと。
この報告書のどこが。
戸部の頭部を高岡の遺体の下地中30cmから発見するまでの説明がまったくなってない。
誤字脱字文法の誤りについては赤字で印が付けてある。
(ため息)もしもしどうした。
(ため息)えっ?相手のケガは。
芳秀はどうしてる。
ああまだ仕事がな。
いや今から帰る。
9時には着く。
ああ大丈夫だ。
じゃあ切るぞ。
(通話を切る音)
(日下)悪いが家に戻らなきゃならない。
俺の報告書だけ遅れるようなことはしないからと係長に伝えといてくれ。
ええ。
お宅で何か?息子がいじめに耐えかねてひと悶着やらかしたらしい。
じゃ頼んだぞ。
あっ。
口が滑った。
今のこと係長に言うなよ。
了解。
何やってんの?
(菊田)謹慎祝いどうです?はあ?飯行きましょうって誘ってるんですよ。
(ため息)だったら最初っからそう言いなさいよ。
もしかして照れてます?誰が…。
(ため息)何年一緒にいると思ってんすか。
動きぐらい読めます。
フフフフ…。
次職場でやったら殺す。
はい。

(勝俣)よお。
葉山君。
どうしてここが。
(勝俣)偶然だよ偶然。
焼酎お湯割り芋。
フッ。
がっつり肉でも食いますか。
今日は肉よりは和食かな。
あっ和食。
俺知ってるとこあります。
(菊田)もしもし。
今から2人って入れますか?はい。
じゃあお願いします。
2014/06/05(木) 15:53〜16:48
関西テレビ1
[終]ストロベリーナイト #11[再][字]

「こんなにも人を愛した殺人者がいただろうか〜ソウルケイジ」
竹内結子 西島秀俊 生瀬勝久 武田鉄矢

詳細情報
番組内容
 玲子(竹内結子)による、高岡の実家付近への聞き込みで、意外なことが判明した。今まで「高岡」だと思っていた人物は、実は別人だった。玲子は「高岡」が、内藤和敏という男で、全身麻痺で入院している20歳の内藤雄太(森義洋)の父親、そして、内藤君江(南風佳子)の弟だと推測する。13年前、地上げに巻き込まれて高岡賢一は自殺。暴力団のフロント企業である中川建設は、高岡の死が土地取引の障害になるため隠ぺいしたい
番組内容2
と考えた。その頃、自分の起こした交通事故で妻を死なせ、息子を全身麻痺にした男がいた。それが、建設作業員の内藤和敏(石黒賢)である。息子の入院費を工面できずに困っていた内藤に中川建設が近づく。中川建設は、自殺したのは高岡ではなく内藤であるかのように偽装。内藤は、戸籍乗っ取りで「高岡賢一」として生きていくことを決意したようだ。そして、この保険金詐欺により、姉の君江に3000万の保険金を受け取らせ、
番組内容3
雄太の入院費にあてたようだ。おそらくこの保険金詐欺と戸籍乗っ取りのネタで、内藤は木下興業の戸部真樹夫(池田鉄洋)に脅迫されていたのだろうと思われた。戸部が高岡(すなわち内藤和敏)を殺害したのだろうか?戸部の行方は、今もって分からない。
 多摩川で遺体の一部、胴体が発見され、胴体のDNAが「高岡」の左手首のものと一致した。だが、玲子は胴体が「高岡」のものではないと推理する。
出演者
竹内結子 
西島秀俊 
小出恵介 
宇梶剛士 
丸山隆平 
津川雅彦 
渡辺いっけい 
遠藤憲一