(水の流れる音)
(プランシェ)ウッキ!キッキキ〜!
(バッキンガム公)ハッハッハあっぱれじゃ!ウキッウキッウキキ〜ッ。
ハッハッハッハ。
(ダルタニアン)じゃあ森の中で会ってたのはアンヌ王妃だったんだ。
(コンスタンス)ええ。
はあ〜ぼくはてっきりあなたのこいびとかと。
やめてください。
こいびとなんていませんよ。
だってわたしには夫が。
ではバッキンガム公は王妃に会わずにロンドンへ帰ってしまうのですか?あの方はまもなく宰相になられるお方。
そうなったら今のように自由には行動できなくなります。
今夜が最後のチャンスだったんです。
コンスタンス決めた!なに?今夜のうちにバッキンガム公とアンヌ王妃を会わせよう。
ぼくがなんとかするよ。
そんなの無理です。
三銃士の力を借りる。
かれらならきっとなんとかしてくれる。
ぼくに任せて!ごしょうかいします。
こちらがイギリスからお見えになられたバッキンガム公です。
(三銃士)はぁ〜。
(バッキンガム公)苦しゅうない近う寄れ。
(ポルトス)ごあいさつを。
(アトス)う〜ん…。
(アラミス)われらフランス国王陛下にお仕えする銃士隊にございます。
三銃士のうわさはイギリスまで聞こえておるぞ。
あっぱれじゃ。
(アラミス)ありがとうございます。
さてコンスタンス。
はい。
ここは寒い。
早く中へ通してくれ。
中と申しますと?余をいつまでげんかんに待たせておくつもりじゃ。
むう〜!残念ながらここがわれらの生活空間のすべてでございます。
おおそれは失礼した。
ではここより広い場所はないのだな?申しわけございません。
気にするな。
(アトス)おれは反対だ!なんであのみょうちくりんなイギリス人のめんどうを見なくちゃならないんだ。
お願いします。
今夜じゅうにアンヌ王妃と会わせてあげたいんです。
王妃は国王陛下のお后だぞ。
バッキンガム公は言ってみればうわ気相手だ。
おれたちに王妃の不りんのかたぼうをかつげっていうのか!てめえはこの女にいいとこ見せたいだけじゃねえかよ。
そんなんじゃない…。
赤くなってるよ。
かわいいねぇ。
聞いてください。
王妃がバッキンガム公に出会ったのはスペインにいらっしゃった時です。
そのころからお二人は愛し合っていらしたのです。
国と国との事情で王妃は泣く泣くバッキンガム公と別れフランスへとついでこられました。
泣ける話じゃねえか。
それを聞くとひとはだぬぎたくなるな。
おれは力にはなれん。
ダルタニアンには申しわけないがわたしもこの話には乗れないな。
われわれにとってリシュリューは敵だがかといって王妃側についたわけでもない。
でもこうも考えられないでしょうか。
もしも密会の現場をロシュフォールにおさえられたら王妃はおしまいです。
そうなると再びリシュリュー枢機卿の天下。
いちばんさけなければならないのはそこではないのですか?確かにそうだ。
アラミスべつに王妃の味方をするわけじゃない。
リシュリューの思いどおりにさせないために王妃に手をかすんだ。
あなたはとてもかしこい女性のようですね。
ありがとうございます。
アトスここはさぁダルタニアンに花を持たせてやろうぜ。
ダルタニアンが一目ぼれした相手がここまでたのんでるんだ。
ポルトスさんやめてください!シ〜ッ!ハッハハ…。
ちがうんですよ!ぼくはそんなことひと言も…。
しょうがねえ。
ダルタニアンのためにひとはだぬいでやるか。
ウッキ〜!ちょっと待ってください!そういうことでは…。
ありがとうございます。
(アトス)ただしおれたちは銃士としてではなくこいつの友人として力をかすことにする。
それが条件だ。
ハッハ!よかったな〜!はい!
(ため息)
(アンヌ王妃)礼ぎをわきまえなさい!レディーの部屋に勝手に入るとは何事ですか!
(リシュリュー枢機卿)美しい女性はいかりにふるえていても美しいというのは本当ですな。
用件はなんです?あなたのすがたを見あなたのにおいをかぎあなたのはだにふれること。
おお〜。
早く立ち去りなさい!ところであの方の件はまことに残念でございましたな。
なんの話です?名前はなんと申しましたかな?あっそうそう!バッキンガム公。
せっかくパリまでお見えになられたのに…。
では失礼いたします。
いちばん残念がっているのはあなたではないのですか?リシュリュー枢機卿。
おやすみなさいませ王妃。
うんいいぞ。
こちらでございます。
おお。
バッキンガム公が!?急いでおめしかえを。
ふん水広場でお待ちです。
わかりました。
シャルロットをよんでください。
となりの部屋にいます。
シャルロット?おまえがいない間にはけんされてきた新しい侍女です。
しかし…。
(アンヌ王妃)心配いりません。
シャルロットはわれらの味方です。
(ミレディーのあくび)ふあ〜。
ふあ〜。
(ドアの開く音)
(ミレディー)はっ!
(せきばらい)シャルロットというのはあなたですか?そうでございますが。
アンヌ王妃がおよびです。
かしこまりました。
(一同)ハァハァハァ…。
さあ急げ!こちらです。
(アンヌ王妃)バッキンガム公とは今生の別れになるかもしれません。
あの方に何か差し上げたいのですが何がよいですか?事は内密に運ばねばなりません。
形に残るものはやめておいたほうが…。
心の中だけにとどめておけというのか。
それがよろしいかと。
いやじゃ。
では王妃もハンカチはいかがですか?どこにでもあるようなものがよろしいかと。
そんなものではだめじゃ。
王妃のいちばんたいせつにしているものではいかがですか?シャルロット。
バッキンガム公がロンドンに持って帰るのですから問題はないと思いますよ。
そうだわ。
(アンヌ王妃)ではこれにしましょう。
ね?これがいいわ。
すばらしいですわ。
きっとバッキンガム公もお喜びになるにちがいありません。
この時アンヌ王妃が手にした12個のダイヤモンドがついた首かざり。
これが後で大問題を引き起こすことになろうとは。
こっちこっち。
アンヌ!お会いしとうございました。
おおわがいとしのアンヌ・ドートリッシュ。
バッキン!この日が来ることを毎ばん夢みておりました。
わたくしもですわバッキン。
(リシュリュー)とうとう会ったか。
きけんとは知りながら。
ミレディー愛の力は偉大だのう。
さようでございますね。
ロシュフォールすぐに向かえ。
あなたから手紙をもらったしゅんかんからわたしはこの日を夢みていました。
え?わたくしは手紙など書いておりませんが。
これはあなたの手紙では?わたくしの字ではないわ。
ではこの似顔絵は?わたくしはこんなに下手ではありません。
はっ!読めましたわ。
リシュリュー枢機卿のしわざです。
にせの手紙であなたをおびき出したのです。
そうだったか。
あの男のやりそうなことです。
しかしこれがワナだとしても余は後かいはしていない。
こうしてあなたにまた会えたのだから。
わたくしもでございます。
ウッキキ〜。
よかったですね。
会うことができて。
だけど心配。
何がですか?リシュリューの耳に入っていなければいいんだけど。
心配性だな〜。
だいじょうぶだよ。
ウッキ!ウキキキ〜ッ!うん?ハァハァ…。
ロシュフォールと親衛隊がこっちへ向かってくる!ダルタニアン!はい!見つかってしまったようです。
すぐにここをはなれてください。
おおこれからいいところなんだが。
お願いします。
親衛隊につかまったらおしまいです。
バッキンガム公これを…受け取ってください。
これをわたくしだと思って。
ありがとう。
(コンスタンス)急いでください。
ダルタニアン!バッキンガム公を連れてにげろ!おれたちはここでやつらを食い止める。
わかりました。
さあ早く!キッキッキ〜!コンスタンスは王妃を!はい。
参りましょう。
バッキンガム公!アンヌ!
(アトス)グズグズするな!
(ポルトス)来やがったぜ!
(ロシュフォール)アンヌ王妃そんな所で何をしておられる。
行け!はい。
さあこちらへ。
早く!そこにいるのはバッキンガム公ではありませんか。
余はバッキンガム公ではない!バッキンガム公だ。
とらえよ!
(親衛隊)はっ!
(アトス)おっと!きさまらどかんか。
どくわけにはいかん!かまわん。
とっぱしろ。
バッキンガム公をつかまえるのだ。
(親衛隊)オ〜ッ!そりゃそりゃそりゃ!これでどうだ!むん!こうなったらまとめていくぞ!
(アラミス)りょう解!
(ポルトス)そ〜れ!わかった!続け!
(親衛隊)オ〜ッ!いくぞ!せ〜の!
(アトスポルトス)そりゃ〜!
(親衛隊)うわ〜っ!ふんっ!ざまあ見ろ!チッ!クソ〜!バカ者!申しわけございません。
ふん!下がってよい。
猊下。
なんだ!?もしも王妃がじゃまならばいくらでも方法はございます。
ミレディーに命じて食事にそっと毒をしのばせることもできますし。
ロシュフォール。
はい。
アンヌ王妃にけっして手を出してはならん!はっ。
それだけはわすれるな。
失礼いたしました。
世話になった。
また会いましょう。
シーユーアゲイン。
ウッキ〜!シーユー。
アンヌのことよろしくお願いしま〜す。
ああバッキン…。
いろいろ助かりました。
よかったですね2人が会えて。
ウキキキ〜。
さあ帰ってねるぞ。
ふぁ〜。
ダルタニアン。
はい。
何かわすれてねえか?はい?まだそうじがとちゅうだ!ハッハッハそうじはあしたでいいよ。
今夜は飲みにいこうぜ。
まだ飲むんですか?もうすぐ朝ですよ。
おら行くぞ!待ってくださいよ。
本当にこれで終わったのか…。
ええ。
実はわたしも不安なんです。
いやな予感がする。
わたしも。
確かにそれは一連の出来事の単なる序曲でしかありませんでした。
アンヌ王妃がバッキンガム公にわたしたこの首かざりがきっかけとなってやがてさらなる大事件がまき起こるのですが…。
うん?何あれ?これどういうてん開?そのてんまつは次回!・「勇気を出して振り返ってごらん」・「そこにはきっと君の仲間がいる」・「あの時、ずっとそばにいてくれたね」・「それが君の永遠の友達」・「あの時、最後まで待ってくれた人」・「それが君の永遠の仲間さ」
本当に見たい番組を視聴者が決める企画オーディション番組…
2014/06/06(金) 00:00〜00:20
NHKEテレ1大阪
新・三銃士「王妃の恋」[字]
アレクサンドル・デュマの傑作「三銃士」を、脚本家・三谷幸喜が連続人形活劇として新たに脚色。青年・ダルタニアンが一人前の銃士として成長していく物語。その第十話。
詳細情報
番組内容
アレクサンドル・デュマの傑作「三銃士」を、脚本家・三谷幸喜が連続人形活劇として新たに脚色。青年・ダルタニアンが、一人前の銃士として成長していく物語。その第十話。コンスタンスのため、王妃とバッキンガム公の密会を手伝うことにしたダルタニアンは、三銃士の力を借りることにする。一方、バッキンガム公に会うため身支度をはじめた王妃は、ミレディにそそのかされ、国王から贈られた首飾りをプレゼントにすることにする。
出演者
【声】池松壮亮,山寺宏一,江原正士,瀬戸カトリーヌ,高木渉,田中裕二,戸田恵子,貫地谷しほり
原作・脚本
【脚色】三谷幸喜
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – その他
趣味/教育 – 幼児・小学生
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