シリーズ世界遺産100「サルバドール・デ・バイア歴史地区〜ブラジル〜」 2014.06.06

(テーマ音楽)アフリカから大西洋を渡る奴隷船の絵。
虐待に耐えた彼らの魂の叫びはやがてサンバのリズムとなります。
ブラジル東海岸のサルバドール・デ・バイア。
16世紀半ばから200年間ブラジルの首都でした。
当時ブラジルはポルトガルの植民地。
サルバドールにはそのころの歴史的な建物が数多く残っています。
色彩豊かなしっくいで彩られた植民地風の邸宅です。
町は砂糖産業を中心にたばこや金の取り引きで栄えました。
交易によってばく大な富を築いたポルトガル商人の寄付で建てられました。
内部はすべて金箔で覆われ「黄金の聖堂」と呼ばれています。
しかしけんらんたる輝きの裏にはおびただしい数の犠牲がありました。
かつてここには奴隷たちを売買する奴隷市場がありました。
広場の名前「ペロウリーニョ」は罪人を晒す台のこと。
主人に反抗した奴隷がむちで打たれ公衆の面前に晒される場でもありました。
ポルトガル支配の300年間奴隷たちはその多くがサトウキビ畑で働かされました。
一日中続く厳しい労働。
手を抜くと足枷をはめられ食事を抜かれました。
そんな彼らを慰めたのが独自の信仰です。
サルバドール郊外の森。
彼らはここにひそかにアフリカの神を祭っていました。
奴隷たちはアフリカの様々な地域から連れてこられたため信じる神が異なりました。
そこで皆が一緒に信仰できるカンドンブレーという宗教を生み出したのです。
私たちアフリカ系ブラジル人は皆3代以上前の家族が分かりません。
だからカンドンブレーの信仰では家族を失った者同士もう一度新しい家族をつくっているのです。
家族はもう心の中にいます。
満ち足りた気持ちです。
新たな宗教の下で新たな家族が生まれました。
神々が地上に降り立つことを祈るカンドンブレーの儀式です。
打楽器が打ち鳴らす2拍子のリズムが強弱の変化をつけて繰り返されます。
これが後にブラジルを代表する音楽サンバになったのです。
毎年2月に開かれるサルバドールのカーニバル。
サンバのリズムが鳴り響きます。
もともとはポルトガル人によるキリスト教の行事でしたが今や祭りの中心はアフリカ系の人々です。
奴隷制が廃止されて既に100年。
人々は先祖の故郷のリズムに乗って情熱的に踊り続けます。
2014/06/06(金) 04:15〜04:20
NHK総合1・神戸
シリーズ世界遺産100「サルバドール・デ・バイア歴史地区〜ブラジル〜」[字]

サンバの誕生 ▽文化遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲

詳細情報
番組内容
サンバの誕生 ▽文化遺産 【語り】鹿賀丈史 【テーマ音楽】久石譲
出演者
【語り】鹿賀丈史
音楽
【テーマ音楽】久石譲

ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 歴史・紀行
ドキュメンタリー/教養 – カルチャー・伝統文化
ドキュメンタリー/教養 – 自然・動物・環境

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