ストロベリーナイト〜アフター・ザ・インビジブルレイン〜【竹内結子 西島秀俊】 2014.06.06

みずしい梅を樽に漬けていきました。

(玲子)はい姫川です。
分かりました。
すぐ向かいます。

(菊田)毎年晴れますね。
木暮さん晴れ男だな。
(景子)嘘よ。
降ったことあったわよ。
(菊田)えっいつですか?
(景子)確かおととし菊田君が張り込みでどうしても抜けられないって私1人で。
(菊田)ああ。
じゃあ木暮さんじゃなくて俺が晴れ男なんだ。
(景子)ハハハそうね。
どっちかっていうとあの人雨男だったから。
出会った日も結婚した日も死んだ日も雨だったし。
どうしたの?
(菊田)あっいや6年前の事件の子に似てたんで。
(菊田)行きましょう。
(景子)うん。
(秋葉)死亡したのは栗原知世1年生15歳です。
今日は水泳部の練習でそれが終わった後プールがある屋上から転落したようですね。
(木暮)目撃者は?
(秋葉)グラウンドを使ってた部がなかったみたいで今のところは。
(菊田)他の水泳部員は?
(秋葉)今日は自主練だったそうですが6人いた男子生徒は先に全員上がって女子部員4人も栗原知世1人を残して先に上がったと。
(菊田)1人だけ残して?
(秋葉)何か都合良過ぎますよね。
(木暮)いや彼女が自殺するつもりでチャンスをうかがってたんだとしたらそういうことだってあるだろ。

(大柴)おい木暮さっさと上がってこい。
(菊田)木暮さん大丈夫ですか?すごい汗ですけど。
(木暮)うるせえよ。
お前に心配されるほどもうろくしちゃいねえよ。
行け。
(菊田)ご苦労さまです。
(木暮)どんな感じっすか。
(大柴)いや〜まだはっきりとは分かんねえな。
そこ。
(木暮)ここを越えて落ちたということは事故じゃなさそうですね。
自殺か他殺か。
(菊田)そこは職員室ですか?
(大柴)ああ。
転落時職員室に教員が何人かいたが誰も見てなかったって言ってる。
(菊田)水泳部の生徒たちは?
(大柴)簡単な事情聴取をする手はずになってる。
(木暮)おう。
(秋葉)あっ。
あっこれ名簿です。
お願いします。
あっ。
あんま緊張しないで。
(木暮)菊田女子頼む。
(菊田)はい。
(木暮)みんな緊張しなくていいから。
順番に座ってくれるかな。

(生徒)すいません遅れました。
(生徒)すいません。
(菊田)それじゃ始めましょうか。
(警察官)いい?順番に。
(菊田)初めまして小平西署の菊田といいます。
まずお名前から教えてください。
(美代子)多田美代子です。
1年です。
(菊田)どうしたの?ここ。
(美代子)あっ。
(菊田)転んだとか?
(美代子)えっとこれは…。
プールサイドで転んじゃって保健室で。
(菊田)確か保健の先生は今日休みだったはずだけど自分で?
(美代子)いえ先輩が。
先輩?
(美代子)しっしっ篠さんです。
篠さん?
(木暮)どうも訳ありだなあの子たちは。
(菊田)ええ。
(秋葉)あっ自分もそう思いました。
(木暮)男子部員に聞いた話じゃ多田美代子という1年生が2年生の篠和恵を中心にした他の女子部員たちから嫌がらせを受けてたらしい。
(菊田)確かに多田美代子は篠和恵のことを恐れてるようでしたね。
篠和恵は男子部員の木下圭介が好きだったらしい。
ところが最近木下は多田美代子のことを好きになったと友人に漏らしてたそうだ。
(秋葉)それで篠は多田美代子に嫉妬していじめを。
(木暮)篠和恵の家は資産家で彼女が金で後輩たち牛耳ってたんじゃないかってその男子部員は言ってたな。
(大柴)そのいじめと死んだ栗原知世の関係はどうなんだ?
(木暮)栗原知世はどちらかというとその他の1人という位置付けだったようですね。
多田美代子と同学年なのに栗原知世ら他の1年生女子部員たちは金の力で篠和恵の側に付いていたと。
(大柴)じゃあ何で栗原知世が死んだんだ?あっさあ。
(木暮)おい菊田ちょっと付き合え。
べっぴんさんがいる店連れてってやるよ。
(菊田)あっはい。
(景子)は〜いどうぞ。
(木暮)おい飯は食ってきたっつったろ?あんたのためじゃないの。
(木暮)えっ?
(景子)菊田君私の空揚げ大好物だもんね。
(菊田)はい。
(景子)フフフフ。
(菊田)すいません夜分に。
(景子)いいのよ。
菊田君ならいつでも大歓迎。
何言ってんだ。
(景子)ハハハハ。
(木暮)お前鑑識の結果どう思う?
(菊田)栗原知世の指紋ですか?妙ですよね。
現場の柵の上の横棒に1カ所だけ。
左手の人さし指から小指までで親指はなしだなんて。
しかもプールの側に向けて上からつかんだような状態だ。
(菊田)つまり柵に背中を付けて下から手を伸ばしてつかんだ状態。
でもそうなると飛び降りるためには逆上がりみたいにして柵を越えなければなりません。
しかも片手で。
(木暮)うん。
(菊田)もう1つ考えられるのはいきなり柵の上に座ってから落ちた。
(木暮)うん。
まあその方が自然だわな。
(菊田)でも何でいきなり柵の上に。
大勢で栗原知世を抱え上げて落としたんすかね?
(木暮)いやそういうことなら栗原知世も抵抗したはずだし柵をつかむとき親指の指紋も残るはずだ。
(菊田)そうっすよね。
(景子)あんまり飲ませないでねいびきうるさくなるから。
あっそうでした。
けっ。
(菊田)フフフ。
(景子の笑い声)高校生の飛び降りですよね?
(木暮)ええ。
でも見てはいないっすかね。
(木暮)そのころ他の誰かあの屋上見えるとこにいた人いませんかね?
(社員)あ〜そうですね…。
木暮さん非常階段。
多田美代子ですよきっと。
(木暮)こっからじゃ分かんねえだろ。
(菊田)とにかく行きましょう。
先に行きます!
(菊田)多田さん!
(美代子)来ないで!
(菊田)待って!
(美代子)いいから来ないで!来たら飛び降りる。

(菊田)いじめに遭ってたんだよね?それで飛び降りるの?お願いだからもう少しだけ…。
(美代子)私が殺したの!私が知世を殺したの!
(木暮)どうなってんだこりゃ。
(美代子)嫌!
(菊田)よせ!来ないで!
(木暮)行くよ!!行くに決まってんだろうが!その若さで死のうなんてふざけんなよ!世の中にはな生きたくたって生きられない人間だっているんだよ!
(美代子)来ないで!
(菊田)多田さん!
(木暮)菊田!!俺が彼女としゃべってんだ!てめえはすっこんでろ!俺は君より40年も長く生きてる。
でもなまだまだやりたいことあるよ。
定年なったら女房と温泉行きたいとか外国にも行ってみたいなとか。
でもな駄目なんだよ。
医者に言われちまった末期がんだって。
(木暮)参ったよホント。
あと数カ月で脳にも転移して上司の顔も出来の悪い相棒の顔も女房の顔も何にも見分けつかなくなって死んじまうんだそうだ。
だけどバカだよな刑事なんて。
それでもこうやって毎日働いてる。
俺は歩けなくなるまで刑事でいたいんだよ。
できりゃその間に1人でも多く人助けたいそう思ってる。
大した手柄も上げてこなかった。
もうぼろぼろのぽんこつで揚げ句に定年まで全うできないときた。
けどなだからこそもうちょっとだけ誰かの役に立ちたいんだよ。
(木暮)おいで。
おいで。
ごめんなさい。
ありがとう。
ありがとな行かないでくれて。
ごめんなさい。
(木暮)ハハ大丈夫だよ。
大丈夫だ。
(美代子の泣き声)
(美代子)1学期の終わりのころ篠さんに呼び出されて木下先輩のこと好きなのか聞かれました。
別にって言ったら3万円渡されて告白されても付き合わないようにって。
それで?
(美代子)その後何かというと嫌がらせされるようになりました。
着替え中の写真撮られて部活休もうと思ってもその写真をネタに絶対出ろって言われたり。
昨日もクロールですれ違ったときに私の爪が当たったって言われて。
それで後ろから知世にもっと低く地面に付けるんだよって頭を踏まれて。
私篠さんならまだ分かるけど知世は同じ1年なのにクラスも一緒なのにどうしてそこまでできるのって。
(美代子)《うわ〜!》
(美代子)うわ〜って立ち上がったら偶然知世を肩車する形になっちゃって。

(知世の叫び声)・
(知世の落ちた音)
(美代子)でもその後すぐ篠さんが全部なかったことにしようって。
私もうどうしていいか分かんなくなっちゃって。
話してくれてありがとう。
後は俺たちができる限り君がつらくないようにちゃんとやるから。

(木暮)何しんみりしてんだよ。
ホント分かりやすいやつだなお前。
(木暮)ああいうときはなああやってあえて自分をさらけ出して説得するんだ。
よく覚えとけ。
(木暮)菊田1つ頼んでいいか?
(菊田)はい。
たまに女房と会ってやってくんねえか?あいつ友達こっちにあんまりいねえみてえだから。
(菊田)でもそれは木暮さんが…。
(木暮)お前は俺の一番弟子だろ?頼んだぞ!はい。

(景子)それでその美代子ちゃんはどうなったの?
(菊田)結局保護観察にもならずに厳重注意ということで。
そう。
それがあの人の最後の事件だったんだ。
(菊田)さっきの子が美代子ちゃんに似てたんでもしかし…。
やけちゃうな。
モテる旦那を持つと女房はつらいわ。
(景子)私故郷が山形だって言ったっけ?
(菊田)いえ。
(景子)弟夫婦があっちでホテル経営しててね楽させてやれるしまだ働きたいっていうんなら仕事はいくらだってあるから帰ってこいって言ってくれてんの。
(景子)ホント言うとちょっと気持ち傾いてたとこあんの。
さみしいなって最近やっぱり思ったりして。
んっ?あれ?
(景子)でもね今みたいな話聞いちゃうとやっぱり東京離れられないなって思うのよね。
あの人が命懸けて守ってた場所だもん。
きっとここにいると空の上から見守っててくれてるんだろうなって思えるじゃない。
ですね。

(勝俣)よう若えの。
(葉山)勝俣主任ご無沙汰してます。
(勝俣)ああ。
いや〜お前今上北沢署の強行犯なんだって?
(葉山)ええ。
(勝俣)ふ〜ん。
しかしお前もよとんだ貧乏くじ引いちまったもんだよなうん。
頑張って捜一まで上がってきたのによお前姫川みたいな暴走女のおかげでよまた所轄に舞い戻りだ。
あ〜しかしとんだとばっちりだったな。
(葉山)いえ全て自分の判断ですから後悔はしていません。
(勝俣)無理するなよお前。
捜一戻りてえだろ?
(葉山)辞令が出れば自分はどこにでも。
出やしねえよお前。
あっそれと昇任試験なあっちの方も諦めた方がいいよ。
俺っちらはよ上から1回にらまれるとよ二度と上がれないようにできてんだうん。
何だったら俺が引っ張り上げてやってもいいぜ。
あれ?姫川が引っ張ってくれるの待ってんの?駄目駄目。
(葉山)どうしてですか?人間はな二とおりしかない。
まず1つは人殺しのできない人たち。
でもう1つは人殺しのやつらだ。
姫川は人殺しの目つきだよ。
(バイブレーターの音)葉山です。
はい。
分かりましたすぐに向かいます。
(勝俣)どうした?近所でお年寄り同士のケンカがあったみたいで。
(勝俣)か〜じじいのケンカの仲裁かよ。
まあお前もよどうしてもどさ回りが嫌んなったら俺んとこ連絡してこい。
(葉山)あの勝俣主任はなぜ自分のことを?決まってるだろ気まぐれだよ。
フフフフ…。
(千尋)おじいちゃん刑事さん来ていただいたわよ。
どうぞ。
(葉山)すいません。
上北沢署の葉山です。
お話を伺いに参りました。
何があったのですか?
(正継)何がもくそもあるか!待ってくれと言っただけなのに何なんだあの男は。
今すぐ行って逮捕しろ。
(葉山)こちらはなにぶん事情が分かりませんので順番にお話を伺ってまいります。
え〜まず谷川さんにどなたかが危害を加えたということでよろしいのですか?
(正継)ああそうだ。
(葉山)お相手の方は?
(正継)堀井辰夫だ。
三軒茶屋の将棋サロンで顔見知りになってうちに指しに来ないかと誘ったんだ。
(葉山)堀井さんはどこにお住まいの方ですか。
(正継)知らん。
将棋サロンで聞きゃ分かるはずだ。
早く逮捕に行け!
(千尋)おじいちゃん。
先ほど待ってくれと言っただけで暴行を受けたとおっしゃいましたがそれはいわゆる将棋の「待った」のことですか?もちろんそうだ。
堀井さんは将棋の「待った」で腹を立て殴ってきたと?子供じゃないんだ。
いちいちそんなことで腹を立てる方がどうかしてる。
早く捕まえに行け。
(千尋)すいません。
普段からああいう横柄な人でホントにお恥ずかしいです。
(葉山)いいえ。
(警察官)では後はこちらでやっておきますので。
(葉山)お願いします。
(千尋)あの。
(葉山)はい?
(千尋)あっすいません。
これはちゃんと聞こえたわけじゃないんですけど。
(葉山)はあ。
(千尋)下で物音がして何かなって思って部屋から出たとき怒鳴り声が聞こえたんです。
相手の堀井さんって方が言ったと思うんですけど。
堀井さんが何と?「お前に殺された」って。
殺された?
(千尋)たぶんですけど。
たぶんですか。
(千尋)あの葉山さんにこのまま調べていただくことはできませんか?
(堀井)谷川さんのことですか?
(葉山)ええ。
先ほど谷川正継さんからお話を伺ってきました。
谷川さんのお宅で何があったのか話していただけますか?
(堀井)2局目の終盤にさしかかっていたでしょうか。
私の王手飛車取りという場面で谷川さんは…。
(正継)《ちょっと待った》
(堀井)それで急に腹が立ってつい殴ってしまいました。
そのとき足音がしてそれでわれに返ってそのまま。
(正継)《あっ痛》こう言っては何ですが分別のある大人同士しかも将棋で待ったをかけただけですよ?それで殴るというのは。
(堀井)ご迷惑を掛けて申し訳ありません。
谷川さんには謝りに行くつもりです。
もうよろしいでしょうか?
(葉山)まあ当事者同士で解決していただくのが一番かと。
(堀井)あっじゃあ。
(葉山)あっ堀井さん。
あなたは谷川さんを殴った後何かを叫びませんでしたか?いえ何も。
(バイブレーターの音)はい。
単なるケンカのようです。
傷の程度も大したことありませんし。
ちょっと待ってください。
はい?
(隆仁)あの親父何かしたんでしょうか?あっ息子です。
聞き間違いだとは思うんですが辰夫さんがケンカの際にお前に殺されたとかそんなふうに怒鳴ったとか。
(隆仁)殺された?
(葉山)あの一応お聞きしておきますが辰夫さんの近しい方でどなたか事件に遭われたりとか殺されたという方はいらっしゃいますか?
(隆仁)まさかいないですよ。
近しいといえば母が13年前に亡くなってますがまあ病死でしたし。
(葉山)病死?
(隆仁)ええ。
心臓の病気で発作を起こして。
あれ?でもあんとき…。
(葉山)何か?
(隆仁)あっお恥ずかしい話なんですが母は亡くなる少し前から発作を抑える薬を飲んでいなかったようなんですよ。
親父は大手の金属加工メーカーを定年退職した後地元の町工場に再就職したんですがその工場が業績不振で給料を払ってもらえなかったらしくて。
それで薬を。
(隆仁)親父はそのことを母が亡くなった後医者に言われたそうです。
何でちゃんと薬を飲み続けなかったんだって。
その工場は?
(隆仁)確か杉村金属加工ですね。
(杉村)堀井さんにはね悪いことしちゃったなって今でも思ってんの。
辞める前半年近く給料出せなくてさ結局そのまま辞めてもらうことになっちゃって。
っていうのもねあそこにいる若い方。
ケンジっていうんだけど。
あいつに一とおり教えるまではって堀井さん頑張ってくれたんだよね。
しかも俺の給料はいいからケンジに払ってやってくれって。
今俺たちが食えてるのは全部堀井さんのおかげ。
そうですか。
(杉村)で堀井さん何かあったの?いえ大したことじゃ。
では。
(葉山)どさ回りか。
(杉村)えっ?
(葉山)いや。
お忙しいところありがとうございました。
(杉村)でもさタダ働きさせたうちが言うのも変だけど年金制度ってのはありゃどうにかならんもんかね。
ひどい話だぜ聞いてみると。
(葉山)年金?何の話ですか?
(杉村)あら堀井さんだよ。
堀井さん?年金について何かあったんですか?
(杉村)あったも何もあの穏やかな堀井さんが奥さんの四十九日のとき俺に言ったもんねおっかない顔してさ。
うちの女房は厚生省と社保庁に殺されたようなもんだって。
殺された?
(葉山)つながった。
(正継)やつはわびてきたか?
(葉山)ええ。
殴ってしまったことに関しては悔やんでいらっしゃるようでした。
しかし私にはどうしても理解できませんでした。
将棋で待ったをかけただけで相手を殴るなんて。
(正継)まったくだ。
おかしいとしか思えん。
(葉山)しかし今は分かる気がします。
(正継)んっ?
(葉山)現在谷川さんは特殊法人で理事長をされているそうですがもともとは厚生省にお勤めだったそうですね。
厚生省で事務方のトップにまで上り詰め一時は年金のゴッドファーザーと言われるほどだったと。
(正継)それがどうした?谷川さん教えてください。
なぜ多くの人がもらえるはずの年金が1カ月分カットされているのですか?何を言ってる。
(葉山)60歳の定年で会社を辞めた後再就職をする人々は大勢います。
しかしそういった人たちが再び仕事を辞めいざ年金をもらおうとしたときに翌月からではなく翌々月からしか支給されないのはなぜでしょうか?そんなのは法律でそうするよう定められているからに決まってるだろう。
確かに今の法律ではそうです。
しかし1995年年金法が改正され同じケースでも翌月から支給されるように決まった。
ところが厚生省と社会保険庁はそれ以降も翌々月支給をし続け2000年4月あらためて支給を翌々月からとするよう年金法の条文を書き換えてしまった。
合法的に条文を改めただけだ。
要するに厚生省と社会保険庁は翌月支給だったところを勝手に翌々月支給とし最終的にはその間違いすら合法とするよう自分たちの都合のいいように法律をねじ曲げた。
違う。
まるで違う。
なぜ95年の時点で翌月支給と法改正されたのを5年間も無視して1カ月分のカットを続けたんですか?君な2000年までの5年間でこのケースに該当する受給者はおおよそ40万人。
追加支給額は700億円に上るんだぞ?しかもそれを公にすれば社会的非難を浴びる。
そんなことをわざわざやる意味があるか?だから堀井さんは言ったんですよあなたみたいな人にあいつは殺されたんだと。
あいつというのは堀井さんの奥さんのことです。
何の話だ。
(葉山)堀井さんは定年後町工場に再就職をした。
だが給与の不払いが続き仕方なく年金生活ができるよう手続きを行った。
だがそこで思わぬ待ったをかけられた。
年金の支給は翌々月からだと言われたのです。
その間生活を切り詰め持病の薬を飲まずにいた奥さんが亡くなりました。
堀井さんは年金の支給を待ち奥さんを亡くされた。
その堀井さんに対してあなたは将棋でまた待ったをかけた。
これ以上何を待てというのだと堀井さんの怒りに火が付いた。
そういうことだと私は解釈しましたが。
バカも休み休み言え。
そういうことならむしろ堀井の女房が死んだ原因は給料を払わなかった町工場の方にあるんじゃないのか?だいたいそんな所とっとと辞めてもっと早く手続きをすればよかったんだよ。
無給を覚悟の上で働くそういう尊い意思だってこの世の中にはあるんです。
詐欺まがいの搾取を続けてきたあなた方に堀井さんの決断をとやかく言う資格は…。
黙れ!!貴様だって官の人間だろ。
警察だって裏金作ってるじゃないか。
天下りも利権も散々むさぼっとるだろ。
そのとおりです!警察にも私腹を肥やし不祥事をひた隠しにするくずはいる。
だが少なくとも俺が尊敬した上司や仲間たちはそれに立ち向かった!腐った官僚と刺し違えて胸を張って桜田門を去っていったんだ!!1つだけ忠告しておきます。
今回あなたは相手が堀井さんだったから殴られただけで済んだんです。
他の人間だったら刺されていたかもしれない。
首を絞められていたかもしれない。
本当にどうなっていたか分からないんですよ。
(千尋)すいません。

(堀井)しかしあそこまで調べてるなんて思いもしませんでした。
やっぱり警察ってすごいんですね。
(葉山)いえ自分はまだまだです。
この事件を軽く見て堀井さんの思いを理解しようともしていませんでした。
警察官として一番大切なことを忘れるところでした。
(堀井)いや。
いや悪いのは私なんです。
家庭のことは少しも顧みずに仕事ばかりしていたんですから。
それがどれほど妻に負担を与えていたか気付きもしなかったんですから。
愚かですよね男なんて。
あっそういえば堀井さん堀井さんはいつの段階で谷川さんが元厚生官僚だと知ったんですか?ほんの偶然ですよ。
ちょっとした偶然です。
(勝俣)《人殺しの目つきだよ》こんにちは。
社長さんいてはる?社長おんの?おらへんの?
(片山)社長出てますけどどちらさま…。
戻んねやろ?ほな待たせてもらうわ。
(片山)あの…。
お宅回ってんの?
(片山)回ってると言いますと?品物に決まってるやん。
しっかり回せてんの?
(片山)まあそれはそれなりに。
ほなあれロレックス。
まとめて入れられたりするん?
(片山)ロレックスの何ですか?あんたな人のなり見て商売の中身くらい察しいや。
テンポイントダイヤのに決まってるやろ。
で何?お宅はお客にお茶も出さへんの?
(片山)加奈ちゃんお茶お出しして。
(桜井)はい。
(片山)でいかほどの物を?300の物をお幾つぐらい?なんぼ用意できるん?
(片山)お急ぎならば3個は確実に。
はっ?あかんあかんそんなん話になれへんわ。
あんたなこっちは子供の使いやないねんで。
3個ぽっきりで目玉になるわけないやろ。
恥ずかしゅうてお得意さんにもよう言わんわ。
少し時間さえいただければ。
最低70。
いややっぱ100やな。
あっけどぱちもんはあかんで。
うちの会長そういうん死ぬほど嫌いやから。
まあいうても死ぬんは会長とちゃうけどな。
死んだ?
(捜査員)切るぞ。
(捜査員たち)はい。
(捜査員)頭気を付けて。
(捜査員)はい。
嘘。
(東尾)知り合いか?ええ。
まあ通勤でいつもこの前を通るので挨拶くらいですが。
(史子)お父さん。
(史子)お父さん!
(史子)そりゃ商売大変でしたけど。
でもやっと融資してくれる人が見つかって。
そのおかげで最近は持ち直してたんです。
だから自殺なんてするわけないのに。
融資を?
(史子)三怜商事っていう小さな会社です。
3カ月ほど前に知り合いの問屋さんの紹介か何かでいらして当座の運転資金にって300万融資してくださったんです。
それだけじゃなく新しい取引先もいくつか紹介してくださって。
いい人に出会えてよかったって真面目にやってればいいことはあるもんだって喜んでたのに…。
奥さんここ最近のお取り引きで何か変わったことはありませんでしたか?急に大口の注文が入ったとか。
(史子)注文のことは全部お父さんがやってたんで私は。
あの中の物拝見してもいいですか?
(史子)ええどうぞ。
奥さんこれはご存じでしたか?
(史子)はい?
(史子)えっ何これ?何で?相手の会社は普段からお取り引きのあるところですか?
(史子)ええ昔から。
でもこんなわけないです。
うちがこんな高い物こんな大量に注文するわけがありません。
だってこれ3,000万近くなるじゃないですか。
こんなの払えるわけないしそれにこんな商品うちに届いてません。
奥さん。
奥さん奥さん。
その三怜商事の担当者の名前と連絡先分かりますか?
(史子)あっはい。
(史子)社長が黒沢さんっていって。
えっえっあっ黒沢さんこれです。
あと今村さんっていう秘書の女の人が一緒でした。
お借りします。
(アナウンス)「おかけになった電話番号は現在…」
(舌打ち)
(東尾)取り込み詐欺?ええ。
自殺した赤木社長はそれに利用された可能性があります。
3カ月前黒沢という男が300万円を融資しその後2カ月は黒沢を通じて新規の取引先と通常の規模の取り引きがあったそうです。
たぶん自分たちのことを信用させるためでしょう。
その後すぐ覚えのない多額の請求書が送られてきています。
(東尾)どっから?え〜昔からのなじみの取引先数軒から。
そのうちの1軒に確認したところ確かに赤木社長の名前で大量の発注があったので工場をフル稼働させて商品を指定場所に送ったそうです。
(東尾)赤木社長の所ではなく?黒沢たちがどこか別の場所に送らせてそれをバッタ屋か量販店に売りさばいたんでしょうね。
まあ安く見積もっても1,000万単位のもうけになっているはずです。
赤木社長の元には多額の請求書だけが残りそれを苦に自殺か。
古くからの取引先も多額の被害を被ったことになりますからその責任も感じていたのかもしれません。
けさその取引先に赤木社長から電話があったそうです。
どんなことをしてでも代金はちゃんと支払うと。
(東尾)保険金をそれに当てようとした?東尾課長。
(東尾)んっ?このヤマ私にやらせてください。
お前の話がホントならこれは詐欺事件だ。
本部の捜査二課の事案になる。
うちの出る幕じゃない。
ネタをつかんだのは私です。
私が黒沢を挙げます。
(東尾)バカ言うな。
ヤマってのは早い者勝ちで取るもんじゃないよ。
分かりました。
ではこの件は聞かなかったことにしてください。
失礼します。
(東尾)ちょっおっおいおいおいちょっと待てって。
聞かなかったことにしろってのはどういうことだ?言葉のとおりです。
(東尾のため息)
(東尾)お前は何様のつもりだ?私は刑事として…。
(東尾)本部で勝手なことやって周りに迷惑掛けたの誰だ?所轄に落ちてきた途端またルール破りでおんなじこと繰り返すつもりか?詐欺事件に首を突っ…。
ですから聞かなかったことにしてください。
(角田)紹介?玲子ちゃんに?そう。
こういう物とかあと大量のガラス食器とかを非正規ルートでさばくようなね。
ねえそういうちょっとヤバい仕入れルートに知り合いいない?
(角田)そういうのさ「はいいます」って言いにくいよね。
お願い。
もう。
まあいるけどいるけどさでもそういう所に玲子ちゃんみたいに表社会で立派な仕事をしてますって顔の女の子が行っても相手されないよ。
じゃあどんな顔してけばいいの?一番手っ取り早いのはうさんくさくて怪しい女バイヤーに成り済まし。
(塚本)もう白鳥さんこの業界じゃもうすっかりもう有名人っすから。
まあどっかで話聞いたみたいで紹介してほしいって引き屋グループがいて。
っていっても男女2人組みたいなんすけど。
ふ〜ん。
(塚本)ただちょっとヤバい気がして。
ヤバいって何で?
(塚本)そいつら普段は関西方面のバッタ屋に卸してるらしいんですけど白鳥さんの噂聞き付けてたぶんバッタ屋より高く買ってくれると踏んだんだと思うんですよ。
まあ数は持ってるらしいですけど。
もしかしたらまあたちの悪い連中かも…。
塚本君うちそういうの欲しかってん。
それ乗るわ。
多少の危ない橋はこっちも覚悟の上や。
その人らと連絡取って。
(北野)もしもし白鳥さんの携帯ですか?私六角商事の塚本さんからご紹介いただきました北野と申します。
あっではファー付きのベージュのコートを着ていきますのでよろしくお願いいたします。
(北野)はい北野です。
あ〜北野さん?白鳥です。
ごめんなさい今な途中で車ぶつけてしもてもうすぐ警察来るし相手は騒ぐしでどうにも動かれへんのやわ。
申し訳ないけど今日の約束キャンセルさして。
事故じゃしょうがないですね。
落ち着いたらまたこっちから連絡さしてもらいます。
あっ警察来たんでほな。
(北野の舌打ち)
(土井)おい追ってんのはあのベージュのコートの女か?ええ。
だったら退け。
退けるわけないじゃないですか。
素人が人のヤマかき乱して邪魔すんじゃないよ。
いいんですか?マル対見失いますよ?
(土井)とにかく引っ込んでろ。
ビンゴ。
素人はどっちだっつうの。

(土井)このマンションか?部屋はどこだ?土井主任まさかただで教えてもらおうなんて思ってらっしゃいませんよね?お前な…。
女の本名は?
(土井の舌打ち)
(土井)矢口真澄。
追ってるの彼女の他に男もいますよね?主犯の。
お前何知ってるんだ?矢口真澄の写真撮ったらすぐ下さい。

(ドアの開閉音)
(土井)早かったな。
何か忘れ物でもし…。
何しに来たんだよ!矢口真澄の写真いくら待ってもくれないんでこっちからもらいに来ました。
(土井)しつこいやつだなったく。
今ここで二課の皆さんが女の部屋張り込めてるのは誰のおかげでしたっけ?尾行の失敗を上に黙ってあげてるのはいったい誰でしょう?分かったよ。
どうも。
一緒に写ってるこの男は?恋人らしい。
車のディーラー。
でもシロだ。
他に出入りしてる人間は?いない。
今のとこ外で会ってんのはこの男だけだ。
土井主任。
えっ?矢口真澄には兄か弟がいます?確か兄貴がいたな。
資料見せてください。
何でお前に…。
二課の勝山課長相変わらずうるさいんですか?部下の失態とか。
分かったよ!きょうだいで詐欺やってるっていうのか?まあ男女が組んでの犯罪の場合大抵は深い関係にあるんです。
そうしないと裏切りが怖くて一緒に危ない橋なんか渡れない。
でも矢口真澄には別にちゃんと恋人がいる。
まあ二股って可能性もありますけど。
でも男女の関係以外で同等かそれ以上に深い裏切りを回避できるだけのつながりといえば血縁です。
まあ一理あるっちゃあるが。
「兄吉田勝也」吉田?矢口じゃなくて?婿養子になってんだよ。
なるほど。
ではこの男の写真至急入手してください。
(史子)この男です。
この男が黒沢です。
それでこの人が秘書です。
間違いありませんこの2人です。
ありがとうございます。
(土井)どうしてもやるのか?はい。
(土井)でもな姫川捜査協力はいいとしても詐欺事件はあくまで二課の担当だ。
取り調べのしかただって殺しとは違うんだよ。
お前が間違ったやり方したらこっちがこつこつ調べてきた別の詐欺の立件だってぱあになる可能性だって…。
じゅうぶん承知しております。
そこまでして手柄が欲しいか。
人のヤマを横取りしてまでのし上がろうとする女デカ昔からの噂は本当だったってことだな。
正義感を大義名分にしてホシを挙げるためだったら周りはお構いなし。
(ため息)それにしても何でこのヤマにこだわるんだよ。
池袋西署に行って初めてのヤマらしいじゃねえかよ。
それを何好きこのんで畑違いの詐欺事件なんかをよ。
所轄に来て前よりちょっとだけ見えるものが増えたからかもしれません。
それにこれは畑違いじゃありません。
吉田勝也さん一流といわれる大学を出て一流といわれる商社に入社。
ご実家は横浜。
お父さまは元銀行員。
お母さまは旧家のご出身。
あなたも妹の真澄さんも何不自由なくお育ちになったみたいですね。
奥さまのお父さまは飲食店を7軒も持っていらっしゃる実業家。
婿養子に取ったくらいだからいずれはあなたに全てお任せになるつもりだったんでしょうね。
赤木芳弘さんご存じですね?あなたが取り込み詐欺に利用したケイワ硝子の赤木社長。
(吉田)あの人自殺したんですってね。
まさか私のせいにしようとしてるんじゃないですか?確かに融資はしてました。
だけどそれ以外は何も知りません。
いまさらしら切っても無駄ですよ。
ケイワ硝子の他にも計17社から被害届が出ているし証拠だって目撃証言だってあるんです。
へえそうなんですか。
なぜそんなにお金が必要だったんですか?
(吉田)さっき刑事さんが説明してくれたじゃないですか。
私はお金に困ったことがない。
だからお金を必要としたことがない。
ただ増やしていく物。
楽しく増やして楽しく使う。
ただそれだけのことです。
金持ちがお金を増やすことが罪でしょうか?貧乏人が貧乏を言い訳に自殺する方がよっぽど罪だと思いますけど。
お金を増やすことが悪いなんて誰も言っていません。
ルールを外れてそれをすることが悪だということくらい分かりませんか?だから私は何もしてません。
赤木さんと会ってお話をなさったわけだから赤木さんが長年どうやって地道にこつこつ仕事をなさってきたかどれだけ信用を大事にしてどれだけお金のありがたみを感じて生きてこられたのか少しは感じなかった?そう言われてもな。
ただもっと頭を使えばよかったのにとしか。
みんなね頭使って汗流して歯食いしばってそうやって1円の重み5円10円100円の重みを感じて生きてんの!あなたにそうやって笑う資格なんかない。
資格がないどころか生きてる価値もない。
あなたが楽しく汚く増やした大量のお金に埋もれて窒息死でもするのね。
昨日ちらっと名刺見ました。
あんた強行犯捜査係の刑事なんだって?なぜでかい顔して俺の取り調べなんかしてる?こういう場合捜査二課だろ。
俺は誰のことも殴ったり刺したりなんかしていない。
ましてや殺人を犯したりもしていない。
なのに何であんたなんだ?ハア…。
決まってるでしょ殺しが私の専門だからよ。
あなたのしたことは間違いなく殺人です。
あなたはマネーゲームの勝者でもなければげすな盗っ人でもなく取り込み詐欺という凶器を使って赤木芳弘さんを殺した立派な人殺しです。
(ため息)少し早いけどお昼にしましょうか。
留置場のお弁当じゃ口に合わないかもしれないけどたくさんの人が手間暇かけて作ってるの。
お百姓さんが苦労して作ってくれたお米を食べて野菜の煮物も食べて自分のしたことを考えなさい。
そのお弁当代が皆さまの税金から支払われていることはお忘れなく。
あ〜!
(土井)姫川お前間違ってるよ。
分かってます!土井主任のおっしゃるとおりこれは詐欺事件です。
二課の事案です。
でも人が1人死んでるんですよ。
それを目の前にして黙ってろなんて私には無理なんです!手柄がどうとか正義感がどうとか何とでもおっしゃってくださって結構ですから。
これからも私は私のやり方でやっていくだけです。
(土井)飯。
はい?ちょっと前までこっちにいたくせにもう忘れたのか?留置場の昼飯はパンだ。
米も煮物も出ねえ。
あっ。
あ〜そうでしたね。
選べ。
すいません。
フフ。
(ため息)
(プルトップの開く音)
(ため息)
(ため息)
(井岡)結構な数刺されてまんな。
(小峰)背中5カ所の他に胸部2カ所腹部1カ所。
(井岡)この右手は?
(小峰)発見時からその状態だった。
携帯もな。
(井岡)携帯?おっ。
あ〜誰かに電話しようとしてたんやな。
あっすいません。
小峰はん。
(小峰)んっ?
(井岡)最近姫川玲子主任に会いました?
(小峰)いや。
それにあいつはもう主任じゃないだろうが。
この間ね僕んとこ電話あったんですよ玲子ちゃんから。
僕に会いたいって僕の関西弁が恋しゅうて恋しゅうてたまらん…。
ちょっと待って。
恋しゅうて恋しゅうてたまらんって。
ハハもうその晩即刻デートですわ。
場所はあの巣鴨のとげぬき…。
日下主任。
(日下)井岡。
(井岡)はい。
(日下)その報告はこのヤマに必要か?
(井岡)いえ全然。
(日下)ご苦労さん。
(小峰)お疲れさまです。
(日下)また異動になったのか?
(井岡)はい。
先週からこちらの高島平東署に。
もうあちこちの所轄から来てくれ来てくれって…。
(日下)マル害の身元は?
(井岡)あっえ〜とですねここの住人の吉原秀一46歳。
え〜職業は自由業です。
(日下)具体的には?
(井岡)ああ賃貸契約書の記載が自由業でしたので。
あと大家も詳しくは聞いてなかったみたいですね。
けどマジシャンちゃいますか?
(日下)その根拠は?
(井岡)いやこちらの荷物から。
(日下)臆測はいらない。
今現在ある事実だけ述べてくれ。
(井岡)あっはい。
(井岡)携帯電話にかける途中の番号が残ってました。
(日下)「045」の「666」
(井岡)045いうたら横浜の方ですよね。
横浜の誰かに電話をかけている途中に刺されたっちゅうわけですか。
(日下)井岡。
分かってますよ。
「お前の臆測はいらない」でしょ?けど刺された後にかけるんやったら110番か119番でしょ普通。
何でわざわざ長い番号押してね遠い横浜の人間に助け求めなあきまへんのや。
(日下)その可能性ゼロか?
(井岡)いやゼロかって聞かれたら…。
(日下)もしマル害に警察や消防に連絡できない訳があったとしたら?その電話の主にどうしても伝えなくてはならないことがあったとしたら?
(井岡)はあ。
(日下)じゃあよろしく。
(刑事)はい。
(日下)できたか?
(井岡)はい。
吉原秀一の電話帳コピーしてきました。
しかしこの署から支給される携帯電話ええかげんスマホに変えてもらえまへんかね。
久しぶりのこの感触何か勘狂うわ。
(日下)ちゃんと入ってるか確認したか?
(井岡)いやデスクがちゃんと確認したと思いますよ。
えっとえ〜…。
(日下)姫川は元気だったのか?
(井岡)はい?何です?
(日下)いや何でもない。
(日下)よし53人全員頭から当たっていこう。
はい。
(日下)吉原さんとはどういうお付き合いだったんでしょうか?
(青木)馬仲間。
競馬や競馬。
1年くらい前かな?シュウさんから赤鉛筆借りたのがきっかけで馬の帰り飲みに行ったりするようになったんだよね。
優しくていい人だったのにな。
(日下)吉原さんのお仕事はご存じですか?
(青木)超能力者でしょ?はい?いえあのその超能力者っちゅうのはいわゆるその超能力を使う?
(青木)はい。
(日下)それはつまりマジシャンとかそういう類いの仕事ということですよね?
(青木)芸能事務所には入ってたみたいだけど。
でもあの人のは手品じゃないんだよな。
俺ね目の前で見たんすよ。
シュウさんがただじっと見詰めると…。
10年前にこちらの事務所に入る前のことは何かお聞きになってますか?
(名波)いえ何も。
それでは最近のことを。
お仕事は順調でした?
(名波)売れっ子ってわけじゃなかったですね。
性格的にあまり向いてなかったのかもしれません。
ちょっと陰があるっていうか。
(日下)マジックの腕はどうでした?
(名波)あっそれはまあプロとしては及第点っていうとこでしょうか。
ただ私も長年マジシャンやってましたから同業者のマジックの種は見抜けます。
でも彼のマジックは時々それができませんでした。
(日下)と言いますと?種がないんです。
(井岡)それってもしかして超能力?
(日下)おい。
(井岡)フフ。
まさかね。
私もまさかとは思ったんですけどね。
超能力かも。

(ハトが羽ばたく音)
(井岡)うおハト。
(佐藤)大工として一緒の工務店にいました。
その後お互い独立して。
けど15年前にシュウちゃんは店を閉じて黙って消えちまったんですよ。
それが半年前ばったり会ったんで驚きましたよ。
(日下)どちらでお会いになったんですか?
(佐藤)組合の慰安旅行で行った伊豆の温泉です。
マジックショーで出てきたのがシュウちゃんで…。
(佐藤)《マジシャンなんてびっくりしたよ》《あれから勉強したの?》
(吉原)《がきんときからずっと好きでやってたんだ》
(佐藤)《おお》
(吉原)《大工辞めて自分に何ができるのかなって考えたら手品しかなくて》
(佐藤)あのことがなけりゃシュウちゃんだってまだ…。
(日下)あのことというのは?石こうボード泥棒です。
石こうボードってねその名のとおり石こうでできた縦182cm横91cmの板なんです。
それを家を建てるときに全ての天井と壁に張らなきゃいけないって建築基準法で決まってるんですよ。
家1軒当たり何百枚って数をね。
消費税また上がるけどこの前3%から5%になったのいつだか覚えてます?1997年4月施行でんな。
(佐藤)そう。
忘れもしない4月の1日からです。
家は一生に一度の高い買い物です。
消費税だって半端じゃない。
だから4月1日までに買わなきゃってことでうちらの業界大手弱小問わずちょっとしたバブル状態でした。
ところがその石こうボードが足らなくなっちまった。
国内に3つしかない会社じゃ生産が追っ付かなくなったんです。
あれがないと家は建てられない。
本来なら単価500円の物なのに足元見られて吹っかけられたりしてね。
そうやってやっとの思いでかき集めた石こうボードが盗まれたんです。
結局家が完成したときには消費税は5%になってた。
そりゃお客さん怒りますよね。
工期が遅れたんだから違約金払えって差額分の2%は業者が負担しろってね。
体力のある大手は無事でも俺たち弱小は借金抱えるか店畳むしかなかった。
(日下)吉原さんもそれで?
(佐藤)シュウちゃんは優しいっていうのか人がいいから建て主さんの言うとおりにあれこれ保証金払ってにっちもさっちもいかなくなっちまったんですよ。
(井岡)でその石こうボードの窃盗犯っちゅうのは捕まったんすか?
(佐藤)いえ。
あっけど俺たちの中で噂になったやつはいます。
同じように弱小なのに1軒の工務店だけが石こうボードが不足することなく消費税が値上がりする前に家を引き渡したんですよ。
盗んだって証拠がなかったからどうすることもできなかったけどね。
(日下)それはもしかして。
渡辺繁さんですか?刑事さん何でそれ知ってんですか?吉原さんはその噂を知っていましたか?
(佐藤)あっ噂になったときにはもうシュウちゃんはいなくて。
あっだけどこの前会ったときに話したらそりゃ驚いてましたよ。

(井岡)任してください。
(井岡)こっちや。
(日下)ホントに得意なのか?
(井岡)あのねこのキットを貸し出してくれるっちゅうのがうちの鑑識係がどれだけ僕のことを信用してるかっちゅう証拠になるでしょ。
これどうやってむくんやろ?あれ?何でもできまんな。
(井岡)うお。
はい。

(日下)渡辺繁さんですね?吉原秀一さん殺害の件で署までご同行…。
渡辺!
(井岡)うお〜!うが〜!ヘヘヘヘ。
俺だってねやるときゃやりまっせ。
(渡辺)あいつが金よこせなんて言うからいけないんだよ。
あいつのせいなんだよ!
(吉原)《金は?》
(渡辺)《フフ冗談だろ?》《1億なんて金あるわけないだろ》
(吉原)《持ってこいって言ったよな?》
(渡辺)《あのときは俺だって生きるか死ぬかで必死だったんだよ》《悪いのは俺じゃない。
そうさせた社会が悪いんだ》《恨むんなら社会を恨めよ》《だいたい15年前の窃盗なんてもう時効なんだよ》《それでも一応謝りに来たんだからありがたく思ってほしいよ》《謝りに来ただ?》
(吉原)《別に謝ってなんかほしくないんだよ》《ただ返してくれりゃいいんだよ》《俺の石こうボード》
(渡辺)《やっやめろ!》《俺の工務店俺の人生返せよ!》
(吉原)《何すんだよ》《何すんだよ!》《今ごろ幽霊みたいに出てきやがって》《出てきやがって!》《お前がいけないんだ!》《お前がいけないんだ!》
(吉原)《うわ〜》
(井岡)何かむなしいっちゅうか何とも言えんヤマでしたね。
1つ質問いいですか?
(日下)何だ?
(井岡)日下主任は何で犯人が渡辺繁と分かったんすか?いや確かに電話帳には渡辺繁の名前ありましたけどもそれまで1つも渡辺繁の名前は出てきませんでしたやんか。
(日下)これで吉原秀一の携帯に残っていた番号打ってみろ。
はあ。
え〜045の666。
えっこれがどうかしました?今お前はボタンの左側だけを見て打った。
はっ?いやボタンの左側だって数字…。
右!04566…。
「わたなふ」
(日下)「べ」を出すためにボタンを繰り返し打ってる途中で息絶えたんだろう。
その推理のしかたまるで姫川玲子やないですか。
いや〜日下主任がそう来ましたか。
(日下)俺は別に…。
いやそれやったら何でさっさと渡辺当たらへんかったんですか?玲子ちゃんやったらすぐに…。
(日下)確証がないことにやみくもにぶつかるほど危険なことはない。
犯人かもしれないとなればなおさらだ。
慎重過ぎるほど慎重に。
あらゆる可能性をあらゆる方向から調べ上げる。
それが捜査の基本だ。
姫川でもそうしていただろう。
それと今後二度と捜査現場で超能力などと騒ぎ立てるな。
分かったな?
(井岡)はい勉強になります。
けどね主任。
(日下)何だまだ言いたいことあんのか?
(井岡)さっき鑑識から報告あったんですけども吉原秀一の携帯電話死亡時には閉じていたとしか考えられへんそうです。
携帯に残った吉原の指紋掌紋を精査したところ中にある終了ボタンを押して本体を閉じたときに残ったものしか採取されずその後開いた形跡もなかったそうです。
しかも「0」「4」「5」「6」どのボタンにもあの夜付いた吉原のはっきりとした指紋はなかった。
やっぱりこのヤマ超能力が鍵やったんちゃいます?フフ。
あっびっくりした。
はい井岡です。
はい。
あっすぐ戻ります。
そんなバカな。
(井岡)誰?
(辻内)あとチャーシュー盛りとエリンギ炒め。
(店員)はいよ。
お父さんチャーシュー盛りとエリンギ炒め。
(アナウンサー)自宅前の路上でまた元官僚が殺害されました。
今日午後7時ごろ東京杉並区の自宅前の路上で元郵政省の事務次官で現在会社役員の中谷公平さんが数十カ所を刺され殺害されました。
逮捕されたのは西東京市の加納裕道容疑者24…。
お前さ中谷公平のこと知ってて刺したのか?
(加納)知ってたよ。
あいつさすげえ悪いやつなんだよ。
(勝俣)んっ?悪いやつ?どういう意味だよ。
あのじじいはさ元郵政省の官僚なんだよ。
東大卒業後に郵政省入り近畿郵便局長大臣官房長電気通信局長最後は郵政事務次官。
退官した後はお決まりの天下りに渡り三昧。
それだけじゃない。
収益の上がらない宿泊施設を作っちゃあ天下りのポストを増やし続け国民から金をむしり取り私腹を肥やしてぬくぬくと生きてやがる。
(机を蹴る音)
(加納)ふざけるな!
(勝俣)へえ〜お前ずいぶん詳しいんだな。
どこで調べた?ええ?またあれかくだらねえインターネットってやつか。
教えないよあんたみたいなバカには。
勝俣さん勝俣さん!
(勝俣)放せよ!放せよ。
おい行ってろ。
(刑事)はい。
(内田)どうした?
(勝俣)いや。
ええいやいや国民の声を代表して腐りきった官僚に正義の鉄ついを下してやったなんて吠えてますがねまあしょせんうじ虫の遠吠えですわ。
(内田)まるで官僚殺しブームだな。
この1カ月そんなやつばっかりだよ。
(勝俣)ええ。
(内田)おい勝俣また1人で勝手なことすんなよ。
(水内)サイバー犯罪対策課の水内です。
え〜加納裕道が使っていたパソコンですがハードディスクのデータが消去されていましたが復元に成功しインターネットの閲覧履歴が明らかになりました。
おそらく加納は中谷公平氏の個人情報をえ〜このサイトを見て知ったのではないかと思われます。
各省庁の歴代の事務次官クラスの個人情報が網羅されています。
中谷公平氏の他一連の事件で被害に遭った人物の現住所顔写真も全て載っていました。
令状を取りプロバイダーに確認したところこのサイトの管理者の身元が判明しました。
辻内眞人32歳。
住所は文京区本駒込職業は会社員となっていますが詳細は不明です。
(内田)辻内眞人に対し24時間体制の行動確認を行う。
(勝俣)えっ?あっ行確ですか?いやいやそれよりも任意で引っ張った方が早いんじゃないですか?
(内田)刑事部長命令だ。
サイト管理者のIPアドレスは確かに辻内のものだが個人の犯行ではなくバックに政治的な組織が存在する可能性もある。
特殊な思想を持つ組織とのつながりがないかを見定める。
いいな?
(一同)はい。
(警備員)倉田さん交代です。

(勝俣)よう倉田久しぶりだなえっ?ちょっと付き合えよ。
1杯おごるぜ。
(勝俣)いつから警備員やってんだ?
(倉田)6年前からです。
(勝俣)ふ〜ん。
そんじゃあサツカン辞めて間もなくだな。
(倉田)ええ。
(勝俣)しかし。
せがれが人殺しだとやっぱり桜田門には居づらいわな。
う〜ん。
(勝俣)なあ近頃連続して起こってる官僚殺しお前どう思う?特には。
(勝俣)ふ〜ん。
いやほら外務省の松井武弘。
お前が手掛けた最後の事件で殺された男じゃねえかよ。
なあ?いやな今度のこの一件も裏でおんなじやつが仕掛けているとしたらどうだ?何が言いたいんでしょうか?
(勝俣)うんうん。
いやお前させがれの一件であの事件の途中で抜けたわけじゃないかよ。
捜査の続きができるとなったらさ興味示すんじゃないかなと思ってさうん。
お前いつも言ってたじゃないかよ。
人1人殺したやつは原則死刑でいいですよねって。
今度のやつは1人だけじゃねえ。
もう何人も殺してる。
お前許せねえだろ?
(勝俣)なあ倉田。
もう一度もう一度正義のために働いてくれ。
すいません自分はもう…。
(勝俣の笑い声)お前何か勘違いしてねえ?ええ?頼んでんじゃねえよ。
命令してんだよ。
お前が裏でやってたこと知ってるのは姫川だけじゃねえぞ?
(勝俣)お前にははなっから選ぶ権利なんかねえんだよ。
だがタダでとは言わない。
ギャラはちゃんと出すよ。
なっ。
あ〜取りあえずだけど今夜はこれでさうまいもんしっかり食って元気出せよ。
なっ?また連絡するわ。
なっ。
(辻内)この赤い斜線の部分の面積はどちらも直径ABの半円からこの青い部分を引いた…。
(辻内)あっすいませんお手洗いどこですか?
(店員)ここの奥です。
(辻内)ありがとうございます。
(勝俣)兄ちゃん焼酎芋ロック。
(店員)かしこまりました。
(アナウンサー)元厚生省の事務次官が自宅で首をつって亡くなっているのが家族により発見されました。
自殺したのは谷川正継さん。
元厚生省事務次官で現在特殊法人日本社会福祉医療機構の理事長を務…。

(勝俣)ようやく捕まえた。
(勝俣の笑い声)辻内眞人さんですね?
(辻内)失礼ですがどちらさまですか?
(勝俣)警視庁勝俣です。
(辻内)捜査一課の刑事さんがどういったご用件でしょう?
(勝俣)さてまず何からお聞きすればいいのかな。
そうだ確かめておきましょうかねあの一件から。
ん〜そのアンマスクなんちゃらっていうサイト運営なさってるのは辻内さんあなたですよね?
(辻内)ええ。
あれはどういった趣旨で始められたんですか?
(辻内)ん〜みんなで紳士録を作っているような感じでしょうか。
(勝俣)紳士録?
(辻内)ええ。
優秀な官僚の方々がどのような仕事をしてきたのかそれがまた社会にどのような影響を与えたのかご存じの方々が知っている情報を持ち寄りデータベースを作るまあそんなサイトがあったらいいんじゃないかと思いまして。
(勝俣)いやでもねでもねでもあなたがやってらっしゃることは無断で個人の情報を世間にさらすことでしょ?さらされた当人にとっちゃこれはもうこの上ない迷惑ないたずらになるんじゃないですかね?
(辻内)う〜んでもそこに情報を書き込んでいるのは多くのボランティアの方々です。
私はあくまでも情報公開の場を提供してるだけですから。
それでは。
(勝俣)えっいやでもねでもねでもその個人情報がだその犯罪に利用されるってこともあるわけでそのことは分かってらっしゃいますよね?
(辻本)ん〜仮にあのサイトを見た何者かがそこに載っていた元官僚に危害を加えたとしても私には何の責任もありませんよ。
(辻内)私はそんなことをしろなんて言ってませんから。
(勝俣)お前そんなへ理屈が通ると思ってんのか?
(辻内)私の責任を問うにしても刑事裁判ではなくまあせいぜい民事でしょ。
狙われた官僚やそのご家族がサイトの管理者を訴えたいと言うんならどうぞそうしてくださって結構です。
裁判所から削除命令が出されればそれにも従いますよ。
(辻内)もうよろしいでしょうか?
(勝俣)おいお前何もかも分かってやってるんだな?今日自殺した谷川6年前殺された松井を入れてお前はこれで5人の人間を殺してる。
(勝俣)辻内逃げ切れると思うなよてめえ。
(辰巳)勝俣さん家世田谷なんだね。
あとね別れた奥さん…。
(勝俣)何言ってんだよお前よ。
例のサイトに勝俣さんの情報アップされてるよ。

(男性)すいません。

(勝俣)くっそ〜。
あの野郎俺を的にかけやがったな。
(勝俣)おう待ってたぞ。
(倉田)準備はしました。
(勝俣)今行確班は辻内に張っ付いて塾だ。
ヤサ周りは俺1人。
辻内の部屋に入ってやつの個人情報を洗いざらい引っぺがせ。
(倉田)終わったら連絡します。

(バイブレーターの音)はい。
(勝俣)辻内は今家に戻った。

(辻内)あっ辻内です。
すいませんお騒がせしました。
ええありました。
(捜査員)知らない男が出てきました。

(勝俣)倉田フフフいや〜悪かったな忘れ物を取りにいったん家に帰ったらしいんだ。
にしてもいい仕事っぷりだったぜ。
(生徒)先生さようなら。
(勝俣)こんばんは先生。
(辻内)確かえ〜勝俣さんでしたっけ?また何かご用ですか?
(勝俣)てめえずいぶん突き放すじゃねえかよ。
俺の別れた女房の住所まで知ってるくせに。
ずいぶん疲れてらっしゃるようですね。
早く帰った方がいいですよ。
私も帰ってテストの採点をしないと。
それじゃ。
(勝俣)あ〜うかつに出歩かない方がいいよ?外危ないからさ。
(辻内)はっ?
(勝俣)うん。
(勝俣)お前のサイトに新しい書き込みがあった。
(辻内)何だよこれ。
(勝俣)住所氏名年齢そして出身地。
いやそれだけじゃない。
学歴職歴。
まだまだ。
机の引き出しの一番奥に隠してあったアダルトビデオのタイトルまで書いてあるがよかったじゃないか。
これでお前も晴れて紳士録入りだ。
勝手に勝手に部屋に入ったのかよ!?
(勝俣)俺がやったんじゃねえよ。
どっかのボランティアさんがやったんだよ。
(勝俣)よう消したって無駄だよ。
すぐにまた書き込まれる。
これからは何度も何度も。
(辻内)こんなことがな許されると思ってんのかよ!?
(勝俣)許されるんじゃねえの?この個人情報をもとにお前が殺されたにしても俺には罪はない。
それを教えてくれたのはお前じゃねえかよ。
ようこれだけの人間が殺されたんだ。
身内の中にはずいぶん恨んでる人もいるらしいよ?特にこの岡田芳巳のせがれ。
長い刃物買ってさ復讐してやるってこの辺歩き回ってるらしいんだ。
しかしさ個人情報をさらしただけで人が殺せる嫌な世の中になったもんだな。
なあ。
気を付けて帰れよ辻内。
気を付けて帰れよ。

(勝俣)どうした?警察ごっこはおしまいだよ。
(倉田)いいんですか?こんなぬるいやり方で。
(勝俣)んっ?
(倉田)あいつがきちんと罰を受けなかったらまた誰かが同じことをする。
(勝俣)お前何が言いたいんだよ。
(倉田)死ぬしかないんですよあいつは。
5人も殺したらもう自分の命で償うしかないんですよ。
(倉田のうめき声)
(勝俣)おいいいか?だからお前は変態野郎なんだ覚えとけ。
そんなことができねえから毎日サツカンが汗水垂らしてホシ挙げてんだ!何だその目つきは!だからお前はデカ失格なんだ。
だがセンスは悪くねえ。
(勝俣)また使ってやるよ。
(倉田)何で自分なんですか?使えるやつなんて他にもいるじゃないですか。
(勝俣)フフ決まってっだろ気まぐれだよ。
いいえあなたは闇をはらんでる人間が放っておけないんだ。
あの姫川って女や俺みたいな人間が。
結局あなたも俺たちと一緒なんですよ。

(勝俣)お前なんかに俺が分かってたまるか。
(勝俣)バ〜カ。
2014/06/06(金) 14:57〜16:48
関西テレビ1
ストロベリーナイト〜アフター・ザ・インビジブルレイン〜[再][字]【竹内結子 西島秀俊】

女子高生転落死から始まる官僚連続殺人!携帯に残された暗号、顔無き真犯人?絡まる5つの謎と共に解ける真実?映画と連動する衝撃のミステリー!

詳細情報
番組内容
 姫川玲子(竹内結子)、姫川が強い信頼を抱いている捜査十係(=姫川班)刑事の菊田和男(西島秀俊)、姫川の部下・葉山則之(小出恵介)、姫川のライバルである日下班を率いる日下守(遠藤憲一)と井岡博満(生瀬勝久)、姫川の「天敵」である五係主任・通称「ガンテツ」こと勝俣健作(武田鉄矢)がそれぞれ主人公となり、それぞれの人物にフォーカスを当てたオムニバス形式のドラマ。互いに絡まり合う人間関係、事件から目が離
番組内容2
せない。

◆「アンダーカヴァー」(出演:竹内結子 岡田義徳 光石研 他)
 ド派手な格好の女ブローカーが怪しい関西弁を振りかざす…。姫川(竹内)は、関西のバイヤーに変装し、ブローカー仲間を渡り歩いて、詐欺集団の情報を集めていた。冷徹に獲物を定めると容赦なくだまし、大金をむさぼり取る詐欺集団。だが、殺人でもないのに刑事課である姫川がなぜ詐欺事件を追っているのか?
◆「東京」(出演:西島秀俊 國村隼
番組内容3
大野いと 他)
 菊田(西島)は先輩刑事であった木暮利充(國村)の墓参りに来ていた。菊田はそこで多田美代子(大野)が先にお参りを済ませている姿を見かけ…。
◆「沈黙怨嗟/サイレントマ—ダー」(出演:小出恵介 竜雷太 山本圭 他)
◆「左だけ見た場合」(出演:生瀬勝久 遠藤憲一 大高洋夫 阿南健治 他)
◆「推定有罪/プロバブリィギルティ」(出演:武田鉄矢 杉本哲太 平岡祐太 入江雅人 他)
出演者
竹内結子 
西島秀俊 
小出恵介

遠藤憲一 
生瀬勝久
 ○ 
武田鉄矢

國村隼 
杉本哲太 
光石研 
竜雷太 
山本圭 
岡田義徳 
平岡祐太 
入江雅人 
大高洋夫 
阿南健治 
大野いと


原作・脚本
【原作】
誉田哲也

【脚本】
龍居由佳里 
黒岩勉 

監督・演出
【演出】
佐藤祐市

【編成企画】
佐藤未郷

【プロデュース】
成河広明