くらし☆解説「虫歯にならないためには?」 2014.06.06

生字幕放送でお伝えします岩渕⇒こんにちは。
10時5分になりました。
きょうは虫歯にならないためには?というテーマです。
担当は中村幸司解説委員です。
6月の4日から10日までは歯と口の健康週間です。
そこできょうは知っているようで知らない虫歯とその予防について聞きます。
中村さん、虫歯にならないために自分の子どもの歯にはちょっと神経を遣っているんですけれども。
中村⇒どんなことをしましたか。
食事のときに、私が口を付けたスプーンでそのままあげないということです。
それは子どもの虫歯のリスクを下げるためには有効な方法の1つとされています。
虫歯は、虫歯菌という細菌が原因になるんですが、虫歯菌というのはいくつか種類があるんですが中でもミュータンス菌これが代表的というかやっかいな細菌なんです。
ミュータンス菌というのは歯の表面にくっついて塊を作っていくんですね。
歯こうとかプラークと呼ばれているものなんですがミュータンス菌は口の中の糖分を、いわば餌のようにしてそれを分解するときに酸を出して歯を溶かして虫歯になってしまいます。
虫歯菌の中でもミュータンス菌がやっかいだというのはどういうところなんですか。
ネバネバとしたものを出すんですが、水に溶けないのがやっかいです。
いってみれば、換気扇にこびりついた頑固な油汚れのイメージです。
歯の表面からなかなか落ちない歯ブラシを使うのは、こうしないと取れないからなんです。
水でうがいをするぐらいではとれないんですね。
ミュータンス菌はほかの虫歯菌に比べて強い酸を出します。
ミュータンス菌が作った歯こうの中ではほかの虫歯菌が活動をして虫歯作りに参加してしまいます。
本当にミュータンス菌は困った存在ですね。
これを抑えるには何がポイントになりますか。
子どもについて言いますと赤ちゃんは、お母さんのおなかの中にいるときは口の中に細菌はいません生まれたあと、口の中に入ってきます。
外からです。
口の中は虫歯菌だけではなく虫歯の原因にはならない細菌も住み着こうとしています。
縄張り争いというか勢力争いみたいなことをしています。
ミュータンス菌など、虫歯菌が強ければ虫歯になりやすい。
ほかの菌の勢力が強ければ、虫歯になりにくいということになります。
この勢力図は大体2歳から4歳ぐらいで決まるというふうにされているので小さいころからミュータンス菌などの虫歯菌が口から入らないようにして勢力が弱い状態にしてあげれば口の中は虫歯になりにくい状態にできます。
できるだけ、この環境を保つんですね。
どうすればいいんでしょうか。
多くは家族の口から子どもの口に入るということで家族が口に入れた食べ物は子どもにはあげないということが1つです。
岩渕さんが言っていたスプーンなどを子どもと一緒に使うのはやめたほうがいいともいわれています。
特に、自分の口に虫歯があって口の中にミュータンス菌が多いと思う人はこういうことに注意をするということが大切です。
子どもとのスキンシップはもちろん大事ですが口の中に入れたものに関してはちょっと注意したいですね。
実はですねこういったこと、実際にすでにやっているお母さんは少なくないんですね。
ただ、せっかくお母さんが注意しているのに、お父さんとかあるいは子どもを預けたときのおじいさんとかおばあさんがこの2つを知らない、理解していないケースがあるとせっかくお母さんが頑張ってるのになかなか効果があげられないというケースがあるということです。
家族全員で子どもの口に虫歯菌が入らないように協力してあげるということが重要だと思います。
みんなが気をつけないといけないですね。
子どもはミュータンス菌を抑えることができますが、すでに住み着いてしまった大人はどうしたらいいんでしょうか。
基本的には歯磨きということになります。
ミュータンス菌の塊の歯こうを落とすということがいいわけなんですが歯磨きをしても歯と歯の間など、どうしても磨き残しができます。
定期的に歯医者さんに行って歯科衛生士など専門の人にきれいに落としてもらうということをしてもらうのが効果的だとされています。
虫歯というと、甘い物というイメージがありますがやはり甘い物をたくさん食べるとなりやすいんでしょうか。
そのことを考えるうえでポイントになるのが唾液なんです。
唾液には殺菌作用があってミュータンス菌など虫歯菌の働きを抑えてくれます。
ほかにも唾液にはいろいろな作用があります。
食事をしたとき口の中はやや酸性に傾きます。
歯の中からはカルシウムなどの成分が抜け出てしまうんですね。
虫歯菌などの作用で虫歯になってしまいます。
ただ唾液があると唾液の中にはカルシウムなどの成分が含まれているので歯が吸収することができます。
カルシウムを取り戻すことができるんですね。
そうです。
一日の生活を朝から夜まで考えてみますと下にいくほど酸性が強くて虫歯になりやすい環境に口の中がなっています。
食事をすると酸性になって虫歯になりやすくなります。
大体食後30分から1時間ぐらいで唾液の作用で戻ってくるんですね。
そしてカルシウムを取り戻すことができるんですがただ食後口の中が戻りかけたときにまた何かを食べてしまうということを繰り返すと酸性になって、いつまでたっても口の中は酸性に傾いた状態になって虫歯になりやすい環境が続いてしまいます。
回復しないうちに食べてしまうからですね。
要するに、だらだらと間食をしないという食生活が歯の健康にとっては大切なんですね。
このことを示すことの1つとして砂糖を多くとる国にもかかわらずその国民には、虫歯が少ないというケースは珍しくありません。
これは食後にデザートなどで甘い物をしっかり食べるので逆に間食はしない傾向があることが理由だというふうにされています。
食べる量というより、タイミングですね。
だらだら食べないということです。
ちょっと気になるのが夜、寝たときなんですが赤い状態で、そのあとどうなるんですか。
寝ているときは味方になる唾液はあまり出ないんですね。
なかなか回復しないんです。
言ってみれば、夜中は歯にとっては危険な時間帯なんですね。
ですから寝る前に何かを食べて歯を磨かずに寝るというようなことをすると赤い状態虫歯になりやすい状態が長い時間続くので虫歯になりやすくなってしまうということなんです。
だから夜の歯磨きが大事だと言われているんですね。
このカルシウムなどを歯に吸収させる青い時間帯、一日の中でいかに長くしておくのか。
これが、虫歯予防のポイントです。
このほかフッ素です。
正しく使うことで、虫歯予防に効果があるとされています。
多くの歯磨き粉にも含まれていますし、歯医者さんに行って歯の表面に塗ってもらうこともできます。
このフッ素は歯の表面を酸に強い物質に変化させてくれます。
ほかにも虫歯菌の働きを弱めたりあるいはカルシウムの吸収を助けたりというようなこともしてくれます。
フッ素というのは歯にとって強力な味方なのですね。
日本で虫歯が少なくなったのはこの影響だと言われてもいますが歯と口の健康週間ですのでこれを機会に虫歯になりにくい食生活をしているか、どうか特に小さな子どものいる家庭では口の中に虫歯菌が入らないような対策が十分にできているのか家族みんなでチェックしてみるというのも必要なのではないでしょうか。
中村幸司解説委員でした。
次回のテーマは、こちらです。
2014/06/06(金) 10:05〜10:15
NHK総合1・神戸
くらし☆解説「虫歯にならないためには?」[字]

NHK解説委員…中村幸司,【司会】岩渕梢

詳細情報
出演者
【出演】NHK解説委員…中村幸司,【司会】岩渕梢

ジャンル :
ニュース/報道 – 解説
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療

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